第二章。
『ください』

扉を開けた先には画面があった。
其処は誰かの部屋と繋がっていた。
おかしいな、でも此処から呼ばれている気がする。
けれど勝手に出て行ったら怒られそう・・・・・・・・女の子の部屋っぽいし。
そう思って引き返そうとしたときだった。
「あ、アイス買ってたんだっけ」
女の子の声が聞こえてきた。
「アイス・・・・・・・・?」
ピクッと俺は肩を揺らした。
グルッと振り返るとさっきの声の持ち主だろう。
茶色く染めている髪の人が手にアイスを持っていた。
「アイス・・・・・・・・・っ!!」
俺は迷わずその画面に飛び込んだ。
しかし、勢いが中途半端だったせいか上半身しか出ない。
あぁ、もう。アイスは目の前なのにっ!!
すると目の前の女の子が此方を振り返った。
あ、丁度良いや。
「アイス、ください」
俺はニコッと笑ってそう言うが驚いたように目を見開いている。
「アイス」
手を伸ばすとようやく状況がわかってくれた様で
「き、きゃあぁぁぁぁぁぁ!!!?」
と耳元で急に叫ぶものだから俺もビックリして
「ふ、ふえぇぇぇぇぇぇ!!!」
と声を上げて涙目になった。

「俺はKAITOと言います」
「私は白石麻美。
へぇ、VOCALOIDってこうやって歌うんだ・・・・・・・・」
そう言って俺の肩に触れたりしているが正直この時目線上には机に置かれたアイスしか映ってなかった。
「・・・・・・・・・KAITOはアイスが好きなの?」
「はい!
歌う事よりも大好きです!!」
手を上げてそう言うと「駄目じゃない」と苦笑した後に冷蔵庫からバニラアイスを出してくれた。
「安物で悪いけれど・・・・・・・・。
どうせ余っちゃうし、KAITOにあげる」
そう言ってスプーンを机に置かれる。
「マスター・・・・・・・・・っ」
「そんなに握ると溶けちゃうよ?」
そう言うと座って食べ始めた。
「マスター、大好きです!!」
俺は隣に座ってそう言うと「ブッ」とマスターは噴出してしまった。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ください

KAITOとマスター第二章。
一応これで自己紹介は終わります。

閲覧数:105

投稿日:2009/11/17 18:25:06

文字数:838文字

カテゴリ:小説

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    ご意見・ご感想

    どうもです!!
    か、KAITOがすっっごく可愛いです!!ヤバイです!!←
    あうう…僕もKAITOに好きですと言われたいぃ…!!

    次も楽しみにしてます><

    2009/12/11 20:51:04

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