VOCALOIDを聴くのが大好きです。 ミクオとミクのコンビが一番好き(*^^*)
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第三章
『歌えよ』
「カイトー」
名前を呼びながら自室のドアを開けるとPCから上半身だけを出しているカイトに遭遇した。
「もう、鍵閉めてなきゃお母さんが入ってきちゃうじゃない」
私はかぎを閉めながらカイトを怒る。
すると上半身を折り曲げて「ごめんなさいマスター・・・・・・・・」と謝った。
「もう、な...『歌えよ』
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第二章。
『ください』
扉を開けた先には画面があった。
其処は誰かの部屋と繋がっていた。
おかしいな、でも此処から呼ばれている気がする。
けれど勝手に出て行ったら怒られそう・・・・・・・・女の子の部屋っぽいし。
そう思って引き返そうとしたときだった。
「あ、アイス買ってたんだっけ」
女の子の声が聞こ...ください
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第一章
『アイス』
フワフワとまるで海の中を漂う俺。
あぁ、此処は何処だろう・・・・・・・。
電子回路を伝っていくと一枚の扉が目の前に現れた。
恐る恐る手を伸ばして、俺はそのドアを開けた・・・・・・・・・・。
「はぁ」
私は溜息をつきながらインターネットを覗いていた。
扉の向こうでは母親の金切り声が...アイス
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最終章 後編
『電子の歌姫』
その曲は『自由』と『鳥』、それから『大空』という言葉がたくさん出てきていた。
遅く長く伸びる声を私は頑張った。
今まで麻美さんが持ってきたJ-POP系や香織さんが合唱のために持ってきたH-HOP系でもない。
子守唄みたいだと私は心の中で思った。
歌の最中横を見るとマスタ...『電子の歌姫』
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最終章 前編
『自由鳥』
その日は何時も以上に暖かかった。
しかし、冬景色の残る処もある。
私は部屋にいなかったマスターも探しに中庭へと出た。
「懐かしいなぁ」
サクラの樹はもうすぐ蕾が生えるだろう。
出会って直ぐは確かサクラの花が咲いていたはずだ。
マスターの大好きなピンク色の花。
其処でマスター...『自由鳥』
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第十五章
『ウィルスバグ』
PCから出て行ったとき、なにやらファイルがあった。
きっとマスターのものだろうと思って気にも留めずに私はPCから外に出た。
「マスター!!」
「ミク・・・・・・・・・?」
不思議そうな顔で私を見ている。
「どうかしましたか?」
私の顔になんかついてます?というと「いや」と...『ウィルスバグ』
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第十四章
『会いたい理由』
不思議な人だった。
「私は宮野香織と言います。
以後、お見知り置きを」
そう言って頭を下げる。
「あ、あの・・・・・・・・「あぁ、言わないでください」
私には見えるからと言って宮野さんは笑った。
「とりあえず、取っときますから」
私の肩に手を触れて何かを掴む仕草をした。...『会いたい理由』
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第十三章
『大好き』
「すいませーん」
コンコンという音で私は部屋の扉を開ける。
其処には赤い着物の女性が立っていた。
「貴女がミクちゃん?」
ニコッと笑った時に両頬に笑窪が見えた。
「初めまして、私が宮野香織です」
そう言うと後ろにいたがくぽさんが顔を出して私に持ってきた土産を渡す。
中には果物が...『大好き』
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第十二章
『ナスで御座る』
今日は自室で休む事にした。
本当はミクの曲を作ってあげたい。
今すぐにでもPCに向かいたいのに・・・・・・・・・・。
ゴロッと横になるとPCの画面が揺らいだ。
「ミク・・・・・・・?」
呼んでいないのにでて来るなんて・・・・・・、どうしたんだろう?
私はベットの頭を上げて...『ナスで御座る』
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第十一章
『お邪魔します』
「どうも、リンです!!」
私に向かってリンちゃんが挨拶をする。
「あ、よろしくね」
テンションの高い子だと思いながら私は伸ばされてきた手を握る。
「うわぁ、温かい。
良いなぁミク姉は」
そう言ってリンちゃんは私の横に座った。
「えへへ、良いでしょう」...『お邪魔します』
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第十章。
『双子』
私は何時も通り電子の海を漂っている時だった。
シュッと何かが横を横切った。
こんな所に誰が、そう思ってその人物を追いかける。
白いリボンを頭に巻いている女の子だった。
クルッと振り返った私に黄色い瞳を向ける。
「ミク姉、会いたかった~っ!!」
ニコッと笑ってその子は私に抱きついて...『双子』
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第九章
『心配』
「マスター、少し休まれてはどうですか?」
お部屋に帰ってきたマスターを私は笑顔で出迎えたがマスターの顔は真っ青だった。
これが私やお兄ちゃんならともかく(機械だから)マスターは人間だ。
しかも特別な人間、生まれてこのかた一度もこの病院の外に出たことが無いと言っていた。
「大丈夫よミ...『心配』
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第八章
『これでも機械です』
※ミクのマスターとメイコしか出てきていませんが一応ミクタグをつけます。
診察室に着いて軽くノックをする。
「失礼します」
ガラッとドアを開けると白石先生が私の名前を呼んだ。
「どうしかしましたか?
さっきので診察は・・・・・・・・・・」
私の横の人を見て白石先生は言葉を...『これでも機械です』
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第七章
※ミクのマスターとメイコしか出てきていませんが一応ミクタグをつけます。
『中庭の出会い』
何時ものようにレントゲンを撮って診察室に戻った。
「・・・・・・・・・・・」
結果は何時もと一緒、そう思っていたが。
私は溜息をつき診察室を出た。
部屋までの足取りは重く、今はミクにあわせる顔が無い。
...『中庭の出会い』
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「巡姫」
「・・・・・・・・私は巡音ルカ」
泣きじゃくっていた彼女の名前は巡音ルカさん。
私より後に作られた、VOCALOID。
どうやらマスターさんに呼ばれて出てきたところがこの電子回路だったらしい。
幸い、マスターさんはこの病院にいるらしいのでマスターと私とルカさんで病室を抜け出した。
「5階の...「巡姫」
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「水の波紋」
私のベットでスヤスヤ寝息をたてているミクを見届けてから、私はPCの電源をつけた。
そこからワードを出して途中まで書かれてある歌詞を見て私は頭を抱える。
ミクのために作っている歌詞だ。
しかし、私はセンスと言う物が無いのか。
作っては消してを繰り返す。
歌ってくれるからにはちゃんとした歌...「水の波紋」