―少し肌寒い春の朝
僕はあなたと誓い合った
「いつまでもずっとそばにいよう」と
あの日の君は、寂しげだった

ただ過ぎ去ってゆく季節を見つめ
部屋に咲く花がそっと枯れてく

静寂な世界で君と僕は色を失った景色を見る
昇ることのない朝日を君は待ち続けながら眠った


桜が色付く春の日にあなたは僕に笑いかけた
「これからもこの花を見ていよう」と
あの日の君は、切なそうに

道端に咲く小さな蕾が
花を咲かすことに気付けない
そんな風にあなたがついた「嘘」にも
気付くことができなかったのかな?

春風に散ってゆく花は空を綺麗に染めて流れてく
あなたはそっと冷たいその手で強く握って泣いた


桜舞う季節に廻りあった
あなたはいつも無邪気で輝いていた
「あの日の姿を消さないでほしい」
そっと、空に願った

春風に散ってゆく花を見つめ
静かに時は流れてく
弱い僕は何もできないけれど
つないだその手を強く握り返した


―少し肌寒い春の朝
僕は眠る君に誓ったんだ
「ずっと一緒に、生きてゆこう」と
花は静かに、息を止めた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

春花‐harubana‐

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投稿日:2019/03/10 18:11:41

文字数:458文字

カテゴリ:歌詞

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