鏡にかかった水苔を
いくら磨いても傷だらけ

夕立の香りは霧と仄かに(ほのかに)やって来て
どうして上手くは言えないが
橙(だいだい)そこにあるだろうと
これも上手くは言えないが

saudade(サウダーデ)とも答えようか

今 唯一成せるのは
恋人の心臓にもたれる様に
霞の中に倒れるだけ
何時から流るる時雨の音(ね)は
霞の中の足音に似る

今 唯一生(な)せるのは
電球の灯(あかり)を仰ぐ様に
霞の中で瞼(まぶた)を閉じる
何時から流るる音色は優しく
霞の中で心臓と祈る

朝焼けの香りは東に煙なす角45°
どうして上手くは言えないが
橙(だいだい)そこにあるだろうと
これも上手くは言えないが

白いタンポポが咲いていた

今 唯一生(な)せるのは
電球の灯(あかり)を仰ぐ様に
霞の中で瞼(まぶた)を閉じる
何時から流るる音色は優しく
霞の中で心臓と祈る

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

橙ノ霞(だいだいのかすみ)

燈夜の続きです
是非続けて読んでください。

閲覧数:110

投稿日:2016/02/27 21:34:06

文字数:384文字

カテゴリ:歌詞

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