星を目指した少年は夜空に手を伸ばした
望遠鏡をねだって光る星を見つめた
蓄光シール部屋に貼って雨の日も天体観測
科学雑誌読み漁って天文学者気取った
難しいことわからないけど
それが楽しかったな
宇宙飛行士になってあの星に行きたい
宇宙の不思議集めてロケットで飛ばしたい
星を目指した少年は生まれた町を飛び出した
星の見えない街でそれでも星を探した
色んなことを知ってきたけど
今もわからないな
周回軌道の先には何が待ってるんだろう
背が伸びても届かない無重力の暗闇
星を目指した少年はスーツとネクタイを選んだ
夜空に伸ばしたその手で吊革を掴んでる
宇宙飛行士にはなれなかったよ
天文学者にもなれなかったけど
胸に光るあの星をいつまでも探してる
科学雑誌にも載ってない 望遠鏡でも見えない
夢のかけら集めて流れ星に祈ろう
叶わなかった願いは誰かが叶えてるさ
夜ふかしした少年は古びた望遠鏡を覗いた
星を見つめるその目は誰かによく似ていた
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