#30-4「みんな!大好き!」
ライブが終わった後のグミの控室
そこにはグミとカイト達、そしてミクがいた
「みんな!久しぶり!」
ミクが笑顔でそう言った
「ミク姉!!」
「ミクちゃ~ん!!」
リンがミクに飛びついた
それに便乗してリリィも飛びつく
ミクが2人の頭をなでる
「ミクさん…どうしてここに?」
ハクがミクを見てそういった
「グミさんが、ここでライブするって聞いて、応援したくて来ちゃいました」
「でも…世界のアイドル初音ミクがそんなことしてていいの?他の仕事なんかは…?」
ネルが心配そうにみた
「全てキャンセルです!………って!…え?!あれ?ネルさん?!なんか、雰囲気が変わったね?なんていうか…大人の女性って感じになったような?」
「そう?」
ネルは少し顔を赤くした
「ミク様!私のために仕事を…その…すいません!」
グミが深く頭を下げる
「なんでグミさんが謝るの?私が勝手にやったことだよ。それに今日のライブ、とてもよかったよ」
ミクは優しく笑っていた
「それで…ミク殿はいつまでこっちに居れるでござるか」
「それなんですけどね…」
「やっぱり、すぐに帰らないといけないのかしら?」
ルカがミクの返答を待たずに次の質問を投げてしまった
「私…戻りません」
「え?!」
その場にいた誰もが驚いた
「戻らないって…どういうことよ…ミク…」
メイコがみんなの思っていることを口にした
「私、マスターのもとには帰りません」
「ちょ、ちょっとミク姉!どうして!?マスターと喧嘩でも…」
レンが心配になってそういった
「ううん…違うの…マスターは二年前に約束してくれたの」
「約束?」
二年前…ミクが寮を出た日の飛行機の中…
ミクは飛行機の窓から外を見て泣いていた
「ミク…あなたにとって、メイコさんたちは、随分と大切な人になったみたいね」
マスターのその言葉にミクは黙って頷く
「…ごめんなさい…こんな形で引き裂くような真似をして…」
マスターはそういって、ミクを抱きしめた
「でも…私もミクと一緒にいたくて…そのためにがんばってきたんだよ」
ミクもそれはわかっていた
わずか四年で、海外で独立できるなんて、並大抵のことじゃない
「ミク…じゃぁ、一つだけ約束しよう」
「え?約束?」
「そう、約束。いまから二年間、一緒にいてくれたら、私との契約を解除しよう」
それはつまり、マスターという関係の解消
「そうしたら、あなたは自分の意志でみんなのもとにいけるでしょ?…あ、もちろん、私とはマスターではなく、友達っていう新しい関係を要求するけど」
マスターは笑っていた
「どう?この約束を承諾してくれる?」
マスターの優しさ…それをミクは感じ取っていた
「はい!ありがとうございます…マスター」
「なので、私は帰りません…私の意志でここに来ました!」
「じゃ…じゃぁ!ミク姉は、前みたいにずっと一緒にいてくれるの?!」
リンはミクに抱きつきながらミクにきいた
「うん!また前みたいに、みんなと一緒に暮らしたいな!いいかな…?」
ミクのその一言に誰が首を横に振るものがいただろうか
みんなの想いは一つだった…
「じゃぁ、みんな!撮るよ!」
「早く!カイト兄も!」
「待って!セルフタイマーってどうやるんだったけな…」
カイトはカメラをテーブルに置き、セルフタイマーのスイッチを入れて、みんなの並んでいるところに入った
みんな、満面の笑み
そして、みんなの想い…それは…
【おかえり!ミク!】
【ただいま!みんな!】
【みんな、大好きだよ!】
これがボーカロイド達の人生のお話の一部
この後、彼らがどのような人生を歩むかは、また機会があったら…
~みんなでボーカロイド観察(仮) 【完】
みんなでボーカロイド観察(仮)#最終話ー4
ここまでよんでくださった皆さま!ありがとうございます!!
最初のクッション部分も含め、全121話にわたってお送りしてきました『みんなでボーカロイド観察(仮)』ですが、ここに完結を宣言します!ww
部分部分が注目の作品入りもでき、このように完結できたのは、多くの方に支えられた結果だと思ってます!
正直、私の趣味の範囲を超えないものを皆様に読んでいただくと言うこと自体が光栄なのですが、コメントやブクマまでしていただいて…(・A・。)
ほんと…ありがとうございました!!(ToT)
これからもよろしくおねがいします!!
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もっと見る#26-2「みんな!緊張の一瞬!」
今日は、リンの部屋で姉弟が2人で寝ている
部屋は真っ暗…
時計の秒針のカチカチという音だけがひびく…
「レン……もう寝た?」
リンは小さな声でレンに向かって話しかけた
リンは少しだけだが、返事が返ってこなければいいなと思った
しかし、返事は返ってきた
「ううん…起...みんなでボーカロイド観察(仮)#26-2
しるる
#30-3「みんなの歌姫」
ライブは満員御礼の大盛況
いざ、ライブが始まると大熱狂のファン
カイト達は、グミから最前列のチケットを手配してもらっていたので、最前列でグミを応援していた
リンやレンは汗だくになりながらぴょんぴょん跳ねている
他のみんなも手を振り上げたり、手を振ったりしている
そして、ラ...みんなでボーカロイド観察(仮)#最終話ー3
しるる
#あとがき「みんなにありがとう」
こんにちは、しるるです
【みんなでボーカロイド観察(仮)】見てくれてありがとうございます!!
え?みてない?
だったら、そっちを先に見てください!ww
↓
http://piapro.jp/bookmark/?pid=shiruru_17&view=text&fol...みんなでボーカロイド観察(仮)#あとがき
しるる
#27-2「かわりにみんなを守らなきゃ」
ミクとリンが自室に戻った後、続々と自室に帰っていった面々
そして、リビングにがくぽとルカだけになった
「がくぽさんも、怒ったりするんですね」
ルカががくぽにお茶を出して、そういった
「はは…面目ないでござる。2人がいない今、拙者がみんなを守らないといけないと...みんなでボーカロイド観察(仮)#27-2
しるる
#30-1「みんなとの別れ」
翌朝、天気は快晴
今日はミクがマスターと共に寮を出る日
寮のみんなは、ちゃんと全員が起きて朝食をミクと一緒にとった
そして、朝食を食べ終わると寮のインターホンが鳴った
それはミクのマスターである彼女がやってきた音だった
しかしその音は、みんなにとって、ミクとの別れが近い...みんなでボーカロイド観察(仮)#最終話ー1
しるる
#26-1「みんな、あいつの仕業」
テト達が去った日の夜…
夕飯を食べ終わって一息ついたころ…
リビングにカイトとミク、リリィがいた
「そっか…やっぱりそれじゃ、テトさん達は出て行ったんだ」
ミクがそういうとカイトは黙ってうなずいた
「でも…かわいそうじゃないですか?確かにあの人たちがしたことって、...みんなでボーカロイド観察(仮)#26-1
しるる
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ご意見・ご感想
june
ご意見・ご感想
本当にいい最終回だった……!
一気読みして良かった…w
2012/06/01 19:16:00
しるる
そう言ってもらえて、ほんっとに嬉しいですww
私がちゃんと完結できたのは、みなさんのおかげですww
2012/06/01 20:14:19
中野めけ。
ご意見・ご感想
さてさて、先にあとがきにコメしたら、書く事が無くなりました。
完結おめでとう!よし、自分も書いてみようと思う。
・・・全121話だと!すっげー!そんなに書いてたのね!
あこがれるわー。(いや、ほんと。マジです)
コメントで何書いてるか分かんなくなってきた気がするので、そろそろ暴走するから、その前に退散しようと思います。(日本語変だね)
完結のコメントに全く相応しくないコメントでした。
2012/03/29 15:27:50
しるる
そかそかwwww
ありがとうww
予定通りの話数で終われましたw
しかし、ほんとは一月中に終わる予定だったんだけどね…w
トークや絵に興味を示したおかげで、遅れたっていうねww
本末転倒やわ?ww←(エセ関西弁
2012/03/29 15:40:35
雪葉
ご意見・ご感想
完成おめでとう!UTAU、絵もまとめてよく頑張りました!
ハッピーエンドー!
いい話だよ!!本当に!・・・・私の作品とは真逆だ・・・
次回作待ってます。
でわ失礼しました
2012/03/29 12:23:44
しるる
はい!がんばりました!!ww
いい話と言ってもらえて、うれしいです!
雪葉ちゃんには、結構初期のころからお世話になりました
これからもよろしくですww
2012/03/29 13:06:48
美里
ご意見・ご感想
完結おめでとおおおおおおお!
ミクちゃあああああん!
で、最後まで(仮)はついてるんだね!それでこそしーちゃん!(勝手に
次回作も楽しみ!注目の作品に早く入ればいいのに!
ブクマ貰うぜ!
2012/03/28 21:03:00
しるる
ありがとおぉぉぉぉぉぉぉ!!
はい!それでこそ、しーちゃんです!!!www
ブクマありがとうですww
2012/03/28 21:40:16