「ああ、アトバシュね!」
 オカルト好きのリンもピンと来たらしい。
「ちょっと待ってよ。アトバシュっていったい何のことかしら?」
 メイコが一人取り残されて慌てている。
「アトバシュって言うのは、『ダ・ヴィンチ・コード』にも登場した暗号で、教会による弾圧が厳しかった時代に、教会の教えに反する書物を守るために使われてきたんです。その暗号はヘブライ文字に対応してるから、母音のみの音を除いて母音の表記が存在しなかったし、Chに当たる文字は一文字だった。『L Ch T N N』の解読にちょうどいい暗号ってわけですよ」
 レンがかいつまんで説明した。
「リン、アトバシュの解読表は持ってるか?」
「もちろん。いつもこれぐらい持ってないと魔道書の解読なんて出来ないもん」
 リンが解読表を開き、レンに転送する。レンの目の前のモニタに解読表が大写しになる。

A←→Th 
B←→Sh
G←→R
D←→Q
H←→Tz
V←→P
Z←→O
Ch←→S
T←→N
Y←→M
K←→L

「この解読表にそって『L Ch T N N』を解読すると……」
 レンは結果に息をのんだ。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

VOCALOID CODE[FILE10]

ほとんど解読表だけどいいのか、これ……?
と、言うことで解読結果は皆さんわかりましたね。
ツンデレキュートなあの子です。

閲覧数:185

投稿日:2012/08/13 20:35:20

文字数:483文字

カテゴリ:小説

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  • みけねこ。

    みけねこ。

    ご意見・ご感想

    小説読ませていただきました。
    ダイイングメッセージの意味が今一つ分かりません。解説を聞きたいです。
    それとダイイングメッセージはあとから第三者や犯人が書き換え可能なものです。
    今回のこの小説はレンが推理小説が好きという設定なのでこのことには気がつけたはずです。そこの部分も書けたら良かったのではと思います。例えば「殺害されているのを見つけたのはミクが叫び声を聞いたすぐあとだった」という一言を付け加えるとダイイングメッセージが被害者が書いたものだという確信ができると思います。
    あと被害者がアトバシュとかに詳しかったということが聞き込みでわかった、とかがあったらいいと思います。ダヴィンチコードとか見ていれば別だけど、普通の人はあまり知らないんじゃと思います。
    思いますの文ばっかりですみません。でも推理小説独特のスリルが有りました。そこはとてもいいと思います。このはなしの続きがあるなら読みたいです。
    次の作品を期待してます。

    2013/04/07 12:07:04

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