*
教室中が、私の大好きなオレンジ色に染まっている。
校庭でボールを追いかけるサッカー部員の声が遠くに聞こえる。
もうこんな時間か、と私は一つの机に腰掛けながら溜息をついた。
斜め下に向けた視線の先には、レンがシャープペンシルをくるくると回しながら、相変わらず真っ白なプリントを前にしている。
「ねぇ、レーン。はやく課題終わらせて帰ろうよ。リン、今日見たいテレビあるのに」
「だって、わっかんねーんだもん」
「嘘ー。レン頭良いじゃん。この課題だって、授業中居眠りしてたから出されたんだし」
「じゃあリン、先に帰ってるか?」
「それはイヤなの」
我が儘だなぁ、とレンは苦笑する。
わかってるくせに。
私たちはずっと一緒だった。
今までもこれからも、ずっとずっと。
私がレンの傍から離れられないことを知ってるくせに、レンはずるい。
ぷうっと膨れてみせると、視界にふっと影が落ちた。
私よりも少し高い位置にレンの顔があって、中学生くらいまではそんなに身長変わらなかったのにな、と唇に柔らかい温もりを覚えながらぼんやりと思った。
「リン、かわいい」
「‥‥こらっ。早く課題終わらせちゃってよ」
「どうでもいいよ。オレの課題が終わらなきゃ、しばらくリンと二人だけでいられるし」
「家に帰ればミク姉たちがいるし」とレンは続けて、私を後ろから抱きしめた。
やっぱり、レンはずるい、確信犯だ。
こうすれば、私が何も言えなくなるのを知ってるんだから。
ただ、この温もりに身を委ねるしかなくなるの。
「‥‥リン、────」
「!」
そうやって、私の耳元で囁かれた言葉は、私だけしか知らない、大切な宝物。
*
放課後(連鈴)
SSですが、咲優さんの学パロレンリンにファンコール(^^)
http://piapro.jp/content/c3u2ps2fxhfvsdny
http://piapro.jp/content/w3w284s4lyrj7e7s
キャラたちの設定が未だに掴めず偽物警報が鳴ってます。
でもリンレンと咲優さんに対しての愛は十分に込めていますので(笑)
お目通しありがとうございました!
コメント1
関連動画0
ブクマつながり
もっと見る*
朝練習に励む運動部、銀杏の並木道、眠そうな警備員、特にいつもと変わらない朝の風景だった。
まあ、何故だか駐車場の隅にロードローラーが置いてあることがいつもと違っていたけど、何処か工事でもあるのだろうとたいして気にもとめず、僕は職員室の自分のデスクに腰掛けた。
少なからず、今日の僕はいつもより緊張...転校生(連鈴+海)
うたうた
★学パロ的なレンリンSS
昼休み、リンは突然俺のクラスにくると、
ジャンプして俺にダイブし、
器用なことに、俺の首に手を回して抱き付いた。
「レーンっ!!!」
「どわっ!!?」
俺はクラスのやつらと雑談していたのだが、そんなことはお構いなしで、
目を丸くして絶句しているクラスメイトの前で、
なす術も...【小話】WITH -世界は僕らのもの-
arabesuku
【胸がきゅっとなる】(レンリン)
「ずっと一緒にいられたらいいのにね」
夕焼けがまぶしい、学校の屋上。体育座りで膝を抱えたリンが、枯れたような声で呟く。
一緒にいられたらって、誰が?……俺が?
「…それって、いつかはバラバラになるってこと?」
「そうだよ、ずっと一緒にはいられないの」
「ふーん…...レンリン(学パロ双子設定)
総督
朝、寒くて目を覚ました。
ベッドから起きてカーテンを開けると、隣の家の屋根が真っ白。
驚いて、隣のベッドで寝ていたレンを起こす。
「レン、レン!起きて!」
「ん…何だよリン…まだ早いじゃんか…」
一体どうしたのかと眠そうにしながらも起きるレンに、リンは笑顔で窓を指差す。
「見て!雪が降ったの...音雪-otoyuki-
咲宮繿
* *
「……」
私はアレ以来、レンの顔を見るのが恥ずかしくなった。それはレンも同じ様で、少し視線が合っただけでもパッと外してしまう。……頬を紅くして。
…………そのはずだったよね?
「ひゃう……」
現状報告。今、レンが抱きついています。しかも、なんか服を脱がそうとしています。危険です。
「れ、レン...アドレサンス <※妄想注意>
haruna
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想
舜朱
ご意見・ご感想
初めまして。
うぉぉぉぉ、なんて言ったのか気になるんですけど。
なんだよ、リア充め、けっ。
すみません、暴言が入ってしまいました・・・・
これ、続きは無いんですか。
あったら、教えてください。
ブクマさせていただきます。
2010/05/10 23:10:21