「可愛いよね」
ある日、そう言うと、
「え、それ自分で言うんですか、それって「だまらっしゃい」
あえて、あえてその先を言えなくさせる。
「しかも、私じゃなくてさ、あれだよ。あの人だってば」
「・・・ああ」
途端にカイトは一気に冷める。
「それはどうでもいいとして、どうなんですか?今日も、色々あったんでしょう?」
「まーね。いやー、昨日今日のはきつかったよ」
「大丈夫ですか?」
「多分。こんぐらい平気だよ」
「でも・・・」
言いかけてカイトは口をつぐむ。やっぱ、触れちゃだめだと思ったのだろうか。
「・・・それで、あの人とはどうです?話によると、最近朝見かけないって聞きましたが」
「あーっと・・・それは、ほんとだよ。でも、わかんない。でも多分私が知る限りじゃ見かけてない・・・」
「・・・寂しい、ですか?」
「んー・・・。どうかな・・・、でもでも、昨日今日は、ずーっと考えてた。ずーっとね」
「あはは。そうですか」
そう笑うカイトの目は全然笑っていなかった。
「でも、カイトがいたおかげで、どうにか気は保てたよ。ありがと」
「・・・いいですよ、このぐらい当然です」
「ほんとはさ・・・カイトじゃなくて、隣に、いてほしかったんだ。ほんとは。でも、いないし、それは当然だから仕方ないから・・・」
「・・・マスター」
「で、その間は曲も聴かないで、ずーっと過ごしたんだよ。」
「そうですか」
「ただただ想いを募らせてた・・・かな」
「そうですか・・・」
「でもさ、さみしいとか想わないんだよね」
「何故ですか?」
「だって、ずっと会えないわけじゃないし、それに、触れようと思えばいつでも触れれるでしょ?まぁ、今の段階じゃ、無理だけど」
「へぇ」
「それでも、ただただ切なかったなぁ。会いたいなーとか想ってたし・・・」
「へぇ」
外はいつのまにかオレンジから少しずつ黒に近づいていた。
そろそろ終わる頃合かな。
「それじゃ、また勉強してくるよ。今度は心機一転頑張るから・・・ね?」
「え、マスター・・・し過ぎなんじゃ・・・」
「いーの。みんなしてるんだから、負けてられないの。・・・まぁ、あの人は別にいいけど」
「あー、そういえば、あの人ってSになったんでしたっけ」
「そうそう。・・・なんか、可愛いよね、なーんて言ったらまた蹴られちゃうのかなぁ」
「へ???」
「あぁ、いや、こっちの話」
カイトにバレればあの人は多分血祭りにあげられるんだろうな・・・。
それはそれで、どうすればいいのか分からないけど。
「そういうわけだから、邪魔しないでね」
「・・・その人の曲聴きながら勉強してる時点で、邪魔じゃないんですか」
「そっ、それは別にいいのっ!物理的に邪魔しないでっていう意味!」
「分かりました。それじゃ、勉強終わったら、抱きしめてあげますから・・・来てくださいね?」
「じゃあ、行かない」
「えええ!?それはひどいですよ!」
「だって、その頃には寝てるもん」
「・・・じゃあ、寝込みを「そんなことしたら、アイス全部食べる」
「・・・・」
「・・・卒業するまでの話だから。と言いつつも、卒業したらはしたらで本を読みまくる私なのであった」
「・・・分かりました。頑張ってくださいね。あと、風邪とか引いちゃだめですよ」
「分かってるって。無事、合格して、約束守んないと。」
「・・・約束?」
「そう。2つだけ」
「へぇ」
「1つは今日改めてした約束と、もう1つは、暗黙の了解の内にした約束。これは分かる人には分かる」
「へぇ。僕にはさっぱりですが・・・って、あっ!」
「どったの?」
「ほわいとでーって卒業後ですか?」
「うん、そうだけど?」
「いえ、聞いてみただけです」
「そっか」
このままじゃキリがないので引き上げる事にした。
また、明日・・・ね。
拝啓 切なさと涙は過去にでも切なさは現在進行形で君に会いたいなー
こんにちは、あの人からおいでと言われたいもごもご犬です!←←←
昨日今日は疲れたぁー。さすがに、2日連続はキツいべさ。
でも、色々楽しかったけど、泣けた・・・。
でもでも、今はもうだいじょーぶだよ!
今回の話も、そんなに暗くはなってないし!
最期らへんのところは、ほんとかどうかは分かりません(笑)
でも、分かる人には分かると思う(笑笑)
さて、今日はまた勉強ですよ皆さん。
こう見えてもじゅけんせいという漢字にしたらかっこよく見えるものにとりつかれているのです←
まぁ・・・頑張ります、無理しない程度に(笑)
それでは失礼しましたよー!
コメント0
関連動画0
オススメ作品
(Aメロ)
また今日も 気持ちウラハラ
帰りに 反省
その顔 前にしたなら
気持ちの逆 くちにしてる
なぜだろう? きみといるとね
素直に なれない
ホントは こんなんじゃない
ありのまんま 見せたいのに
(Bメロ)...「ありのまんまで恋したいッ」
裏方くろ子
雨のち晴れ ときどき くもり
雨音パラパラ 弾けたら
青空にお願い 目を開けたら幻
涙流す日も 笑う日も
気分屋の心 繋いでる
追いかけっこしても 届かない幻
ペパーミント レインボウ
あの声を聴けば 浮かんでくるよ
ペパーミント レインボウ
今日もあなたが 見せてくれる...Peppermint Rainbow/清水藍 with みくばんP(歌詞)
CBCラジオ『RADIO MIKU』
彼女たちは物語を作る。その【エンドロール】が褪せるまで、永遠に。
暗闇に響くカーテンコール。
やむことのない、観客達の喝采。
それらの音を、もっともっと響かせてほしいと願う。それこそ、永遠に。
しかし、それは永久に続くことはなく、開演ブザーが鳴り響く。
幕が上がると同時に、観客達の【目】は彼女たちに...Crazy ∞ nighT【自己解釈】
ゆるりー
それは、月の綺麗な夜。
深い森の奥。
それは、暗闇に包まれている。
その森は、道が入り組んでいる。
道に迷いやすいのだ。
その森に入った者は、どういうことか帰ってくることはない。
その理由は、さだかではない。
その森の奥に、ある村の娘が迷い込んだ。
「どうすれば、いいんだろう」
その娘の手には、色あ...Bad ∞ End ∞ Night 1【自己解釈】
ゆるりー
ミ「ふわぁぁ(あくび)。グミちゃ〜ん、おはよぉ……。あれ?グミちゃん?おーいグミちゃん?どこ行ったん……ん?置き手紙?と家の鍵?」
ミクちゃんへ
用事があるから先にミクちゃんの家に行ってます。朝ごはんもこっちで用意してるから、起きたらこっちにきてね。
GUMIより
ミ「用事?ってなんだろ。起こしてく...記憶の歌姫のページ(16歳×16th当日)
漆黒の王子
陰謀論者の脅しに屈するな
自称神の戯れ言に耳を貸すな
ヤツらの甘い言葉に惑わされるな
自分の正しさを武器にして
あらゆる愚行に異議を唱えても
結局自分も同じ穴のムジナだから
考え過ぎて馬鹿になってはいけない
所詮僕らは人間だ
硝子の破片を丁寧に拾っていては
誰だって生きづらいだろう...publicdomain
Kurosawa Satsuki
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想