La dame aux came´lias
彼女はそう呼ばれていた
La dame aux came´lias
その姿は何よりも美しかった
そしてその心も誰よりも美しかった

艶やかな赤い衣で身を包み
潤む黒い眼で私を見つめ
その細い腕を外に向けて伸ばし
庭の椿の花を手折ってくれと囁いた

雪にうつむき しかし美しく咲く花
金の椿とはよく喩えたもの
まさしく彼女に相応しく
つややかな髪をにおやかに飾る

La dame aux came´lias
愛しい私のLa dame aux came´lias
かの麗しい姫君 奔放自由に愛を振りまく




La dame aux came´lias
彼女はそう呼ばれていた
La dame aux came´lias
椿の花が彼女の庭を飾る頃
かつて彼女はこの部屋で 玉のように生まれた

美しい着物にも心を寄せず
高価な宝石にも目もくれない
その細い身体で涙を一筋
私は普通に生きたいだけだと囁いた

その花は貴女に似ていると言った時
彼女は悲しそうに微笑んだ
まさしく彼女に相応しく
雪に赤い花弁が落ちたように

La dame aux came´lias
哀れ私だけのLa dame aux came´lias
柔らかな微笑み その心優しき眼差しさえも




La dame aux came´lias
彼女はそう呼ばれていた
La dame aux came´lias
美しく咲いたまま首からぽたりと
赤い花は彼女の血を思わせたものだ

その白い肌に唇はぞっと赤く
まるで雪に散る椿を思った
その細い息で彼女は一言
椿の緑は健やかに青いと囁いた

椿の花は美しいままに雪へ散る
艶やかな赤に身を包んだまま
まさしく彼女に相応しい
彼女の庭を椿が飾る頃

La dame aux came´lias
儚い私のLa dame aux came´lias
一度して腕に抱くことなかった幻の姫君





La dame aux came´lias
彼女はそう呼ばれていた
La dame aux came´lias
けれどもう誰もその名を呼ぶことはない
彼女は今 雪の下で静かに眠っている


 

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

椿姫

「La dame aux came´lias」つまり椿姫。
読み方は「ラ ダム オー カメリア」です。
タイトルは「椿姫」でも「La dame aux came´lias」でもお好きな方でどうぞ。
アクセントの表示に困った挙句に上記のように気持ちの悪い感じになりました。
無念。

「La dame aux came´lias」部分は日本語の通り「椿姫」と読み替えても構いません。
意味は変わらないので。



外国の詩を訳してみたという雰囲気にしたかったので、
文章が堅苦しい感じになっております。
でもあくまで気持は和風です。
仏語でも和風です。


以前作ったものをちょっとずつ直して使いやすいようにしてみました。
しかしやはり長い。
これはカットしようがありませんでした。



これもイメージ絵自家発電しようかと思ったのですが
あまりにもアイタタなので自重し‥‥
ていたのですが我慢が出来ずに書きました。

椿姫
http://piapro.jp/content/j5ivpflib8n4dzkz
http://piapro.jp/content/nssylkfl0euviozg

閲覧数:231

投稿日:2008/12/01 11:22:40

文字数:924文字

カテゴリ:歌詞

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