あれから1年がたった。受験も終わってあと残っていることといえば卒業くらい。
それで最後に思い出を!ってことで数人で準備してるんだ。
「鏡音さん。そこ、毎回間違ってるから気を付けてね?」
「あ、はい。」
この部分、毎回間違っちゃうんだよね………。
「そういえば、鏡音さんって裁縫って得意?」
「えっと………苦手ではないです。」
「じゃあドレスの方行ってあげてくれる?なんか、今日予定入ってる人多いんだって。」
「あっ、分かりました!」
そう言って音楽室から飛び出していく。
被服室は下の階だからここの階段下りて………
「きゃっ!!」
………あれ?落ちたのに痛くない………。
「ったく………もう少しゆっくり歩いたら?」
「れ、レン!!!」
なんていいタイミングで来てくれたんだろう。これで落ちてたら大ケガしてたかも………
「また足の調子悪いの?」
「慌てすぎたのと、足をひねっただけ!もう大丈夫!」
「そっか。で、どこ向かってたの?」
「…………被服室。」
「………たいした距離ないんだから走ることなくね?」
「だってあと5日くらいで仕上げたいんだもん!」
「ああ、1週間後だもんな。」
私達が何をしてるかと言うと………
実は、ルカ先生とがくぽが結婚するの!がくぽの奴には勿体ない気がする………。
「完成しそうなの?」
「うーん………最近見に行ってなかったからなぁ………。」
1週間前は布に印付けてたからそろそろ終わってるころかもなぁ………。
なんて考えてたらもう被服室の前。
「ヤッホーっ☆どのへn「リンーっ><」
…………何があった?
「ここどーやってやるの?」
あー………帰ったメンバーの中にデザインした人がいたのか………
「えっと、ここはこの辺の布を絞って……」
「こっちも同じ様にやればいい?」
「あ、じゃあ俺も手伝う。」
「じゃあレンはここやって、ミクは次こっち!」
まあ、そんな感じでなんとかドレス完成。あとは当日がくるのを待つだけ☆
で、体育館で最初3年だけの予定が全校生徒を巻き込んで盛大にお祝いしました!
「でも、ルカ先生ががくぽと結婚するなんてなぁ…………」
「別にいいんじゃない?似合ってると思うけど?」
「まあ、そうだけどさ………。ルカ先生も幸せそうだったしいっか♪」
「あ、そうだ。リン。俺が「却下。」俺まだ何も言ってなくね!?」
だってレンがいいそうなことってだいたい決まっているもん。
「あの二人が結婚するでしょ?だからレンも似たようなこと言ってくるんじゃないかな?って。」
「………その通りです。で、俺が結婚出来る年齢になったら結婚しt「嫌だ。」
「リンは俺のこと嫌いなのか………?」
「…………お互いに仕事ついた時にまだ付き合ってたらね。」
「付き合ってるに決まってるだろ!っていうか約束したからな!?破んなよ!?」
「はいはい………。」
なんとなくだけど予想出来るよ。
きっと別れない。その先にあるのは幸せな未来だって………
(リンちゃん!レン君!)
((あ、ルカ先生!))
(先生って呼ばないで欲しいんだけど………。)
((あ………。))
(ふふっ♪でもリンちゃんがいとこになるし、将来はレン君もって考えると嬉しいわね♪)
((はぁっ!?))
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