咲き誇る黒き薔薇の
香り立つ美しさよ
触れれば逃れられぬ
棘の在る蔓茨よ
美しき貌(かんばせ)に
誰もが魅せられる
神さえも黒く穢す
華やかなる者

その唇で紡ぎ上げる
甘やかな歌声は
蜘蛛の女のタペストリより
神を美しく罵る
魅せられぬ者はない
嗚呼、彼(か)の者の名は――

神を穢す黒薔薇の君
冷ややかな蒼の双眸(そうぼう)
纏う夜色の外套(マント)が
揺らめいたなら最期
水晶の鋭さが胸を貫く

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

神を穢す華やかなる者

タイトルで某ヘンタイ魔導師を思い出してホイホイされた御方は是非お友達になりましょう(´∀`)

【補足】
蜘蛛の女=ギリシャ神話のアラクネの事。アテナの理不尽な怒りで殺され、蜘蛛にされた女性。機織の名人。

閲覧数:235

投稿日:2008/04/29 16:19:25

文字数:202文字

カテゴリ:その他

オススメ作品

クリップボードにコピーしました