滑り落ちて動かなくなった
著しく不愉快だった
脳裏に刻まれることもなく
今もどこかで転がる呼吸
指し示される反省点は今も
脊髄を蝕んでずっと甘い
それが本能だって君が言う
笑えない嘘をつくのが癖
当てはめられる数式には
僕たちの名前なんか載ってない
なのに答えは求められてる
ここで呼吸は許されてますか?
均衡を保つには不格好で見苦しい
似合わない服みたいな感情の器
濁り朽ちて動けなくなった
恭しく不真面目だった
好意を切り刻むこともなく
今やどこでも転がる呼吸
欲し与えられる人生観はいつか
脳幹を腐らせてずっと狂い
それは文明か?って君が問う
笑えない枷をするのが常
閉じ込められる容積には
僕たちの名前なんか刻まれない
だけど宛名は書かなきゃダメ
そこで呼吸は幾らになりますか?
人間を保つには不摂生で生きづらい
仕舞えない服みたいな心臓の響き
魔法を使ってよって真顔で言った
何もかも投げ出して託すみたいに
どうしたら良いかわからなくなってく
意味がないのは僕もきっと同じだ
ポケットの中を探しても無くて
何も持っていない指先を掴んでた
「ポッケの中からこの指止まれ」
いつまでも離してはくれなかったね
色を失った水みたいな君のことを
誰かが指さすかもしれない
形保てない水みたいな君のことを
誰かが噂していたりする
何も言わなくて良い告げなくて良い
いつかお天気の日にまき散らして
黙って虹になってしまえば良い
黙って僕に見つかってしまえば良い
均衡を保つには不格好で見苦しい
似合わない服みたいな感情の器
人間を保つには不摂生で生きづらい
仕舞えない服みたいな心臓の響き
その呼吸がどこへ転がるか知らない
だからもう少しそばで聞いてたいよ
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