ひとりきり冷えた切り株 腰掛けて ざわざわ木々と喋っていた
突然甲高い鳥の鳴き声がして ぼきりと枝の折れる音
苔色の靴 麻色の髪青い瞳
貴方はだれ? うつくしい人 
組まれた手を (ひざまずき) 滑り落ちる (嗚呼) (あなたに) メッセージ (乞い願う)
これが大切な人のなの?
濡らしたハンカチ (やくそくしたでしょ) 寂しげな鳥の刺繍 
磨く墓石に映る木々 青々と鮮やかで(かえってきて)

珍しく晴れた日の朝 足早に 揺れる束ねた髪の先
いつも通りパールのような深緑を 掻き分けてふと甘い香り
今度は何? じひぶかき人
白い頬に (ひざまづき) 滑り落ちる (嗚呼) 雫の形の (あなたに) ラピスラズリ (乞い願う)
それは思い出の花なの?
木漏れ日に照る (まぼろしでいい) 手折られた薔薇の花 薄れる文字にそれだけが 赤々と鮮やかで (もどってきて)

濡れて宿る朝露

「どこにいるの?」ここにいるよ

ベリルのキスはすり抜けてく 何も映らない瞳
握りしめた銀の十字架 嵌め込まれた 模るミカエル ダイアモンド

(今でも覚えてる 対のステンドクラス マリア様の微笑み
かき消した讃美歌 ぐしゃぐしゃの聖書
聞こえない聞きたくない 空の棺
あなたはまだ 死んでないよ 大好きな人 かすれる泣き声
閉じられたあなたの瞳はヘマタイト) 咽び泣く声 いけるわけない

真夜中天を指す針に 思いつめ 寒さにさえ震えずに
肉親と離れた子羊のように いびつな毛皮を身にまとい
長袖の服 乱れた髪潤む瞳
何をするの? 迷える人(彷徨える人)
りんごの髑髏 (ひざまずき) 歪んでいく (嗚呼) 孔雀の羽の (天に) マラカイト (請い祈る)
それを誰が望んだの?
雲間を覗く (このいのち) 黄金の髪の生贄  真っ暗闇にそれだけが ギラギラと光っていて (贖罪となるならば)

乾きに宿る夜露

汚れなき愛は痛いほど鋭く 何も映さない瞳
握りしめた銀の十字柄 求めているのは 砕けたルシファー ダイアモンド

(今でも忘れない 対のあなただから 優しげな微笑み
慰めは毒杯のように 無責任に柔らかいシルク
聞いたなら聞こえたなら 空の心
あなたはどこ? 「気がついて」 大好きな人) かすれる讃美歌

刃のキスはすり抜けない 罪も魔も祓う瞬き 見開かれたあなたの瞳はタンザナイト 

「え」

(黒の服 麻色の髪青い瞳
あなたはそう 「あなたはそう」 大好きな人) 

重なる星の声 (いたいほど) 鈴のようで (まぶしく) 思い返す (めにうつる) ラブラドライト (ラブライドライド)

(声を揃えて 「天の梯子」 歌った讃美歌 「霞んでく体」
 流れてく日々に 「忘れられていく躰に」 それだけがキラキラと輝いて「貴方だけ手を伸ばしてくれた」

「そこにいたの?」ここにいるよ

組み合う指がすり抜けてく 何も変わらない瞳

立ち上がり貴女に願う お願いだから 行かないで
握りしめた手の暖かさ ずっと忘れたくないから)

(かき消した風の音)  「ぐしゃぐしゃの顔」

跪き貴方に笑う 嘘つきでいい 生きていて
握りしめた手の暖かさ 今も忘れてないから
星の様に 貴方の涙はダイアモンド(星の様に 貴方の涙はダイアモンド)
重ねた歌声(重ねた歌声) 天まで響いた(天まで響いた) 

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【曲募集】墓守りに絡む蔦【イラスト募集】 

兄を置いて墓石に腰掛ける妹の歌です。
リンレンで、歌ってくれたらいいなぁ。
基本リン歌唱で、カッコの中がレン。
外国のイメージです。

閲覧数:87

投稿日:2016/12/19 16:46:08

文字数:1,395文字

カテゴリ:歌詞

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