燃えさかる大地紅蓮の火柱より遠く
寂滅へと向う静寂の夕闇をただ見つめてた
流れ行く時の速さに身を任せ委ね
心湖の船にあわり乗り揺られ
風に乗って
飛び交う光は折重なって
縺れた朱い糸結び
遥か遠くても今は
澄み切った空を
一人飛んで駆け抜ける
漁火に誘われ
ゆらりゆらり流れ行く
漂う星々に背を押されながら
想い数えて溢れては溶けて行く雪は
咲かぬ淡色に染まった花びらを
ただ散りゆくのを見ていた
散りて種を残しまた咲き乱れ
生きてた証と問う
手を繋いでいたあの幼き日
胸の奥にしまうよ
それぞれに生まれ
それぞれに生き
過ぎ行く日々を歩んで
愛する人と出会って
二人寄り添い
明日の光に繋ぐ
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