あなたは、人を心から愛したことがありますか?


「レーンッ!次の授業なんだっけ~?」
オレが次の授業の準備をしていると、カイトが走って来た。
「なんだ。カイトか」
オレがそう言うと、怒ったようにカイトは言った。
「失礼な!オレじゃダメなのかよ~?」
「あ~、ハイハイ。で、次の授業だっけ?数学だよ」
「マジかよッ!最悪だ~!」
「ハハッ、カイトは数学苦手だもんな~」
「何を言う!マジで悩んでるんだからな!」
コイツ数学できないだけで、悩んでやがる…。
「お前は、勉強はほとんどできないだろうが」
「お前、ひどすぎ!慰めろよ!あ~ぁ、お前はいいよな~。何でもできて」
「スゴいだろッ!お前も頑張りな~。つーことでオレ、次の授業サボっから」
「ちょ!ま、待て!お前だけズルいぞ~!」
そんなカイトを無視して、屋上へ向かった。

屋上はオレのお気に入りの場所だ。サボるときは、いつもそこに行く。
軽い足取りで、階段を上っていく。

ガチャ
屋上のドアを開けると、黄緑の綺麗な髪をした、女の子がいた。
その子は、音楽を聞いてるのか、オレが来たことに気付いてないっぽい。
オレはその子に近付き、声をかけてみた。
「何聞いてるの?」
「ひゃッ!」
いきなり声をかけたから、女の子はビックリしたみたいだ。
「ご、ゴメン!ビックリさせて」
「だ、大丈夫。私も気付かなくてゴメンね」
「あ、大丈夫だよ。それより何聞いてるの?」
女の子が聞いてる曲を聞いてみる。
「えっとね、『First love Final love』って曲だよ」
「それって、最初で最後の恋って意味?」
「うん。悲しいけど、いい曲だよ。聞いてみる?」
そう言うと、オレに片方のイヤホンを渡した。
「ありがとう」

聞いてると、自然に涙が出てきた。
「…泣いてるの?」
「うん。凄い感動する曲だね」
「でしょ!何度聞いても飽きないの」
「そうだね」
「ところで、あなた名前は?私はグミよ」
「オレはレン」
「レン…素敵な名前ね。これからよろしくね!レンくん」
「よろしくね!」

オレは、運命の子グミと出会った。
これから悲しい結末が訪れることを知らずに――

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

First love Final love 1

新しいのを始めてみました。またしてもレングミ~☆
つか、レングミ以外書きませんけど、何か?(殴
曲名は気にしないでください。けど、ほんとにあるんです。この曲。

閲覧数:652

投稿日:2010/07/11 21:29:31

文字数:906文字

カテゴリ:小説

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