夜のプールに波を落とした
泳ぎ疲れた僕の足は
もう動けない
縛りつけられているようさ

大切なものを
なくした僕は
声を無くした人魚
満ちたりた思いを
忘れて
途方に暮れた

世界が僕を忘れたんだって
命が消えてもきにしないって
それはもう
息をしていないのと
同じことだろ


夜のプールに足をとられて
暗い水面に引きずりこまれた
何も映らないそこは
僕の心のようだ

目に見えないものを
なくした僕は
消えていく人魚
終わりの見えない
100年の恋だったのに


世界には僕が見えないんだって
風も吹き抜けないんだって
これはもう
体がないのと
同じことだろ


誰が夢と言ってくれ
僕にも光をあてて
水底から引き上げてくれ
憂鬱の境界線を越えて
触れてくれよ
僕はここにいる


諦めないで
あの場所まで
手を伸ばすから
僕にその手を差しのべてくれ
100年の恋をなくしても
僕は生きて
この場所まで

暗い水底で
100年の思いが
そっと溶けた


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

午前2時のアクア

恋して、破れて、飛び込んだプールの底から見た午前2時の暗い空

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投稿日:2010/08/26 01:42:02

文字数:430文字

カテゴリ:歌詞

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