名もない村の焼け焦げた教会
炭の臭いに囲まれ 心臓の鼓動が鳴り響く
カランコロン カランコロン
聖なる鐘と呼べようか

ガラスの破片が舞い散るコンクリート
艶やかな極光に包まれ 果てなく感じる道
一歩一歩美しさとはかけ離れた痛みを踏みにじり
虚構と真実が問いかけるよう

底の見えない谷と吊橋
風の旋律が大気を震わせ 突風溢れる鎮魂歌
抗う吊橋に亡霊達は黒く傷付いた手でしがみつく
闇から出ようとしているのか 引き摺り込もうとしているのか

混沌は土へと帰り、その河を流れるは砂
まっさらな砂の絨毯は如何なるものも受け入れ 未来へと導く
迷えと囁き 土に還れと
足跡はすぐに無くなり 振り返る事を諦め、過去が消えていくよう

この世界の心髄たる大樹
堂々と落ちてくる大空を支えているよう
希望に満ち溢れ 枯れ果ててもなお役目を成す姿は
何も出来なかった想いだけが村を覆う
大きな影は今も泣き叫ぶ

全てを見渡す事ができる、開放感に満ちた崖
地平線の先まで何もない世界だった
桃源郷に辿り着くはずだったのに
込み上げる達成感に、ふと罪悪感が顔を出す

さよなら

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

曼珠沙華

かなり暗い詩ですが、私は結構前向きです!(*^^)vv

閲覧数:542

投稿日:2013/08/01 02:44:18

文字数:479文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント1

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  • 茉里

    茉里

    ご意見・ご感想

    とても好きな雰囲気の歌詞・日本語であったので、楽しく味わわせて頂きました。ありがとうございます。素敵だったので、つい感想を書かせて頂いてしまいました。

    2013/10/22 04:07:39

    • おれも喜多見P

      おれも喜多見P

      ありがとうございます。初めてのメッセージが茉里さんでうれしいです!
      今後ともよろしくお願いします。

      茉里さんはまだ投稿されていないようですが、
      アンテナはっときます!

      2013/10/22 06:10:20

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