「当たり前」の価値観は
世間の都合で 変わる
目まぐるしい 風に巻き込まれ

心に咲いた薔薇も
鮮やかさを失って
鈍くくすんでいた

ずっと 切れない糸があると言うけど
そっとしないとすぐにほつれてく
もっと 私が気づければよかったのに
戻せないことばかりで

また一つ失って
冷めた風に晒されて
思い出は舞い散る灰を纏う
白か黒かで切り捨てられないまま
つるを伸ばすグレイシャス・グレイ


「後ろばかり見てないで
 前を向いて歩こうよ」
簡単に言ってくれるよね
何がいけなかったのか 気づけない姿を
愚かだと笑うのに

ずっと 一緒にいようと誓った夏
はっと気付けば君が消えた秋
何も 信じられなくなって凍えた冬
いつになったら春は来るの?


また一つ失って
新しい日差しを浴びても
鮮やかな赤には染められない
何を彩るのか決められないまま
私に絡む グレイシャス・グレイ


花言葉もまだ無い薔薇だから
誰にも寄り添えないのかな
誰か気付いて 言葉をかけて
こんなに咲き誇っているのに


新しい雲達が 太陽の光を遮れば
この色を分かってくれるのかな
ほんのわずかな紫色が滲み
大人になる

花のように佇めば この世界に紛れられるけど
本当は 何一つ変わってない
迷いの園から私を見つけてよ
纏う薔薇は グレイシャス・グレイ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

グレイシャス・グレイ

花言葉の無い薔薇。

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投稿日:2021/03/26 18:42:29

文字数:566文字

カテゴリ:歌詞

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