暁が虹色に染まったら 裸足のままで降りてきてね
照り始めたばかりの金色の線を辿って あの日の海へ還ってきてね

巡り巡る夜と朝のように 生き死には満ち干を繰り返す
刻々と変わりゆくその美しさに打たれ 少しだけ呼吸を止めてみる

青く柔らかなゆりかごを離れて 歩く魚たちの足は傷だらけだ
私達は何度も泣きながら いつかは生まれ来た場所へ還るのだろう
やがて海へと至る道 忘却と許容の海へ至る道
もしもそれが叶ったら その時は私に会いに来てね


汐が真南へ向かったら 月の澪に船を浮かべてね
思い出と少しの糧だけを積んで 地平線の果てを超えてきてね

無限に寄せて返す青のリズム いつかはこの波も止まる刻が来る
そんな日が来たら御伽話の姫のように 儚げな泡沫へと還ろう

太古の長く遠い時超えて ゆりかごはなお子供らを呼んでいる
歩く魚たちの流す涙は 寄せ集まってまた青い海になるのだろう
やがて海へと至る道 記憶無き故郷へ帰る道
いつか思い出したなら 迷わずにここへ戻ってきてね


忘れないで 切なさに打たれそうなときも


焼けつくような緋の砂漠を超えて 歩く魚たちはいつか辿り着く
悲しみも孤独も洗われて 負った罪もいつか忘れる刻が来るわ
やがて海へと至る道 無我と転生の海へ至る道
もしもそれが叶ったら その時は私に会いに来てね


待っている 何時(いつ)まででも

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

やがて 海へと至る道

タイトルだけぱっと思いついて情景を思い浮かべながら書いたのだが、途中から自分でも何がテーマだか分からなくなった詩。

とりあえず一つの解釈としては死別の歌。海の向こうの帰る場所、ということでニライカナイを想像してました。もう一つは何と言うか、生き物の原罪と救済の歌でしょうか。
この待っている「私」と「歩く魚」が何なのかによって変わってくる気がします。

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投稿日:2015/04/09 23:03:32

文字数:587文字

カテゴリ:歌詞

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