歌、が。
「ミク姉、どうしたの?」
突然、表情が無くなったミクに、リンが話しかけた。
「う、歌が、どうしよう・・・。歌、が。」
「歌詞、わすれちゃったの?」
「違うの。違う、歌えない・・・!」
「ミク姉・・・?」
リンは心配になってミクの顔を覗き込む。そのミクの頬のは涙。
「わから、ないの。歌うと、雑音が、ノイズが・・・!」
「ミク姉。落ち着いて?マスターのとこ、行こう」
「だめ!歌えないって知られたら、きっといらないって言われちゃう。」
「そんなこと絶対ないもん!」
リンはミクの腕を引っ張って立ち上がる。
~そして~
「軽い、エラーだよ」と、マスターの一言。
「ミク姉はもう、歌えないの・・・?」リンはすぐに聞き返す。
「いや、大丈夫だよ。ね、ミク。この頃頑張りすぎていたから、
軽いエラーを起こしただけ。ちょっと休めば、治るから、ね?」
マスターの言葉にミクは顔をあげてまた涙を流した。
「も、もう・・・歌えないのかと・・・思った・・・。」
「大丈夫だって。ほら、部屋に戻って少し休んでおいで」
マスターはミクの背を押して部屋に向かわせた。
ミクは素直に部屋へ帰っていった。
「リン、ありがとう」
「何が?」
「少しでも気付くのが遅れていたら、もっと大変なエラーを起こしていたかもしれないから・・・。」
「え・・・?」
「リンが強気だったから、ミクもここに来れた。ありがとう。」
~そして一週間後、部屋には再び綺麗な歌声で歌う彼女がいた~
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