充満する香りに茶葉の跡は無く
口内に漂う味に水の良さは無く
ただ撒き散らされるだけの何かが
辺り一面を支配してからどれくらい

求めるモノ与えて願うモノ叶えて
ここはパラダイスだと信じてたのに
匂いも味も意味を成さない世界に
もう目利きの職人は必要なかった

必要なのはツヤのあるティーサーバー
素敵な柄のポットカバーとカップ
膨大な量のfat and sugar並べてさ
煌びやかな美しいだけの悪魔たちだ


目に映るcolorに優雅さは無く
染み込んでいく成分に優しさは無く
エナジードリンクとカフェイン競う
ミルクで薄めても何もごまかせない

できるだけ価値を下げて誰もが手にして
気が付いたら体の一部になってたなんて
色がその意味を成していないのなら
中古の網膜をオークションにかけるかい?

必要なのは色変換に長けたAI
魅力ある配置で世界は必ず美しい
長大なプログラムコード読み込んでさ
幸せを感じるまでにお茶は冷めてる


パーティーのゲストたちは皆忙しすぎて
香りの漂う時間が惜しくなったからって
とうとう匂いと味を足し始めちゃった
カップの底で飲み残しが泣いていた

ゾンビ化したキャスト達は皆騒ぎすぎて
色の出る時間が待てなくなったからって
とうとう絵の具を使い始めちゃった
穴の開いた喉元から飛び散るカラフル

それを楽しめなければ仲間じゃないって
次々に飲み干して誰しも目を回していく

時間は消えて色は濁って香りは感じない
盛況なお茶会なのにここには何も無い

あるのはやみくもにストロングな
フルーツフレーバーティーが飲み放題

さぁみんな見てるよ次は君の番だね
さぁみんな見てるよそれは君の一杯
震える指が唇に辿り着くまでもう少し
こぼれた破片が床に飛び散るまであと少し

仲間だって信じていたのにさ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

strong fruits flavor tea

アップルティーとか好きです。

閲覧数:82

投稿日:2021/10/28 22:47:50

文字数:765文字

カテゴリ:歌詞

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