落下するわたし
この手引いたあなた
加速する話
此処に咲いた数多
眠る声、密やか
見えない夕日 焼き付けて
可笑しくなる前に あなたを噛んだ
緑の眼差しは わたしを食んだ
ただ、それだけの 事
溶け始める手首
悲しそうな誰か
(ささやかないで。)
取り零した数多
笑う指、麗か
結んだ記憶 行方知れず
正しく在る内に あなたを呼んだ
愛した掌は わたしを解く
ただ、それだけの 事
冷たい手錠
フラッシュバックする虚像
溢れる嘘も 壊すくらいで居て。
叫ぶ喉、厳か
新たな夕日 抱かされて
可笑しくなる前に あなたを噛んだ
可笑しくなる程に あなたを知った
ただ、それだけの 夢
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ブクマつながり
もっと見る落下した海底が
傷はどうした、と、云うから
「ああ、それなら今さっきあの娘にあげてきたよ。」
そう 半円をぶら下げた、
のです。
離れなくてもいいように、
離れなくてもいいように。
だけど、
そろそろ留まれないみたいなんだ
この下肢はずたずたで痛いのに...海岸の人
かぼちゃを下さい
掻き集めた理想郷を
組み立てた檻で
わたしはまた 弱く、囀った
止め処ない雨の中
絞められた首に
もう少しだけ 強く、残ればいい
消せないように。
昨日以上が無いのなら
昨日以上は要らないから
あ、終わってく...それは確かな愛でした
かぼちゃを下さい
あなたに逢えるかと 昨日
瞼を閉じてみたばかり
呆れているかな それとも
さよならを云いに来ました
平気だなんて口にして
だけど本当は 嫌だな
もう少し あの人に
もたれ掛かって 話をして
あと少し その腕で
ぎゅっと抱いていてほしい...瞼
かぼちゃを下さい
私に接吻ける貴方のこと
ずっと前から嫌いでした
木星が騒ぐ夜に目を覚ます
引き出しの青いペンで日を記す
所詮は人目に晒すまでもない
ありふれたララバイですからして
閉ざす
貴方はきっと知っているのだ
私が風船でできていること
誰かの吐いた空気を今日も...融呼吸
吹憐
あんなこと聞いたから
言葉一つで
心を枕に濡らしてみた
風船 ふくらますように 怒って
蛇口 ひねったみたいに 泣いて
ちくたく 時計はせわしく 進んで
居場所も何もどこにもないのに
目が眩めば 間もなくテイク2
そういえば留守番電話
何件もあったんだ...午後から雨が降る
なまぎ
もうなんにも聞こえない、ね。
どうしてだか君を待ってる
そして声を失くすから
ささくれだった雨の夜を
すくって、すくって
突き刺すような馨りはあの日の群青
戻れないの?ああそうさ、戻らないよ
嘗て憶えた名前を繰り返し た
「早くふやけてしまえよ。」
嘘まで吐いて。...花底に水の束
かぼちゃを下さい
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