#19「眠気とテト」



前回のあらすじ

大人になってあらわれたリンさんは、レンさんと喧嘩して……

メイコさんに再び、封印されてしまった






「なぁ、ほんとにあのままでいいのか?」


ネルさんが、うごく段ボールとのびている二人を見てそういった

私の気持ちを理解してくれるのは、この人だけだ


「う~ん、たしかにカイトさんとがくぽさんは、何にも入ってないから寒いかもしれないわね」


いやいや、ルカさん、そこじゃなくて……


「そうだ!テトさん、なにかかけるものありますか?」

「え……あ、うん、まぁ、ブランケットあたりなら……そこに……」


私が指さしたところから、ルカさんがそれを持ち出し、カイトさんとがくぽさんにかけてあげた……けど……


「あ、あの……全然、足りてませんけど……ほとんど、何もかかってませんよ?」


カイトさんとがくぽさんの足下に、ちょこっとブランケットがのっているだけ


「あらまぁ……どうしましょう」


悲しそうにするルカさん

どうして、この人はこんなにも守ってあげたくなるのだろうか……


「あ!じゃぁ!しるるの部屋から、しるるの掛け布団をもってきますね!」

「……テトさん、大丈夫なんですか?怒られませんか?」


ハクさんが、そう心配そうに言っていたけど……


「いえ。絶対に怒られません。というか、今日のしるるにそんな権利はありません」


私は笑顔で……でも、かなり恨み辛みを込めて、そういった


「ふふ……今日の夜、しるるは大変そうね」


メイコさんは、私を見て笑っていた







私はしるるの部屋に勝手に入る

そして、掛け布団を「よっ」ともちあげる

すると……しるるの匂いがして……



「もう……どこにいっちゃったの……」


一人は心細くて…… 一人は大変で…… 一人はさみしくて……


はっ!?わ、私は!何を!

私は顔をふるふると横にふって、布団をもったままリビングへと向かった










私がリビングに戻ると……


「おまたせしました、ルカさん、これつかって……あれ?」


ネルさんが、口元に人差し指をもってきて、しーっとしていた


よくみると、ルカさんがソファに寄りかかったまま、うとうととしていた

私は、持ってきた布団を、カイトさんたちではなく、ルカさんにかけてあげる


「疲れてたんですかね?」

「そうね。ルカ、今日はいつも以上に張り切ってたみたいだし……普段は、もっとゆったりとしているのよ?」


メイコさんはそういっていた

私からしてみたら、かなりゆったりしていたと思うんだけど……


「……気持よさそうですね。私も眠くなってきました……ふぁ」


ハクさんがあくびをしている


「しるるは、まだ帰って来そうもないし、いっそみんなでお昼寝しましょうか?」


メイコさんも、背伸びして、テーブルに顔をふせる


「ハク姉、寄りかかってもいい?」


ネルさんとハクさんが、お互いに寄りかかるようにして、目をつむった












え……あれ?

……しーーーーーんと静まり返るリビング……

そして、みんな、静かに寝息をたてて眠ってしまった



一人ぽつんと、取り残された私……あれ~


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

みんなにインタビュー(仮)#19

あれれ?全員、寝ちゃったよw

そして、テトの本心は……

閲覧数:245

投稿日:2013/02/24 15:11:13

文字数:1,378文字

カテゴリ:小説

  • コメント1

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  • イズミ草

    イズミ草

    ご意見・ご感想

    みんな寝ちゃうとか……
    かわいいいいいい!!!
    あー写真撮りt(ry

    2013/02/24 17:16:06

    • しるる

      しるる

      お、需要がある

      でわ、写真をとって、それを一枚、400円くらいで…(殴蹴潰

      しるるは、返事がない、ただのボロ雑巾のようだ

      2013/02/28 19:47:30

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