「・・・何ですか、このタイトルは」
カイトが、きょとんとした表情で呟いたので、私はにっこりと笑って答えた。
「というわけで、女装して・・・くれる?」
「・・・・・・・・」
カイトは目を、思いっきり逸らした。
「カーイートー?」
「・・・だめですよ。いくらマスターでも、それはいやです」
「にゃんにゃん言ってーって言ったら、すぐに言ってくれたのにー・・・」
「それは、それですから」
そう言うカイトのほっぺは、わずかに赤くなる。
「あまーい声で、囁いてーって言ったら、寝た時言ってくれたのにー・・・」
「それはそれ、あれはあれ、です」
「・・・夜、絶対襲うのに?」
私は、カイトとは目を合わせずに、ぼそりと言った。
「・・・・・うー、分かりました。分かりましたから、これ以上はお願いだから言わないで下さい」
「にゃはは」
私は不敵に笑って、手に持っていた紙袋をカイトに差し出したのだった。
「・・・マスター、後ろの、締めてもらいませんか?」
「ん、いいよ」
そう言って、私はカイトの背中のチャックを上げてあげた。
「・・・マスター、この無駄に多いリボンの量は何ですか?」
「こーれーはー、ほら、」
私は、カイトの腕にリボンをぐるぐる巻いた。
「・・・・・・・・」
「こーやって使うの」
「・・・・・・・・」
「・・・どうかした?」
「・・・あの、これじゃあ、僕両手使えないんですけど」
「だから、いいんじゃにゃいか」
「ええっ!?・・・普通、マスターがこういう格好するんじゃないんですかああああああっ!!?」
「えー、ドレス姿はいいけどリボンに縛られるの、いやー」
「そんなのこっちの台詞ですーっ!!」
「まだまだ甘いな、カイト。俺は、この日が来るのを3分の1楽しみにしてたんだぜ・・・」
「ちょ、もう突っ込みどころ多くて、何言ったらいいか分かりませんっ!!」
「今誰もいないから、・・・大丈夫」
「なっ、何言ってんですかぁっ!??っていうか、マスターは無駄にキャラ多くて困ります・・・」
「にゃにゃ、そえは褒め言葉かにゃーん!?」
「・・・・・・・」
「にゃははー、そのドレスは、スカート丈相当短いんだよー」
「・・・仕様ですか」
「そうそう。よく分かるにゃねー。・・・だから、・・・いいよね?」
「ちょ、何がですか・・・!!」
無理矢理END
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ゆるりー
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