こんにちは、僕は神威がくぽって言います。神威って呼んでください。

 えっ、なんでまた僕が主人公なんだ、って? そんなの知りませんよ。描きやすいとかそんな感じの理由なんじゃないですか?

 ……さ、てと。

 今僕がいる場所は、科学研究部が使っている理科実験室です。僕のいる学校の旧校舎にあります。すっごいボロいのでメンバーはいつも泣きそうになって使ってます。申請して新しい校舎の方に移ることも出来るのかもしれません。功績さえあれば。

「神威、暑い。アイス買ってきて」

「そうやって僕のガリガリ君また食べたでしょ!? あずき大福味はもうあれしかないんだよ!?」

「えー。それじゃ、おしるコーラでいいよ。ベニ鮭ちゃんストラップがついてるんだよねー」

「目が奪われちゃうよ!?」

 ……えー、こほん。

 それは、こんな話。

 僕と彼女の、不思議な不思議な夏休みのお話。




≪【リレー】僕と彼女の不思議な夏休み≫



 携帯電話を見ると七月二十日を差していた。普通ならば休みなんだけど、僕ら二人は色々あって夏期講習に来ている。

 だけど……夏期講習に来てるのって。

「お兄ちゃんアイス買ってくるなら私のもー」

「グミお前は自分で買ってこい。兄ちゃんを頼るな」

 グミと初音と……僕だけなんだよなあ。

 初音もグミも成績優秀。僕だって……トップから二番目(トップはいつも初音)の成績だから夏期講習なんて無縁の存在だって思うだろう。

 だけど、他に足りないものがあった。















 ――欠課時数。即ち出席日数だ。

「確か神威ってあと二日休んだら留年だっけ? まー、私の次に頭いい癖にそういう計算はできないんだ」

「うるせー、初音だってあと一回でも遅刻したら留年だろ? 僕よりひどいじゃんか」

「私はちゃんと計画してるのよ。ね、グミ?」

「ミク姉さんの言うとおりです」

 グミは初音のことを『ミク姉さん』と呼ぶ。確か小さい頃に「姉さんって呼ばないとお年玉あげないよ?」と言われたからだ。そのいい付けを守っているのだ。我が妹はいい人間である。完璧な存在だ。でもそう呼ばないとお年玉あげないって言う初音も初音なんだけどね。

 時計をまた見る。まだ十一時だった。十時二十五分から始めたから…まだ三十分くらいしか経っていない。ちなみに今日の内容はプリントだ。だけど、プリントの内容なんてつまらないので二十分もすればそんなものは片付いてしまっていたのだった。

 それはどうやら初音とグミも一緒だったらしく、僕らは暇を潰す方法を探るのだった。



つづく。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【リレー】僕と彼女の不思議な夏休み 1

ゆるりーさんと再びリレー小説をすることとなりました。

よろしくお願いします!

閲覧数:264

投稿日:2013/01/04 00:12:55

文字数:1,103文字

カテゴリ:小説

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  • 雪りんご*イン率低下

    雪りんご*イン率低下

    ご意見・ご感想

    僕彼キタ━━(゜∀゜)━━ッ!!(((

    しかも某ファッションセンスや味覚がヤバイアイドルのネタもありますね!!
    奪っちゃうよ!? 奪っちゃうよ!?
    そしてあまりのことに目を疑ったよ!?(落ち着け


    そして相変わらずの神威の扱い方ですね!
    「初音)え? 神威はこう扱うんでしょ?」とか初音さんが言ってそうですね!
    そしてグミさん! あなたいつから神威の妹に!? 衝撃の事実で目を疑っt(ry

    もう初音さん「姉さんって呼ばないと(ry」にはスルースキルです。
    そうだ、それが初音さんなんだ!!(((

    ブクマいただきます!
    次回も期待してます!!

    2013/01/04 00:27:38

    • aurora

      aurora

      ブクマありです!

      「姉さんって呼ばないと(ry」は僕の実話です。

      2013/01/04 00:37:57

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