リンちゃんの話をリビングで聞いていたレンくんは、思わず聞き返した。
「泊まっていけ、って…? そんなに、大げさな仕事だったの?」
リンちゃんは、口をとがらせて答える。
「うん。そこのスタジオに入ったのが土曜だったでしょ。アタシもサナギも、けっこう乗ってやってたからね」
そういって、コップのミルクを口にする。
「ホラ、土曜の夜に、レンにメールしたでしょ」
レンくんもそれにはうなずいた。
「ああ、そうだね。でも、それには、『サナギの家に泊まります』って書いてたじゃん」
「ゴメンね。嘘ついて。でもいろいろ説明すると、帰ってこいとか言われるかな、と思って」
●早く終わらせて…
リンちゃんは、ごくんとミルクを飲むと、続けた。
「それで、泊まって、次の日も朝からビデオの撮影に入って。日曜いっぱいかかって、プロモ・ビデオ用の演奏と、歌を録って…」
レンくんは、首をかしげて言った。
「そんなに慌ててビデオを撮るものなの?普通。もっとゆっくり作るんじゃないの」
リンちゃんも、うなずいた。
「うん、だからアタシも変だなと、ちょっと思ったんだけど。とにかく、陽が暗くなる前に終わらそう、と頑張ったんだ」
リンちゃんは、またクッキーに手を伸して言った。
「そうでないと、また帰れなくなるからね。次の日は月曜で、学校があるし」
●今日も泊まりなさい
彼女は続ける。
「でも、何度もやり直しになっちゃって。そのうちに長引いてきて、終電ギリギリになっちゃって」
彼女は、ため息をついた。
「そしたら、その、ベニスズメさんが『もう少しで終わるから。すごくいい感じで録れてるから』っていうんで。だから、その日はまた泊まることにしたんだ」
レンくんは、あきれ顔で言った。
「お前、そこで帰ってこいよ、普通」
リンちゃんもうつむいて言った。
「うん。でも、取り敢えず早く終わらして。で、そこで眠って朝早く起きて、いったんうちに帰って、着替えて学校に行こう…と思ったの」
そういうと、つぶやくように言った。
「まさか、あんな怖い事が起こるとは思わなかった、からネ」p(・・,*)
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