「…ねぇクオ。」

「何?」

「雨止ませて。」

「無理だな。」

「じゃあこの湿気どうにかして。」

「それも無理だな。」

「あぁもう!何で梅雨なんてあるのよ!!つまらないつまらないつまらない!!」

「ワガママ言うなよ。梅雨でもいいことあるだろ?」

「…例えば何?」

「紫陽花とか綺麗だし。」

「他には?」

「作物にとっては恵みの雨だし。」

「あとは?」

「……もうないな。」

「ほら。」

「そんなに嫌いなのか?梅雨。」

「嫌いね。」

「じゃあ好きにさせてやるよ。」

「遠慮しとく。」

「否定権はないからな。ホラ、行くぞ。」

「……はーぃ…」








「何…」

「ホラ。」

「紫陽花……綺麗…」

「だろ?この紫陽花、リンとレンが毎年こっそり植えてたんだよ。」

「知らなかった…」

「俺も去年までは知らなかった。でも、これ見ると元気でてさ。」

「…中坊なのにやるね、あの2人。」

「ま、俺らの兄弟だしな。」

「少し好きになったかも、梅雨。」

「なら良かった。」







「あーっ!!リンたちの紫陽花バレてるぅ!!」

「ホントだ…」

「まだ開発中なのに!!」

「か、開発中…?初耳なんだけど…」

「黄色の紫陽花を造るの!!」

「また?」

「世の中を黄色でいっぱいにしてやる!!」


「ねぇ、クオ。」

「何?」

「開発するもので元気出たの?私…」

「き、気にするな。綺麗なんだからいいだろ!」

「まぁ確かに綺麗だけど…なんか……微妙な気分…」

「ははは…」







fin.

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

紫陽花 ver.禀菟

お題出し合い!
これから魔熊と檸檬飴のものもうpされるので是非!

紫陽花綺麗よね。
紫陽花が咲いたら蛙も出てくるからぬ(○´艸`)
蛙可愛いよ、蛙

閲覧数:138

投稿日:2011/07/13 20:32:26

文字数:686文字

カテゴリ:小説

  • コメント1

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  • 魔熊

    魔熊

    ご意見・ご感想

    黄色の紫陽花開発中とか…リン可愛いな(*´∇`*)
    ミクが雨が好きになって良かった(*^^*)

    蛙可愛いよね。
    小さめのが良いな。
    この前すごく小さい蛙を助けたよ!!

    2011/07/13 20:41:49

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