秋味 By Sharley 17-9-2024 1552ー1702
1
夕焼け空に赤とんぼ 草陰からは虫の声 微妙に温いやわ風が行く夏を名残惜しむ様
張り付く様な高湿度 目が眩む様な高温度 窓を開ければ熱風と蚊が入り込んで来るの
そんな辛い想い出も 秋風吹く季節には きっと懐かしい思い出に すり替わっていることでしょう
暑い暑いと愚痴りながら 眩い季節の只中で それなりに風情を味わって楽しく過ごせたのでしょうか
暑い盛りも過ぎ去って 少しは楽に成りましたか この夏にやり残した事 心残りは有りませんか
真っ赤に染まる西空に 季節の移ろい感じます 少し寂し気な夕暮れはあなたは嫌いじゃ無いですか
2
微かに届く 祭囃子 外からは子供達の声 土地の鎮守の秋祭りが 始まった頃合いの様
郊外に広がる 稲田でも既にすっかり刈り取られ 今はもう殺風景に 成ってしまいました
この前までは色付いた 穂先を重そうに垂れ下げて まるで黄金の絨毯の様な
春夏にかけて育んだ 大地の恵の収穫も すっかり進んでいる様で 土地を休めているみたいね
子供達は里山まで 栗拾いに行ったのでしょう 重たそうに袋を提げて 家路を急いでいる様で
足早に通り過ぎて行く
ススキ野原に満月が 厳かに昇る頃に あなたも何処かで名月を 眺めているのでしょうか
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