闇に沈む真夜中 今夜もひとり目覚める
古い店の飾り窓 私はあなたを待ちます

遠い恋を奏でて 永い夢を歌って
時を超えてさまよう 私はドルチェリアの人形

百年前に落ちた恋の
結末を探してここまできた

ガス灯に照らされた異国の闇に
過ぎてゆく幾千の幻の影
追憶のあのひとはどこに眠るの
この指を伸ばしたらとどくのですか

老いた人形遣いに 小さな命を吹き込まれて 
時の塵に塗れた 私は孤独な迷い子


あの日 街は焼け落ちて
華やかな饗宴も終わりを告げた

粉々に砕け散る幼い夢と
炎の向こうへとあなたは消えた
残酷な運命の魔女に追われて
ただひとり悲しみの夜を重ねる

純化される記憶に いつしか私は閉ざされて
甘い毒に侵され 永遠の死-ホントウのネムリ-に落ちるまえに


ゼンマイの心臓が錆びつくたびに
あのひとの面影が薄れてしまう
そしてまた夜は往き闇は深まり
叶わない祈りだけ月影に舞う

琥珀色の残像 たった一度の初恋ワルツ
甘い声が残った 「いつかもう一度 踊りましょう」

闇に沈む真夜中 今夜もひとり目覚める
古い店の飾り窓 私はあなたを待ちます

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

The Wandering Doll-飾り窓の人形-

閲覧数:69

投稿日:2018/02/24 14:00:21

文字数:484文字

カテゴリ:歌詞

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