鳴らなくなった踏切の前で轍に沿って
追いかけたかったものを思い浮かべてみた
どれもこれも軽はずみで恥ずかしいんだ
だからって捨てることも無いんだけど
星を覆い隠す雲が妙に温かくて困った
気がつけば風に飛ばされて月が見えるかも
今のうちに泣いておかないと星に見られる
夜露に紛れてしまえば証拠もなくなる
鈍く光る道を訳もなく進み続けて
僕たちは何を選べたんだろうなぁ
一人分の小さな足音を響かせて
風が思い出ごと盗んで行ったんだ
出れなくなった改札の中で切符を持って
待っていたかったものを思い浮かべてみた
なにもかにも危うくても笑えちゃうんだ
だけどって言いよどむのも変だけど
朝を覆い尽くす雲が低く垂れ込めて良かった
振り向けば夜に怒られた森が騒ぐかも
今のうちに逃げておかないと朝に見られる
夜霧に隠れてしまえば真意も消えてく
錆びてくすむ道をにべもなく走り続けて
僕たちは何を掴めたんだろうなぁ
一人分の大きなあくびを轟かせ
夢が呟きごと盗んで行ったんだ
夢のような未来図を抱きしめて笑ってた
どこまでも行けるって信じて切符を買った
知らない街を浴びるほどに生きることが
目を開くより眠ることの方が大事になった
微かな朝焼けの匂いが鬱陶しくて懐かしい
一番古いページに書いた記憶を呼び起こす
踏切も線路もまだここに有るのを知ってるかい?
行き先は今もでも夢を乗せるトロッコはない
買えなくなった窓口の前で小さく俯き
願っていたかったものを思い浮かべてみた
今も過去もすぐこぼれ落ちちゃうんだ
なんでって落ち込むのも妙なんだけど
熱を空に逃がす雨が弱く降ってきて助かる
見上げれば雪になじられた海が嘆くかも
今のうちに消しておかないと君に見られる
夜闇に溶かしてしまえば僕らは眠れる
朽ちて歪む道を止め処なく巡り続けて
僕たちは何を諦めたんだろうなぁ
一人分でちょうどの寝息をまき散らし
愛が心臓ごと奪って行ったんだ
切符はまだここに有るからね
もう僕は使わないから
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見えなくなるまで手を振るよ
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