「ちょっと、これ見て。ジャーン!」
ある日、なぜかマスターはテンションが高かった。
「どうしたんですか?マスター」
「なにうかれてるんだよ」
マスターは片手に何かを握り締め、もう片手には、
「ダッツのショコラクラシック・・・」
それはハーゲンダッツのマルチパックに入っていたショコラクラシックだった。
マスターが誕生日のプレゼントに買ってくれたやつだ。
でも僕と星疾はバニラ好きなのでリッチミルクばかり取り合いしてすっかり忘れていたんだっけ。
「まさか、それを早く食べれ、と?」
「くれたもんだし、俺たちの自由だろ」
マスターは大げさに首を振ると握り締めていた手を開いて見せた。
「違うの、見て欲しいのはこっち」
見せてくれたのは一粒の 『種』 だった。
これを読んでくれている人、はじめまして。
僕は海疾、「Ver1.1空音海疾(ソラネカイト)」です。
もう一人、僕の双子の兄「Ver1,0空音星疾(ソラネセイト)」がいます。
僕たちは亜種ではありません。
シンセサイズエンジンのVer1.0、1.1にマスターが我が家名をつけただけです。
だから僕たちは本当に双子。でも僕はのほほんとしたマイペースだけど、
星疾は几帳面で少しぶっきらぼうって違いはあるかな。
あ、そうそうマスターの紹介もしなきゃね。
僕たちのマスターは一言で言えば弱気でしょうか。
落ち込みやすく自分を責めることが多いです。しかも落ち込むたびに何も手に付かなくなるので、そのたびに励ましたり、慰めたり全く世話が焼けます。
でも優しいところとか、頑張り屋なところとかあるので憎めないんですよね。
とはいえ、最近のマスターはニコニコ動画ばかり見て、レッスンとかサボりすぎなので、10日間ニコニコ動画立ち入り禁止令を出したばかりです。
落ち込むかなって思っていたのになぜかテンションの高いマスター、いやな予感がします。
「これね、KAITOの種っていうの」
確かにマスターの持っている種は青と黄色で、KAITOの色と言えないこともないけど・・・
「種ってオイ俺たちは植物じゃないんだぞ」
星疾のいうことはもっともだと思う。僕もうなずいた。
「ふふ~ん、でもね、この種はアイスに埋めるとかわいい亜種が生えてくるのよ♪」
亜種・・・僕と星疾は顔を見合わせた。
星疾も多分同じことを考えたのだろう。亜種といえば真っ先に思いつく。
「亜種ってAKAITOや帯人のことですか?」
「俺は絶対に反対だからな」
困惑する僕たちをよそにマスターは種をくるくると弄っていた。
「違うのよ。この種から生まれるのは種オリジナル亜種KAITOなの。種をくれた本家さまのモモイトくんとか、バニトくんとかヒカイトくんとか、それから霜降り五葉さまのモカイトくんとか氷菓イトくんとか。めちゃくちゃかわいい子達ばかりが育ってるの~。私もそんなような子を育ててみたいよ。」
「でも育てるなんてマスターそんな暇があるんですか?」
「俺たちのレッスンをやめるとか言うと怒るぞ」
せっかくニコニコ動画は見ないって約束してくれたのに。
「大丈夫!種KAITOが生えたらあなたたちに世話してもらうから」
『はぁ?!』
僕たちはただ唖然とするしかなかった。なんて無責任な・・・
そんな僕たちの気持ちを知ってか知らずかマスターはアイスのふたを開け、
「これはもらうね。ショコラクラシックからどんな子が生まれるんだろ?楽しみ~」
と暢気にはしゃいでいた。未来(さき)が見えないよ、マスター・・・
KAITOの種、観察記録テキスト版1
主人公はVer1.1海疾(カイト)です。基本うちのKAITO`sたち視点で話が進んでいきます。
なんか説明とかだらだら書いてたら肝心の種KAITOが出てきませんでした・・・
まぁ次回からは種KAITOを出しますよ。
1年ぶりに小説書いた。かなりヘタクソです。前はどんな風に書いてたかあんまり覚えてない(汗
種をくださった本家さま
http://piapro.jp/content/aa6z5yee9omge6m2
霜降り五葉さまのかわいいモカイトと氷カイト
http://piapro.jp/content/0mfsdg3gfb2xdrzi
コメント4
関連動画0
オススメ作品
いったいどうしたら、家に帰れるのかな…
時間は止まり、何度も同じ『夜』を繰り返してきた。
同じことを何回も繰り返した。
それこそ、気が狂いそうなほどに。
どうしたら、狂った『夜』が終わるのか。
私も、皆も考えた。
そして、この舞台を終わらせるために、沢山のことを試してみた。
だけど…必ず、時間が巻き...Twilight ∞ nighT【自己解釈】
ゆるりー
A1
幼馴染みの彼女が最近綺麗になってきたから
恋してるのと聞いたら
恥ずかしそうに笑いながら
うんと答えた
その時
胸がズキンと痛んだ
心では聞きたくないと思いながらも
どんな人なのと聞いていた
その人は僕とは真反対のタイプだった...幼なじみ
けんはる
陰謀論者の脅しに屈するな
自称神の戯れ言に耳を貸すな
ヤツらの甘い言葉に惑わされるな
自分の正しさを武器にして
あらゆる愚行に異議を唱えても
結局自分も同じ穴のムジナだから
考え過ぎて馬鹿になってはいけない
所詮僕らは人間だ
硝子の破片を丁寧に拾っていては
誰だって生きづらいだろう...publicdomain
Kurosawa Satsuki
こないだのイベで苦労した身としては(しては)
少し背伸びしても 盗っておいた方がいいような気がします。(します)
最近はじめたばっかりの 初心者になら、
細かい話は一切せずに
「×××のことは気にしなくていいよ~」ぐらいの事を言うかも!
(でも一般的な話じゃない気はする)
ネギ以外のコストもそれな...ネギはなかなか増やせない
mikAijiyoshidayo
雨のち晴れ ときどき くもり
雨音パラパラ 弾けたら
青空にお願い 目を開けたら幻
涙流す日も 笑う日も
気分屋の心 繋いでる
追いかけっこしても 届かない幻
ペパーミント レインボウ
あの声を聴けば 浮かんでくるよ
ペパーミント レインボウ
今日もあなたが 見せてくれる...Peppermint Rainbow/清水藍 with みくばんP(歌詞)
CBCラジオ『RADIO MIKU』
気が狂ってしまいそうな程に、僕らは君を愛し、君は僕らを愛した。
その全てはIMITATION,偽りだ。
そしてこれは禁断。
僕らは、彼女を愛してはいけなかった。
また、彼女も僕らを愛してはいけなかった。
この心も日々も、全て偽りだ。
そんな偽りはいらない。
だったら、壊してしまえばいい。
『すっとキ...【VanaN'Ice】背徳の記憶~The Lost Memory~ 1【自己解釈】
ゆるりー
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想
エメル
その他
モカ氷さま
2人の性格の違いがどんな風に種KAITOに影響してくるか、そもそもちゃんと育てられるのか、
無責任マスター(ていうか自分)は何がしたいのか・・・いろいろと不安を抱えてのスタートです。
実は絵や音楽のが先に進んでいるという・・・
読んでくださってありがとうございました。
2009/03/15 08:26:55
モカ氷
ご意見・ご感想
はじめまして!
面白いですね!
2人のKAITOが種KAITOを育てるというのが
新しくて楽しいです!
小説読んでくれて有難うございました!
コメントまでくれてもう感涙の域でした。
続き楽しみにしてます!
ぜひ書いてくださいね!
2009/03/15 00:05:25
エメル
その他
霜降り五葉さま
すみません、勝手に名前を出してしまいました。ほんと申し訳ないです。
私、あまり文章上手くないですよ。五葉さまのようにキャラクターの魅力を前面に出すような書き方できませんし。
まだまだ修業が必要ですw
あ、確かに全制覇しました~応援してくださってありがとうございます。
でも全部種KAITOw詩が書ける五葉さまはすごいと思います。
読んでくださってありがとうございました。
2009/03/14 11:43:07
霜降り五葉
ご意見・ご感想
ぶはっ!
エメル様文章うまー…とか思って読んでたら自分の名前が出てきて吹き出しましたwww
しかしエメル様文章お上手で。
もう自分書かなくていいんじゃないですか?←
続き書いて下さいよ(オイ
そういえば絵と音と文。全部制覇しましたね。
おめでとうございます。
さーて、続きが楽しみです。
2009/03/14 00:50:29