朝食の時間。
朝食は、いつもの如く
コーンフレークとコーヒーだ。
今日は、アカイトが
早く起きたご褒美に
コーヒーを入れてくれるらしく
今はそのコーヒー待ちなのだ。
「ちょっ、そこの赤毛のオニーさん!
一番テーブルのコーヒー
まだぁっ?」
「…ハァ?まだだっつーの;
コーヒーが5秒で出来る訳ねぇだろ;
というか、マスターは
何処ぞのクレーマー役だよ;」
「ちっ…何だよ、
早くしろよ。喉乾いた。」
「おれに言うなっ;」
「何言ってんだ、
お前が作ってんだろ?
お前以外に誰に言うんだ。」
「それは…そうだけどさ;
仕方ないだろ;
ん…そういやマスターは
砂糖とかいれんのか?;」
「今さり気に
話変えやがったな。
まぁ、いいか…
私は砂糖と牛乳多めだ。
激甘で宜しく」
――この後私は、言わなきゃ良かったと
後悔する事になる…
ここで、会話を見守っていたカイトが口を出した。目が輝いている。
「マスター激甘派なんですか?!
なら、俺がやって上げますよ♪」
そう言うと、カイトはアカイトから
私の空のカップをひったくる。
―あれ?悪寒が…
するといきなり角砂糖を、大量にカップに突っ込み出したのだ。物凄い速さである…
「おい、ヴァカイト…
砂糖は後からでいいん―
私が言い切らない内に
今度は、カイトが角砂糖の詰まったカップにガムシロを入れ出す。
超ルンルンだ。背後に花と音符が見える気がする。
そして今、既に今ガムシロ4つ投入中である。
もはやカイトは止められそうにない。
私は、絶え切れなくなり、
「うあああああぁぁぁぁっ!!!
£℃¥%#″÷$±£¥#っっ!!!」
声が枯れるかと
思うくらいの絶叫をしていた。
そこへ帯人とニガイトが駆け込んで来きた。
ナイスタイミング。
「マスター?!」
「どうしたんですか?!」
2人とも心配そうに、
私の顔を覗きこむ。
その奥でアカイトは、笑い過ぎてのたうち回っているのが見えた。
何だか無性に腹が立ち
私はアカイトを指差す。
「あいつが…っ」
「…ってえぇぇぇ!?俺!!!?」
帯人が、
アイスピックをかまえる。
ざまぁw、刹那は内心そう言っていた。
「俺のマスターに何したの?
マスター涙目なんだけど?」
どうやら、無意識のうちに涙目だったらしい。
アカイトはこちらを見た。
その目は「何すんだこの野郎」と言わんばかりだった。
私はそれを見て、
わざとニガイトに抱き付く、
それが引き金だったらしい。
こちらを見ていた帯人は、アカイトを睨みつけ、問答無用とばかりに、
アカイトをフルボッコに
したのであった――
コメント0
関連動画0
オススメ作品
いったいどうしたら、家に帰れるのかな…
時間は止まり、何度も同じ『夜』を繰り返してきた。
同じことを何回も繰り返した。
それこそ、気が狂いそうなほどに。
どうしたら、狂った『夜』が終わるのか。
私も、皆も考えた。
そして、この舞台を終わらせるために、沢山のことを試してみた。
だけど…必ず、時間が巻き...Twilight ∞ nighT【自己解釈】
ゆるりー
*3/27 名古屋ボカストにて頒布する小説合同誌のサンプルです
*前のバージョン(ver.) クリックで続きます
1. 陽葵ちず 幸せだけが在る夜に
2.ゆるりー 君に捧ぐワンシーンを
3.茶猫 秘密のおやつは蜜の味
4.すぅ スイ...【カイメイ中心合同誌】36枚目の楽譜に階名を【サンプル】
ayumin
(Aメロ)
また今日も 気持ちウラハラ
帰りに 反省
その顔 前にしたなら
気持ちの逆 くちにしてる
なぜだろう? きみといるとね
素直に なれない
ホントは こんなんじゃない
ありのまんま 見せたいのに
(Bメロ)...「ありのまんまで恋したいッ」
裏方くろ子
それは、月の綺麗な夜。
深い森の奥。
それは、暗闇に包まれている。
その森は、道が入り組んでいる。
道に迷いやすいのだ。
その森に入った者は、どういうことか帰ってくることはない。
その理由は、さだかではない。
その森の奥に、ある村の娘が迷い込んだ。
「どうすれば、いいんだろう」
その娘の手には、色あ...Bad ∞ End ∞ Night 1【自己解釈】
ゆるりー
A1
幼馴染みの彼女が最近綺麗になってきたから
恋してるのと聞いたら
恥ずかしそうに笑いながら
うんと答えた
その時
胸がズキンと痛んだ
心では聞きたくないと思いながらも
どんな人なのと聞いていた
その人は僕とは真反対のタイプだった...幼なじみ
けんはる
A 聞き飽きたテンプレの言葉 ボクは今日も人波に呑まれる
『ほどほど』を覚えた体は対になるように『全力』を拒んだ
B 潮風を背に歌う 波の音とボクの声だけか響いていた
S 潜った海中 静寂に包まれていた
空っぽのココロは水を求めてる 息もできない程に…水中歌
衣泉
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想