旅立つには少し肌寒くて
込み上げる寂しさが吐息を染めた
名残り惜しく光る星を盗って
僕だけが乗り込んだ車は走る

孤独の路になると語りかけるように
優しく注ぐ火はやがて胸に灯るから

太陽を送る空には
鳥も雲も帰り着く
懐かしい笛の音が
まだ遠くで響いている


ぬくもりよ消えないでと願うこともできず
揺れている瞳をさらって車輪は回る

月も眠る闇の中
悲しみさえ瞬いて
安らかな風が吹く
最果てへと呼んでいる

夜明けが降るこの道を
ただ静かに走りゆく
金の車はいつか
僕を乗せて光るだろう


(かな)

たびだつにはすこしはだざむくて
こみあげるさびしさがといきをそめた
なごりおしくひかるほしをとって
ぼくだけがのりこんだくるまははしる

こどくのみちになるとかたりかけるように
やさしくそそぐひはやがてむねにともるから

たいようをおくるそらには
とりもくももかえりつく
なつかしいふえのねが
まだとおくでひびいている


ぬくもりよきえないでとねがうこともできず
ゆれているひとみをさらってしゃりんはまわる

つきもねむるやみのなか
かなしみさえまたたいて
やすらかなかぜがふく
さいはてへとよんでいる

よあけがふるこのみちを
ただしずかにはしりゆく
きんのくるまはいつか
ぼくをのせてひかるだろう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

星の旅人【応募用】

ツンデル様の「【初音ミク】 オリジナル 【歌詞募集】」の曲への応募用に歌詞を書かせていただきました。
こちらへ→http://piapro.jp/t/EsMJ

曲を聴いて、荷馬車に揺られて田園や草原の中をぼんやり眺めながら、瞳に光を映しながら行く少年がまず思い浮かんだので、「旅」をテーマにして書いてみると、このような歌詞に出来上がりました。

2012/06/22 採用には至りませんでした。曲がとても好みであっただけに非常に悔しいです。ただ、自画自賛になりますが、この歌詞は自分の中でもお気に入りになったものなので、とても良い経験をさせてもらったなと思っています。ツンデル様の楽曲がなければこの詞は生まれませんでした。
こちらでもお礼を述べさせていただきます。ありがとうございました!

閲覧数:171

投稿日:2012/06/19 13:06:03

文字数:557文字

カテゴリ:歌詞

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