人々の暮らしが始まる
遙か以前からそこにあった
多くの生き物を迎え
多くの生き物を育む
広大なる湖沼

蛙は楽しく合唱し
水鳥は華麗に宙を舞う
水辺の生き物は全て
彼らを住まわせ育てる
その湖沼に感謝する

あの時 美しい世界は
遙か彼方まで広がっていた
どこまでも広がる水と
幸せそうな生き物達


全ての者を優しく包む
慈愛に満ちた聖母のように
数多の生き物を愛し
数多の生き物が愛した
命溢れる湖沼

でも その美しい景色は
今 崩されようとしている

あまりに身勝手な人の手によって
美しかった湖が 汚れていく
蛙の鳴く沼が 水鳥の集う池が 消えていく

何故 この美しい自然が
失われなければならぬのか
汚されて泣きじゃくる湖沼の
その悲鳴は届かない


澄んだ湖が 豊かな沼が
その全てが 失われてく
ああ、何故

もう あの美しい情景は
全て消されてしまったの?
ただ一つ残された沼の
その涙は露と消える

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

湖沼の涙

沼御前(ぬまごぜん):福島県に伝わる、大蛇の妖怪。
沼沢湖(ぬまざわこ)という沼の主で、髪の長い美女に化け、人を襲う。
当時領主だった武将、佐原十郎義連(さはらじゅうろうよしつら)によって退治されたが、その後も姿を現した。

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投稿日:2009/09/26 01:32:38

文字数:409文字

カテゴリ:歌詞

ブクマつながり

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