「似ないといいのにな」って俯いて
家路について口を噤んだ
そこを歩きたくないってシルシは
どうしたって妥協の餌食なんだ
諦めて仕方ないって懺悔しても
お気に入りのオモチャは帰ってこない
ストライクゾーン外れまくって
サイレンが鳴ったら試合は終了
ポニーテールに憧れ続けてた
輝いた目を皆が笑ってても
空を目指さなくなったイカロスは
土の奥底で芽吹くだろうか
当たるまで続けたらガチャじゃない
逃げていく確率論に舌を出されて
倒れ込んで投げ出した脚の脇で
四つ葉を見つけられなかったあの日
「いないといいのにな」って呟いて
鉄下駄みたい重い足取り
ここに生きたくないってポーズは
永遠みたいな残響の壊死なんだ
終わる度目を背けて見捨てても
大好きなマガイモノは戻ってこない
ピッチングコース読まれまくって
シンパンの合図で試合は終了
ツインテールに憧れ抱いてた
ときめく頬を誰が貶してても
海を忘れてしまったマーメイドは
泡の頂上で干上がるだろうか
会えるまで続けたらバチャじゃない
作られた創造論にサイン書かされ
折れたペン先を投げた向こうで
奇跡と口づけできなかったあの日
「何度目だと思う?」(天文学的かな)
「どうしてできないの?」(君の感想だね)
「裏切らないでよね」(契約書はどこ?)
「信じてるからね」(鏡を見てご覧)
星を追い続けて朝になって消えたって
僕らはひとつも寂しくなんかないんだ
家に帰ってまた会いに来てくれるって
その家路を無事を祈って手を振った
自分にできるのは星を記すことだけ
家路に就くことの無い小さな星々は
祈っても願っても帰ることはない
最初で最後の透明すぎる絶望
当たるまで続けたらガチャじゃない
逃げていく確率論に舌を出されて
倒れ込んで投げ出した脚の脇で
四つ葉を見つけられなかったあの日
世界中の時計が鳴り響いたら今だ
何もかもフェイクだったっておどけてよ
腕利きの外科手術で黒歴史切除
星を空へ帰す旅に出かけよう
生まれたての気分で知らない街歩いて
同じように痛い目を見たっていいんだ
空になったガチャ回さなくて良いなら
選んで掴んでトゲだらけ傷にまみれても
僕の痛みなら笑顔でいられるんだ
そしてまた帰る星に手を振るよ
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