タグ「眠れる森の美女」のついた投稿作品一覧(7)
-
お城に向かって走っている途中で、魔法使いはもう一度聞きました。
「本気なの?」
「本気よ。それに、仲良くなりたいんでしょ?みんなと」
「!!」
本心を言い当てられた魔法使いは手を引かれながらうつむいてしまいました。
そして、
「あの・・・」
「ん?なに?」
「その・・・えっとえと・・・・・・ありがと...眠れる森のMEIKO姫7
-
「なんで・・・今日結婚式のはずじゃあ・・・」
魔法使いは黙り込んで考えました。
MEIKO姫がここに来たのは自分を処刑するためだと気づきました。
なんせ、国の大事な姫を殺しかけたのです。それぐらいは当然だと思いました。
「好きにすればいいわ。毒蛇の壷にも入るし、真っ赤に焼けた鉄の靴も履くわよ」
魔法...眠れる森のMEIKO姫6
-
とある日、お城では盛大にMEIKO姫とKAITO王子の結婚式が開かれようとしていました。
そんなお城から遠く離れた、森の奥深く。そこにあの桃色の魔法使いはたった一人で住んでいました。
あの誕生会以来、国の人々は魔法使いを嫌悪して、森に近づくことさえしなかったのです。
魔法使いはベッドの上で、膝を抱え...眠れる森のMEIKO姫5
-
MEIKO姫はちらりと肩を落としていたKAITO王子を見ると目を瞠りました。
KAITO王子が着ていた、元はとても高級そうな服がぼろぼろだったからです。
よく見ると、体中のあちこちに傷を負っていました。
「あんた・・・なんでそんなになってまで・・・」
MEIKO姫のつぶやきに似た言葉にもKAITO王...眠れる森のMEIKO姫4
-
百年後、眠りの国の噂を聞きつけた一人の王子がいました。
それは、海を越えた向こうにある小さな国の王子で、KAITO王子と呼ばれていました。
KAITO王子は幼い頃からの婚約者がいたのですが、愛想をつかされ、独り身でした。
なので、王子はある決心をしてここにやって来たのです。
「この国の一番高い塔で眠...眠れる森のMEIKO姫3
-
王様をはじめ、誕生会に来ていた人々は悲しみました。
しかし、そんな人々の悲しみを吹き飛ばすように、声を上げた者がいました。
「MEIKO姫は死ぬのではありません。百年間眠り続けるだけでしょう」
それは、緑の女の子の魔法使いでした。
緑の女の子はまだ魔法をかけていなかったのです。
王様たちは安心しまし...眠れる森のMEIKO姫2
-
むかしむかしあるところに、とても平和な国がありました。
ある日、その国に待望のお姫さまが生まれました。
そのお姫さまは、MEIKO姫と名づけられました。
王様が開いたMEIKO姫の誕生会にはたくさんの人が集まりました。
その中には、三人の小さな魔法使いもいました。
魔法使いたちはMEIKO姫の誕生を...眠れる森のMEIKO姫1