タグ「作曲者募集」のついた投稿作品一覧(62)
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知っているだろう
雑踏のなかに足跡は残らない
ただ歩き続けることで
同じ歩幅のきみを見つけた
ぬるい悲しみを
心地よくするような構図で
二人の夜は深くなる
大雑把な水彩の筆遣いで そして
白くなった朝には 手探りで
夢の可食部を探している...【曲募集】dey-ney
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A
ひどく青ざめた春風が
珈琲のおもてを撫でている
きみの言葉が滴る さびしいいろで
今日も幸福は砂のよう
一粒を丁寧に選んで
口に含んで見せた うつくしいきみ
B
私の想像も祈りも及ばないほど
満たされた...can't hope your long vacation
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A+B
悴む夜を切り分けて食べよう
歌を焚べて言葉を啜っている
大きな布が被さったように
あなたの夜も窮屈だろうか
この街の闇は
恐ろしい空っぽではなくて
御伽噺から
始まりでいつも満ちているから
S...相聞
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A
まちのほとりで
ただ こきゅうをなみだに にせている
ぼくのこえを けんそうにとかして
こころだけが まちなかにころがる
B
からだを なげうつ
ことばを ちらす
しずむためのおんがく
そらまで とどく...しずむための おんがく
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老いた記憶と共に老いた忘却は
埃臭い想い出すら引き留めてしまう。
午前四時の明星が吹き込む北風の下、ただ静謐を湛えた藍の空に、
蘇る影は夥しく、僕をじっと見ている。
そこにいると確信していた。心を突き破るような確信があった。
確かにその時、あなたの質量だけこの部屋の密度が高まった。
貴方の声がした。...紡ぎ出したのは。
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A
横たわる壁のうえ
星がまたたく
夜風 透明な夜風が一条
荒れた野原を吹き渡る
B
君は息をしている
美しい余白には
取りとめるための名前さえいらない
わたしは優しくなんてなかった...アイシャ
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A
彼女は決して歌わない
眼窩から溢れる青い 冷たい炎
光に沿って揺れる たおやかな髪だけが
ずっと 歌っている 歌っている
B
人は祝う 傷だらけの旅路を
私には見える 君がかけたヴェール
今は おやすみ
S...抱きしめてあげよう
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A
まだ歌わないで まだ
朝五時半の観覧車 天辺に近い一室
ここには朝日と二人 それだけ
誰も見ていない
融けた飴のように影が生まれる
B
ここは廃れた街の廃れた遊園地
誰かが投げた石で 空が破れて 舞台が崩れる
そんなあっけない結末を...朝陽、天から落ちて
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何もない部屋で僕は
ひとつ メロディを歌った
あの人の手触りや 記憶、夢
白くなってみんな消えた
何もない部屋で僕は
明かりを消し 目を瞑った
ただ立ち尽くしたままで ぽつり、ひた
街の喧騒が遠かった
何もない部屋で僕は
空中に文字を描いた...【作曲者募集】歌はいらない
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A
涙が朝の温度で 目を覚ます
時計は午前6時を指す
昨日まで私だった少女が
晴れた空を飛んでいる
A
私のために笑っていてくれた
少女、ねえ どこまでも行って
昨日まであなたを封じ込め
傷つけた私の代わりに...少女旅想
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みんな 太陽をめざした
制空権にやぶれたら
あとは潜るしかない
空は ただ一幅の絵画
甘い唾液が溜まってゆくから
明日にはダイバー 同じ形の
世界を 砂嵐が包む
いくら叫んでも 声は届かない
みんな一斉に飛び込む 水へ
次の合図で、落ちるよ...ダイバー
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ゆられて
ゆられて
手放した 全て
わすれて
わすれて
うただけを 残す
そうして ぼくら
人になる一一一
なくした ものを
なくした ことを...cradle
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A
また 夢を見た
飴色に傾く街を 駆け抜ける雲
カーテンコールの夕立
それを破って来る君を
A
「終わりにしよう」
動けずに浮けずに僕は 夢の畔で
カーテンコールの迎えを
今日とて待っていたのにな...明滅
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A
写し取る 風景に
僕のこころは あるか?
映し出す 憧憬は
僕のこころの かけら
B
降り落ちる 雨が
空のいろを 少し持っているように
流れ出す 言葉
幸せの いろに なりますように...【作曲者募集】picture
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『幕が下りたら』
舞台の上で 光の中で のみ
共にいられる事を知っている
物語だけが 僕らをつないでいるから
瞬間 僕らは二人になって
幕が下りたら 闇の中へ帰って
お別れ
舞台の上で 腕の中で いま
きみの柔らかな身体が滑る
物語ならば 二人に歌が降り注ぐ...幕が下りたら、ほか
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A
焦燥 枯れた幻燈らは歌う
木枯らし 揺蕩に枯れた鐘の音
剥落 ここに吹き曝しのわたし
突き刺し 行旅は濡れた砂だ、ね
B
抱擁 灰色の夜明け いと高きところへ
燃え出す秋霜と 煤け、今は亡き春の手
S
花散らす風 前に 花抱く恋 思う...【作曲者募集】farewell
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A
窓の桟
積もる埃を 吹いた ああ
月の光が こんなにも
冷たくなったようなのは
いつからでしょう
A
夜がまだ 何か言っても
今日は もう
疲れてしまったようなんだ...【作曲者募集】眩しい様な
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雨に秘密
A
雨が降るほど 乾いていく心を
空のバスタブ 呟いた言葉
残響と
さして僕らは 傷ついちゃいないと
軋むレコード 項垂れた言葉
反証を
B
水を注してよ...【作曲者募集】雨に秘密
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A
くわえた硝子が鋭いので、
くるめいた今より鮮明な、
歌えば歌うほど透明な、
春の匂いの中にいたっけな。
すぐ皺を増やし朽ちていくような、
記憶などは追い越していくような、
未来さえ追いつけないくらいの、
いつかまやかしと知るスピードだ、
Ah…...【作曲者募集】スピード、忘れ物、春の空、遠く
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明日を待ちながら
A
クローゼットは その役目を終えて
ぼくを夜に沈める
今は 何を隠してるのかい
あれから黙ったままの 君も
A
思い出してしまうのは きっと
切なさを求めてしまうから
傷をつけた心が ぼくを...【作曲者募集】明日を待ちながら
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A
引き伸ばした日常を切り取ったような部屋に
穏やかに降り頻る雨は 時間を融かしていく
手を伸ばせば 今だって 触れられるはずの君は
夜遅くに部屋を出ていって
もう帰らないだろう
B
春の雨はひらめき
床には散らばった記憶
もう覚えていることは少ないけれど...春の雨はひらめき、
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A
積んでいく 言葉は
触れたらすぐに崩れてしまうよ
積んでいく 言葉は
そろそろ崩してしまう頃かな
積んでいく 言葉が
崩れた山を掻き分け君は
顔だけ 覗かせ
僕の方を見て笑いかけた
B...告白
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A
湿らせた衒いが 煙る二階の羽冠
A
君の手は懈怠飼う 駅に栄えた雲雀
B
るらりら 感動も平ら 四位体はいつも
灰 邁進とロール 聳えている
S
歌 感動は真中
暮らせば 高楼に白い笛の音...fairy
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A
照り出す 鳥撮る
徒と取る 路辿る
瑠璃すら 蔦 手々
氷柱と 雲母と
A
裏見て 峙つ 暗がり 知る由
灯と海鳴り 白雪 疾く止め
どうして 薄明かり
どうして 繰り返し...shin
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S
感性と渡来 脳内に惚け 飲んだ油彩
埋まらない機雷 積むだけ
A
可能なら 采配は晒さないでいたい
佩刀へ 酔って 歌え 老公
魔法 揺ら 曖昧な話だって無い
愛と暮れ 総体さえ 翁の理由か
S
解体に由来 空帯 日時計読んだ二人...【作曲者募集】besides
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A
早春の憂い 華やい疎
踏襲とフリー 構想路
朗々と君 もう飛んだか
春陽にeyes 本当さ
A
拝礼 告訴 炎天に blueな速度 酩酊 非
逍遥なら もう飛んだか 遊星にeyes このまま
B
照り焼く日 間奏はlight 最愛と glue...【作曲者募集】eyes
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今覚えていることは みんな
夢で見たことでしょう
目を横切っていくことは みんな
青くなってしまうから
色褪せた退屈を抱き寄せては眠る
大丈夫 みんな みんな 幸せだよ
夜を泳いでばかりの僕らは
見えないことを知らないで
もしくは? 見えないふりをしていた
のだろうか...およいでばっか
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A
やっぱりだ、ほら。
やっぱりって言ったんだ。
君なんかにさ、もう僕は騙されやしないよ。
きっと触ったら、
きっと触れてしまったら。
君なんかのさ、心さえ見えないのだから。
B
もうじき最終電車が、君を体ごと攫ってしまう。
夏の風が吹いていた。蒸し暑さを盗んだ。...【作曲者募集】ウラミトホシ
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この部屋には何もないよ
この部屋には壁もないよ
この部屋は責めやしないよ
でもね 出口もないんだ
この夢には意味がないよ
この夢に力はないよ
君の明日は変わらないよ
でもね 何が違うの?
慣れた? 暖かくしていてね
ずっと ここにいてもいいんだよ...【作曲者募集】僕の部屋、君の夢
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A
空の冷蔵庫
燻ったストーブ
止まった時間
動けない二人
きっと僕ら ここで生まれ
ここで朽ちて行く 淡い光
B
追憶に急かされて きっと僕ら夢を見る
冬が積もっていく音だけがしている...Toumin【作曲者募集】