タグ「詩」のついた投稿作品一覧(71)
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A
今日も語り合った話を数えて
幾つの夜を越えただろうか
夜の帳の下 笑うあなたを
畏れてしまう
B
何処にもいけずに 何にも見えないまま
語る 語る 語る
S
そして 枯らしあった愛を投げたら...シェヘル
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A
あまりに静かに 世界は終わった
その朝には 白い光が 目を刺す
B
息を潜めて 光の向こう
懐かしい香り
S
二人 何もない先を 歩いている
何もない所に 立ち尽くすまま
「これからもそうだ」と笑うのだ...A White Morning
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A1
願えば叶った 晴れた空の色
世界は変わった 歯車の音
心を放った 見えない横顔
言葉が落ちていた 掠れていくのだ
そんな ペトリコールと 息をしていた
A2
想えば届いた 枯れた本の匂い
世界は変わった 変わってしまった
思い通りには ならない日々から...ペトリコール
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A
「会いたいんだ。」って言った
空になった朝が泣いた
癒えるように買った煙草も
尽きるようだ 色になって ねぇ
A
賽を振って、従って
終わるようなこんな今日を
伏せるようだ 眠くなっていく
離れないな 振り出しへ また...ombre(アンバー)
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A
糸杉の林を抜けて
荒れ果てた教会を横目に流した
「あそこには昔神様がいたんだよ」
君は言った 君は言った
泥濘んだ小沢を抜けて
崩れた橋のかかる谷を潜った
鈍い色放つ宝石を拾って
僕はそっと鞄にしまった
B...かみさまの国
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A
「会いたいんだ。」って言った
空になった朝が泣いた
癒えるように買った煙草も
尽きるようだ 色になって ねぇ
A
賽を振って、従って
終わるようなこんな今日を
伏せるようだ 眠くなっていく
離れないな 振り出しへ また...ombre
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橄欖石を通してみた世界は、
何もかもが死んでしまった、
とてもしずかでうつくしい、
薄緑色のかなしみの世界だ。
切り取った窓の向こうには、
飛んでいるものさえ無いが、
未来も過去もないここにも、
確かな僕の意識だけはいま、
存在するのだと知ったのだ。
虚空 灯火...kanr
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A
やっぱりだ、ほら。
やっぱりって言ったんだ。
君なんかにさ、もう僕は騙されやしないよ。
きっと触ったら、
きっと触れてしまったら。
君なんかのさ、心さえ見えないのだから。
B
もうじき最終電車が、君を体ごと攫ってしまう。
夏の風が吹いていた。蒸し暑さを盗んだ。...【作曲者募集】ウラミトホシ
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この部屋には何もないよ
この部屋には壁もないよ
この部屋は責めやしないよ
でもね 出口もないんだ
この夢には意味がないよ
この夢に力はないよ
君の明日は変わらないよ
でもね 何が違うの?
慣れた? 暖かくしていてね
ずっと ここにいてもいいんだよ...【作曲者募集】僕の部屋、君の夢
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A
空の冷蔵庫
燻ったストーブ
止まった時間
動けない二人
きっと僕ら ここで生まれ
ここで朽ちて行く 淡い光
B
追憶に急かされて きっと僕ら夢を見る
冬が積もっていく音だけがしている...Toumin【作曲者募集】
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A
白くなった夜の
頬には 湿ったような跡
ああ 会えなくなっても
きっと君を忘れない
B
朽ちた塔から涸れたような鐘の音
僕はここで生きるよ
S
どこまでも 息が続けばいいと思った...【作曲者募集】Living-dead Town
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A1
願えば叶った 晴れた空の色
世界は変わった 歯車の音
心を放った 見えない横顔
言葉が落ちていた 掠れていくのだ
そんな ペトリコールと 息をしていた
A2
想えば届いた 枯れた本の匂い
世界は変わった 変わってしまった
思い通りには ならない日々から...【作曲者募集】ペトリコール
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二重の指を潜る
もう彼は来ない 夜が切り取る空
明日は二人の日だ
そっとつける水面 片方だけの靴
滑らせることば
指が行く手を阻むんだ
黄色い目をした羊の中に キミが潜んでいる
手紙を受け取った 白い便箋に
綺麗な文字だった 涙が出るようだ
鳥が飛んでいた空に吸い込まれていった...二重の指を潜る
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A
重い海の先へ 凪の中を
流離うように進む 終わらない旅
遠い君の声が 不思議だけど
響いて聞こえるんだ 頭の中
B
波一つない 島一つない
空だけが高く 高くなってく
S
僕の旅路に 巨きく月...【作曲者募集】白昼の月
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水底の貝が泡を吐き出した
電柱はまだ眠っている
惑星が問いかけた数奇な問いに
混淆することの無かった色が立ち止まって
見上げた先に紫の月
回廊の北に点いた常夜灯に
絵画はなお眠っている
描かれた幾何学の交差が泣いて
世界の胎動が聞こえた時に回りだす
電柱の先に二羽の烏...Night Works
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私は木陰に椅子を置いて
弟の試合が始まるまで
宗教の教科書を開いた
まるで蒸し暑い
夏草の臭う日であった
空色と言うに相応しい風景
光る空のそこは
日光を呑んで
照り返るような透明な緑だ
奥の木立のビロウドが綺麗だ...グラウンド横にて
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A
透明な夜が暮れていく
沈む僕は 月を見通す
高潔な 悦な 気取ってる
心晒し 怯える その実
B
パッて 散った 君の目
盗って 吹いた ビル風が 赤かったのは
S
ああ やけに二人の間をさ...光の底
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A
“陰”になる夢 マナの中
確証に変わりなく
蒸発する 伽藍堂のシーリング
千並ぶ心音の奥
百の意思 飛び越える
変革の夜は来る セプテンバー
B
「御覧、夜が融けて逝くよ」
悲しみのガラスが割れる...瓶底の朝から
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よく晴れた日 虹色に雨が降る
窓に真っ白なクジラ 遠くを見ていた
天井も 入口もない部屋で息をする
ぱらぱらとほどけた声
迎えは来ないだろう
満たされない 心を雨が打つ
窓に真っ白なクジラ 青さを映した
幻想と感情が渦巻いて胸を刺す
はらはらと剥がれる意味
救えもしないのだから...想像力のクジラ
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A
東の空が赤くなったのは
僕の心臓を燃やしているから 忘れないで
足元 草が泣きじゃくるのは
僕の尖った言葉が落ちたんだ 鈍色の
B
空には 汚れが染み付いて
どうにも拭き取らないようだ
ほら 僕の隣にカシオペヤ 滲んだ姿をしていた
S...滲んだカシオペヤと沈丁花
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A
浴槽の鏡の前に座って
汚れた白いワンピース 裸足の君
暖かな日差し 春の空気
B
鋏を入れる 君の前髪
心の中に嵐の去った朝
S
切りそろえた前髪がさ 悲しく見えたんだ
コメディみたいな...Bangs
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深く行く 童心は
遠くから アルマを呼んで
木々の間に 鳴る口笛を
集めては ふと歌いだす
悲しみの 疼く心は
月の夜の 青く光る火
水岸の 時を観る石
薄氷に 今走る音
東の森の 祠からこぼれる
人知らぬ エヴァーグリーンと...童心
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空はまだこんなにも
A
夕焼けに照り返る街から
頭上を通り過ぎて 青は去って行く
すり替わって行く 灼けるような赤へと
A'
午後五時の振り返した手を
下ろして歩き出せば 僕は暗い暗い街へと
帰るだけ
B...空はまだこんなにも
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巡る 変わる
舌で覚えたいろは
の 中に 中に
Tong
Ting
Tong ting ting……
その舌が伝えたかった真意と
口先だけの……
言いたいことと 言えないことが
ぶつかる音...【曲募集】Tongue Think
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A
あまりに静かに 世界は終わった
その朝には 白い光が 目を刺す
B
息を潜めて 光の向こう
懐かしい香り
S
二人 何もない先を 歩いている
何もない所に 立ち尽くすまま
「これからもそうだ」と笑うのだ...A White Morning
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A1
沢山の嘘が一面の床に
窓から吹き込んだ風が
また一つ、黒い写真を重ねた
A2
探してた音は、今頃鳴って
どこか欠けてしまったような残響が
ずっと鼓膜に残った
B
今まで 確かに 残してきた轍は...レトロスペクト
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A
今日も語り合った話を数えて
幾つの夜を越えただろうか
夜の帳の下 笑うあなたを
畏れてしまう
B
何処にもいけずに 何にも見えないまま
語る 語る 語る
S
そして 枯らしあった愛を投げたら...シェヘル
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A
心音が 窓を打つ
目覚めた君が 外を見やった
朝陽のあたる林檎が1つ
人知れず 色褪せていくような
そんな風に生きていた
A2
この街に風が吹く
気づいた君が ふと見上げる空は
渇いた筆で浮かべた雲の...揺灯
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上へ……
通り過ぎた雨の向こう
通り過ぎた雨の向こう
通り過ぎた雨の向こう
まだ濡れてる
通り過ぎた雨の向こう
通り過ぎた雨の向こう
通り過ぎた雨の向こう
なお暮れ行く
通り過ぎた赤の向こう...夕立
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A
なべて灰色の街と空 較べて退廃してゆく僕ら
解体予定のビルだ 抱えていた夢は置き忘れたに違いない
その日 この街のどこか 何か崩れて消える予感
太陽が僕の目線を越えて 目に映ったものよ
B
懐疑的に懐胎 開放と快楽を求めて
排他的なハイファイ 内包したい核をも止めて
A
夜の街は僕と歌を歌う 忘...グラスダンス