のづたかし

-1-
大地を踏みしめて 今日を歩こう
昨日までの思い出を 空に解き放って
明るい日差しに 顔を上げよう
懐かしい面影が 優しく微笑む
道に迷ったら 心を開こう
清らな風に想いを乗せて 行先を定めよう
挫けそうになったら 星と語ろう
命の輝きを 瞳に宿そう
虚空の奇跡 この世界に 鼓動を刻んだその日...

Run!!

神代の風に吹かれて　命の荒野を彷徨う

希望の泉は何処にあるのか

沈まぬ太陽　黄昏の世界

これは幻か　刹那の夢か


瞳よ　切り裂け　偽りの楽園を

肌身に突き立てよ　天地の痛みを


遥かなる空の下　誰かが待っている
過去はいらない　今を蹴って 走れ　走れ!!...

もうすぐ10年が経とうとしている・・
あの日、高校の卒業式の後、私は桜の木の下で、ずっと好きだった彼に想いを告白した。
「僕もずっと君を」と彼は微笑みを返してくれた。でも、
「歌手を目指して上京する僕が、君の想いを受け止めるわけにはいかないんだ」
と首を振りながら寂しげにうつむいた。
彼が歌手に憧れ...

摩訶般若波羅蜜多心経
色即是空　空即是色
観音様がおっしゃいました
空こそ宇宙の真なりと
この世は無限の無垢に満ち
煩い元々　無いもの
無いもの巡って何をしよう
想いは慈悲に溶け入り
悠久の流れに抱かれる
すべての時を超え...

「ねえ 見て きれい」と君が手を引く
窓の外に雪が舞っている
子どもみたいに はしゃぐ君の目に
いつしか涙が浮かんでいる
はかなく消える白い欠片に
二人の未来を映しているのかい
小さな命は君に語ろう
‥愛の絆は消えはしない‥と
ふるえる肩を強く抱き寄せ...