タグ「百瀬桃」のついた投稿作品一覧(21)
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その27「新しい日常の始まり」
翌日、電気屋がやってきて、テッドの家の電気を修理していった。
電気が使えるようになったのは日が沈んでからだった。
その翌日には、テトからの依頼でやってきたという警備会社が、簡単な警報システムを設置し...UV-WARS・ミク編#027「新しい日常の始まり」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その26「逆襲のテト」
話は数分前に戻る。
テッドの家の前から出た男たちを乗せた車は、夕闇の中、人家もない畑ばかりの景色をバックに走っていた。
助手席で、イヤホンを嵌めていた男は不意にイヤホンをはずした。
「途切れました」
「どう...UV-WARS・ミク編#026「逆襲のテト」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その22「防犯システム起動」
「ミク、返事をしてくれ」
「はい、マスター、聞こえます」
少し間が空いて、ミクの声が返ってきた。
テッドは少し安心した表情を見せたがすぐに口元を引き締めた。
「みんな、無事か? 状況はどうなってる?」
...UV-WARS・ミク編#022「防犯システム起動」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その21「救出」
テトはスマートフォンを受け取ると、素早くキーボードを叩き始めた。
車は大型ショッピングセンターに近づいた。
テトが舌打ちをした。
〔テト姉が焦ってる?〕
それはテッドには新鮮なことだった。
テトはテッドのスマ...UV-WARS・ミク編#021「救出」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その20「追跡開始」
静寂の時間が流れて、テッドはテトの声に起こされた。
「テッド君、起きて。先、行くよ」
慌ててテッドは起き上がると、思わず昔の癖が出た。
「うわっ、遅刻する!」
次の瞬間、頭上からテトの拳が降りてきた。
「いて...UV-WARS・ミク編#020「追跡開始」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その19「誘拐」
時計は午後5時を回っていたが、日はまだ高く、蒸すような暑さが留まっていた。
バス停は、国道沿いの、海の反対側で、テッドの家の反対側にあった。傍らに申し訳程度に屋根つきのベンチが設置されていた。
国道といっても、片...UV-WARS・ミク編#019「誘拐」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その18「会議」
桃がテッドの家を出る数時間前、あるビルの一室で男たちが会議をしていた。
そのビルは割りと大きな街の中心にあり、すぐそばに新幹線の駅もあった。
会議の場所は古びた事務机が並べられていて、男が二人、折り畳み椅子に座っ...UV-WARS・ミク編#018「会議」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その17「テッドが動いた日」
その後のログの解析で、ミクはサブフォルダの中にあったテキストファイルで作られたリストに従って、MMDのモーションデータと基本的な動作プログラムを組み合わせる作業を行っていたことが判った。
それは、十億通...UV-WARS・ミク編#017「テッドが動いた日」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その16「ミクが動いた日」
テッドは夢を見ていた。
十年以上前の記憶をたどる夢だった。その時テッドは小学六年生だった。
ある日、玄関を開けると、テトが立っていた。
印象的だったのは、初めて目が合ったとき、心底疲れがとれたような、...UV-WARS・ミク編#016「ミクが動いた日」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その15「夕闇と盗聴と悪口」
テトの運転で桃を乗せた古いセダンは国道を東に走っていた。夕日が沈みかけて周囲はオレンジに染まっていた。
「上機嫌だね、モモちゃん?」
ハンドルを握り前しか見ていないにも拘らず、テトは桃の表情を把握してい...UV-WARS・ミク編#015「夕闇と盗聴と悪口」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その14「ミクだけじゃないよね」
日が沈み始めた頃、テトは桃を促して帰り支度を始めた。
「じゃ、車、借りるよ」
テトはセカンドバックを掴むと、モニターの前のテッドの頭を押した。
「?」
テッドは振り向いた時テトの憮然とした表情には...UV-WARS・ミク編#014「ミクだけじゃないよね」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その13「インストールの続きと素麺」
インストール開始から18時間後、現実(リアル)に初めて体(ボディー)を得た初音ミクが、最初に動かしたのは右手だった。
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最初の動作を確認してから、数時間、テッドは熟睡した。
...UV-WARS・ミク編#013「インストールの続きと素麺」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その12「初音ミクをインストール」
リビングに戻ったテッドに、部屋の中央に正座をしているミクが目に入った。
テトはミクの頭皮を捲ると、カバーを一部外して、HDMIケーブルを挿してテレビと繋いでいた。
桃はUSBケーブルで外付け光学...UV-WARS・ミク編#012「初音ミクをインストール」
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第一章「ハジメテのオト」
その11「間奏」
「というわけで、今度の土日は、一泊二日で大洗で海水浴です」
「テト姉、山にしようよ。そっちの方が涼しいし、荷物も少なくて済む」
「どこに泊まるのよ」
「テントとか、車の中とか」
「君は実にバカだなあ。桃ちゃんの親戚の家...UV-WARS・ミク編#011「間奏」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その10「初音ミクのボディー」
翌日、テトは桃と車でやって来た。
テッドの家は国道から脇に逸れ海に向かって降りる道の突き当たりにあった。
道はテッドの家の前で行き止まりになっていて、ガードレールの向こうはちょっとした崖だった。
...UV-WARS・ミク編#010「初音ミクのボディー」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その9「ミクの希望とヨットハーバー」
沖のクルーザーはどこかに行って、青い海の水平線は夏特有の靄に隠れて、見えなくなっていた。
ミクが話しかけるまで、テッドは自分がリビングにいることも忘れていた。
「マスター」
テッドは、壁の時計...UV-WARS・ミク編#009「ミクの希望とヨットハーバー」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その8「踊る初音ミク」
画面は真っ暗だったが、突然スポットライトが一人の影を浮かび上がらせた。
そのシルエットだけで、それが誰なのかすぐに判った。
〔ミク?〕
よく聞くダンスナンバーのイントロが流れて、画面の中のミクが動き出した。...UV-WARS・ミク編#008「踊る初音ミク」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その7「人造人間開発計画」
「で、モモちゃん、ご感想は?」
桃はテトに向かって一直線にテーブルを乗り越えてきた。
「すごい、スゴい! 凄いです!!」
目を輝かせて、鼻息も荒く、テトに迫る姿は、飼い主の投げたボールをくわえて戻ってきた...UV-WARS・ミク編#007「人造人間開発計画」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その6「ボーカロイドを触ってみた」
画面の中の八人の視線は、桃に集中していた。
桃の視線は完全に画面に貼り付いていた。
桃は目の前のテーブルを乗り越え、テレビ画面に向かった。
〔なんだ? 何をする気だ?〕
画面の中のミクたちも戸...UV-WARS・ミク編#006「ボーカロイドを触ってみた」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その5「彼の作ったボーカロイドたち・3」
「テッド君、君の作ったヴォーカロイドたちを、桃ちゃんに見せてやってくれ」
「え?」
長年テッドの家に出入りをしていたテトが、ミクたち、ユーティリティープログラムの存在を知っているのは当然だった...UV-WARS・ミク編#005「彼の作ったボーカロイドたち・3」
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第二部「初音ミク」
第一章「ハジメテのオト」
その4「彼女が初めて来た日」
開け放たれた玄関の向こうは海があり、沖には白いクルーザーが一艘浮かんでいた。
「それにしても…」
テトは辺りを見渡してため息をついた。
「玄関なのにこれほど涼しいとは」
もう一度ため息をついた。
「相...UV-WARS・ミク編#004「彼女が初めて来た日」