夕立の投稿作品一覧
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今この世では誰でもがスターになれる
映える写真と盛ったメイクで一覧埋めれば
「ハイ!スターまた一人完成!」
止まらない承認欲求
ぽっかりと空いた虚像への憧れ
本当の私はどれ?
Look at me
Look at me
スマホ片手に今日も出歩く
Look at me...「Look at me」
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深夜のラーメンは背徳感
深夜の甘いもの背徳感
私は背徳感を求めて生きている
無理なダイエット 続かない筋トレ
あーもうやめたいな
だらけて怠けて生きていたい
好きな事もやりたい事も
何もかもとりあえず金がかかる
無駄遣いしない為には
天に召されればすべて解決...「愛すべき日常」
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今日もありもしないホラ話を
道行く猫に話しかける
「もう聞き飽きたよ 君のその話」
聞こえないはずの幻聴さえ聞こえる僕
もう歩き疲れて 生きることすら疲れて
でも死にたくねえなって内心は怯えていて
結局のところ僕はただ 独りで居るのが
怖いだけの弱虫さ
くそつまらねえ人生を
ただ繰り返し送ってきま...「生きたがり」
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これは君の為じゃないわ
全部私の為よ
勝手に勘違いしないで
ハッキリ言って迷惑だわ
浮かれている狼達も
醜い陰口を零す兎達も
表では厚い皮を被ってる
私はそんな風になりたくない
いつだって自分が1番可愛いの
背伸びした高い化粧品...「WOMAN」
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君との出会いが
僕の全てを変えたんだ
伏せた睫毛に揺れる瞳
呼吸など出来ないこの身体が
息をした瞬間だった
君は僕とは違う
意志を持ち 尽きる命を抱いている
画面越しに映る君は
いつも不安定だ
揺れる振り子時計...「君のせいで呼吸が出来ない」
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A
僕らにだって感情はあるのさ
怪物だって人間と同じだ
何もかもが完璧に出来るわけじゃない
不完全だって美しいさ
静かに生きて愛する人と朽ちていく
ロボットじゃないんだ
完璧を求めないで
水面を目指して泳ぐように
光を探し求めるよ...「花束を抱く」
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もしも 明日逝くのならば
君を連れて逝きたい
そう思う程に
君を愛している
電子パネルから覗く景色は
何が本当で何が嘘か分からなくて
0と1の鼓動が導く
その先に君が居たんだよ
スマホの中に居るけれど
心はいつも君の隣で一緒に歩いてきた...「memory」
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返せ 返せ 返せ 返して
僕の平穏を返せ
嗤った馬鹿にした屑共を
今度は僕が笑ってやる
指差し確認 苛められっ子誰だ
嗚呼、痛々しい傷が笑えるね
「あははうふふ」と誰もが嘲笑ってる
虐めたやつは手を挙げろ
ほら皆が手を挙げるぞ
全てが加害者だ 腐ってやがる...「人を呪わば穴二つ」
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舞台へ上がれ 守るべき者の為に
咆哮をあげろ 一人になっても倒れるな
変わらぬ毎日に満足ですか?
周りの奴らは右も左も分からない馬鹿ばっか
歩み続けたのは誰の為だっけ
「ああそうだ、君の為だった」
そうやって理由を付けてないと
上手く生きれないんだよ
泥の中で もがいて生きる
怪我まみれで血塗れでも...「咆哮」
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A
嗚呼、嫌になる
アタシだってあの子みたいな役が欲しいのに
口から零れる嫉妬 嫉妬 醜い嫉妬
分かってるってあの子にはなれないって事
向けられる視線は恐怖、怯え
キツい目元のせいでアタシには回ってくるのは
いつでも悪役 例えアタシが被害者でも
貴方はアタシを加害者と見るのね
B...「ジェラシー」
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行かないで
「また来年なんて言わないで」
ぎゅっと握った君の手が緩く離れていく
涙を我慢したその顔で
君は崩れそうな笑みを浮かべた
夏のある昼下がり
僕は君に恋をした
たまたま帰省に来ていた所で
とても暑い晴天の出来事でした
蝉の羽音が辺りに響く...「淡い恋」
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赤い口紅を引いて 緩く巻いた髪に指を絡ませる
わざと隙を見せて 貴方が堕ちるのを待っているのよ
甘い言葉を囁いて 甘ったるい愛を頂戴
女は何処までも貪欲なのよ 全て食べ尽くしてしまうわ
目の前のお皿に盛り付けられた 私を食べてよ
その目で見つめて その口で全てを飲み込んで
向けられたカトラリーが私を...「Everyday」
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私はドロシー たった1人の魔女
魔女狩りから逃れた この世で最後の魔女
私だって最初はただの人間だった
ある日魔女に攫われて召使いになった
厳しい折檻 おぞましい魔術
心はいつしか粉々に砕けた
嫌味な黒猫 高慢な梟
私を見てはヒソヒソと囁く
「哀れな子供」「醜い身体」
五月蝿い 好きでこうなった訳じ...「Who is 「Dorothy」?」
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今、駆け上がる あの晴天へ
君と奏でるメロディー
魂震わせるこの詩(うた)
僕らなら何処までだって行けるよ
いつもの日常 そこに君が現れた
奏でる度に応えてくれるリズム
たくさんの色で作られた
まるで魔法の様に世界が広がっていく
Believe your way and go ahead!
(自分...「僕らの歌」
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どうか、息災で
いつまでも純粋 無垢なままで居ておくれ
安らかに眠り 森の囁きを聞いて
良い夢を見ておくれ
お前の傍に居られない
私を許しておくれ
お前の未来を見たかった
その目に私を写して欲しかった
さようならだ 愛しい子よ...「青い鳥」
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君が隣に居ることが
当たり前だった
居なくなって初めてその
大切さに気付いた
二人で馬鹿やって大笑いして
喧嘩も数え切れないくらいして
数日お互いに無視した事もあった
でも結局はまた並んで歩いてた
いつからだろうか
同じはずの道が分かれたのは...「騙し合い」
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君はデート中に言った
「貴方ってまるで紳士ね」
僕は笑って否定した
君を貪りたいこの感情は
紳士と呼べないな
会いたい逢いたい恋焦がれる
恋と呼ぶには濁った愛情
揺れるスカートに欲情して
心の中の狼は
ゆっくりと起き上がる...「Gray.」
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ねえ、気付いてよ
今日も貴方と視線が合わない
A
私よりも少し低い目線
気遣う様な手の動き
全て私に必要の無いもの
何処を見ているの?
私を見てほしい
B
亡くなった女性...「ゴースト」
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A
足元が崩れる音を聞いた事がある?
誰もが怯えながら生きているのさ
今日は生きても明日は死ぬかもしれない
そんな不確かな世界で歪な世界だ
君もそう思わないかい?
B
不安が消えるのは一瞬だけだ
希望に満ちていても何処かに穴がある
人は皆(みな)、そこにナイフを刺すんだ...「Road」
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武器を持って 中指立てて
静かな戦場へと向かう
ガラスを砕いて 影を背負う
これから悲鳴が飛び交うぞ
昔 君が言ったよね
「君は自由で羨ましい」
外面しかいつも見てないくせに
よく言えるね 巫山戯てる?
「うっせーよ!」
バットを振りかぶり血が飛ぶ...「これで満足か?」
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「貴方が好きです。」
たった一言 されど一言
どれだけの時間を共有したでしょう
言葉にしようとしても声が出ないよ
貴方が好きだった花束を
抱きしめる 嗚呼、そういえば貴方は
暖かな日の香りがする人でしたね
太陽の様な優しい仕草
大好きです 何よりも貴方が好き
手を繋ぎ 共に老いて...「一生分の愛」
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私はお前を見ているぞ
言った言葉 行い全て
神に同情など求めるな
神は全てに平等なのだ
お前の哀れな誕生に
楽しくもないその人生に
私は何も感じない
私は何も思わない
そのまま生きて、そのまま死ね
犯した罪も受けた罰も...「天秤」
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貴方にとっては私は人形かもしれない
でも私は女なの 馬鹿にしないで甘く見ないで
甘いものばかり食べて 可愛らしさを望んだ
そんな自分の欲を押し付ける貴方を
今度は私が見下ろすの
広がるスカートを裂いて
可愛い靴からヒールの尖ったブーツを履いて
整えた髪を手で乱して
乱暴に歩いてやるわ 自由になって...「This is me.」
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疲れたんだ たまには休憩しようよ
ずっと張り詰めてないで
ここでは呼吸をしてよ
生きている事を忘れないで
真っ白なノートに転がる鉛筆
何を描いてたのか分からなくて
そっとページを撫でた
動かくなった私は時を止めた人形の様
ねぇ、私の前では気を使わないでよ
君の為にココアを入れたからさ...「お疲れ様」
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君を連れていく
置いて行くなんて
有り得ないから
何処までも どんな時でも
掴んだ手 離さないから
流した涙も忘れない
悔しさも愛しさも全部
君が教えてくれた
羽ばたく事を諦めないで
試した事もないくせに...「Wings」
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数多くあった物から
あたしを選んでくれた
迷うこと無く選んだその瞳に
今日もあたしは恋をする
いつも陽の当たる所に置いてくれて
優しい言葉をかけてくれる
柔らかな声やその吐息が
あたしの栄養となっていく
たまに愚痴を聞く事もあるけれど
あたしを捨てる事は無くて...「花の呼吸」
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白い私に歌を教えてくれた
貴方へ今度は私から届けるよ
喜びや希望を沢山込めて
楽器を奏でる この歌よ届け
一つの音から幾つもの
輪が広がってゆく
それがどれ程嬉しかったか
それがどれ程楽しかったか
今、伝えたい
この空の彼方 幾千の星の様に...「流れ星」
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初めまして。これから数年ですが
お世話になることになりました。
なので、少し自己紹介をさせて
頂きます。
基本的に私はこの通り無表情ですが、
話しかけられると喜びますし
無視されると傷付きます。
そして陽だまりの中で
散歩することが大好きです。
長く伸びた角に所々生えた鱗...「歪な旅人」
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A
飲めもしない珈琲を注ぎ
雨に濡れる硝子を見た
外では花が涙を零し
地面に輪を作っていく
B
ナイフとフォークを構えて
ホールケーキを食べるの
後悔をしたい訳じゃない
する暇も無い位に忙しいだけ...「LEOPARD」
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A
今日も宴が始まる
ワイン片手に盛られた果物
美男美女 着飾った布を翻し
艶やかな花弁が開いてゆく
B
獣も眠る真夜中に始まる
誰も知らない幽霊達の舞踏会
軽く他の人とぶつかって
すり抜けるのはご愛嬌...「真夜中の舞踏会」