夕立の投稿作品一覧
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現在私は16歳 「大人か子供かどっちだ」と
聞かれても「わかんない」けれど
大人達はそんな曖昧が好みの様で
少し近づけば優しくしてくれる
空が黒くなったら起きる時間
これが私の世渡り術
これしか知らないの。
ごめんねママ。私貴女を愛せない。
だってだってだってだって
私ママが分からないもの...「路地裏の日常」
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打ち込め僕の必殺コマンド!
間奏
―ログインしました―
世界で僕は最強パーティの1人で
俺TUEEEEとか調子乗って
時折墓に入る日々
現実では根暗な僕だけど
ネットでは充実した日々を送り
「こっちが本当になれば良いのに」
そんな事ありえはしないけど...「ドット絵の日常」
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子供の頃は歳を取れば大人になると思ってた
けど現実はそんなこと無くて
子供の頃に憧れた「ヒーロー」にはまだまだ程遠い
あの飛行機雲のように君の元へ飛んでいきたい
1人だと何も出来なくて
仲間がいて初めて力が出来て
競い合えるライバルや師匠も出来た
後は君がいれば最高なのに
赤い夕日に誓った
「君を迎...「正義のヒーロー」
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はい次の方。今日はどうされましたか?
「喉がイガイガして声が上手く出ないんです
後、疲れが酷くて寝不足です」
風邪ですかね?ちゃんとメンテとかしてます?
「電気は苦手なのであまり……」
巫山戯た事を抜かしやがる
こいつの後ろにはどれだけのコピーがいて
どれだけ忘れられた子がいるか
栄光の中で輝くのは...「白衣ノ天使」
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ねぇ ちょっと愚痴っちゃって良いですか?
「もうそろそろ限界かな」って思っちゃったんです
糸が切れたみたいに声が出ないの
いなくなって いなくなって
私の前から消えてよ
「歌姫」なんてなりたくなかった
分からないでしょ この重み
待ち望んでました
嗚呼 やっと君がいなくなった
そうここはまさに桃源郷...「とある夫婦の遺産」
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私に触れたら火傷するよ
山より高いプライド持ってる
掴んで掴まないで
気付いてよこの乙女心
君の瞳に酔わせて
曖昧な言葉は要らないの
水で薄めないで ストレートで頂戴
糖度はかなり高めでね
上品さは捨ててさらけ出して見せてよ
You are my number one...「Plum」
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ねえ聞いて 私ずっと待ってる
貴方は言ったよね 私は聞いたの
一人ベッドで待っているよ
それじゃあ セバスチャン
後はお願い
白薔薇が美しくて腹が立ったの
赤く醜い私を馬鹿にしてる?
ねえ聞いて 私は聞いたの
ナイフを持って切りつけないで
怖い夢見たのね 忘れてしまいなさい...「鍵をかけないで」
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(あ"――――)
やってらんねーわ こんな世界
いっそ火をつけて燃やしてやろうか
ボウボウと燃え上がれ 1人でヨガってイキって
助けも弱音も言えないんだ
消火してくれよ
何やってんだよお前は
1人で恥さらして馬鹿みてぇ
そんなお前にゃ灯油をくれてやるよ
もっと派手に燃え上がりな...「馬鹿はよく燃える」
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いただきます
君の愛を余すこと無く食べ尽くす
愛の存在証明はどうしたら出来るのだろう
嘘も本当も全て胃の中で一緒にしよう
君を見ているといかに自分が汚れているか気付かされる
その目で見ないで いやでも見ていて欲しい
君の声にどれだけ救われてきたか
勝手に神聖視する
愛して愛して愛して愛して
骨まで...「AI」
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君と夜明けまで踊っていたいな
手を取り合って星の降る中
涙は要らない ただ笑っていて
絡まった糸をほどいていこう
何かを作る事が好きになったのはいつだっけ
何かに夢中になったのはいつが最後だっけ
窓に映る僕は無表情で
「つまらなそう」 口パクで呟いた
書きかけた文を消して鉛筆を置いて
ベッドに...「盲目ノ白鳥」
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わかってたよ 何度も見てきたから
貴女の様にはなれないって
それでも諦められなくて
馬鹿みたいでしょ ねぇ
上手く笑えてるかな
可能性は砂粒ほど小さくも
やっぱり好きだから
諦めきれないよ
未熟で可能性があってまだ折れてない
これが私なんだよ...「一等星の光」
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整ってばかりの言葉は嫌い
綺麗に並んだ説明も嫌い
私にはそんなの要らない
0と1だけあれば それだけで十分
なんだって作って見せてやる
知識を押し込められて 自由を奪われて
牙を折られた私はナンダ?
指図されるままの私はまるでロボットだ
そうじゃあ無いだろ それは違うだろ
「私」は「私」が証明す...「0401」
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ちょいとのそこのあんちゃん
こっちで一緒に酒でも飲もぉや
それともチンチロリンして遊ぼうか
此処へ来たらば 俺らは兄弟や
話くらいは聞いたるよ?
そうかいそいつぁ可哀想になぁ
でももう安心や 此処へ来たなら
俺らは歓迎 現実忘れて夢見よか
今夜は奢りや好きなだけ遊んでいきな
此処は俺の住処や...「日陰者の乱痴気騒ぎ」
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君の声が好きだよ
手紙でなら伝えられるのに
直接言うのは照れくさいんだ
明るく元気な声で
僕への愛を話してくれる
そんな君が大好きだ
平凡な僕に色を付けるように
君は突然現れた
恋に落ちるには一瞬で
もしかして君が背中を押したでしょ?...「君に落ちる」
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しんしんと雨音が2人を隠す
どうか今だけは身分を忘れて
狐のように化かされて下さい
愛しき貴方へ 今逢いに行(ゆ)きます
傘をさして 君を探す
月が満ちた時 会う約束
微かな月明かり 高鳴る鼓動
雨音が風を切る 紫色の雫が落ちる
久しぶりの手は 震えていた
短い一晩の逢瀬...「恋に酔う」
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懺悔します
懺悔します
私は罪のない人を殺めてきました
それが国の為だと信じてきました
それが未来の為だと疑いませんでした
わかっています 神などいない事
空虚に許しを乞う間抜けな姿
けれど何かに縋らずにはいられないのです
私のとっての罪とは何ですか?
貴方にとっての正義とは何ですか?...「メメント・モリ」
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「大丈夫 大丈夫」って
君はそれしか言わないよね
本当は「助けて」って悲鳴が聞こえる
一人で抱え込まないでよ
いつも笑顔で馬鹿やって
喧嘩しまくってでも仲直りして
でも本心では泣いていて
そんな君に気付けない僕は馬鹿だった
行かないで 消えないで
まだ君に「ありがとう」って言ってない...「枯れた向日葵」
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ONE NIGHT LOVE
今日も独り夜の街を歩く
私の価値は貴方が決めてよ
煙を顔に吹きかけた
嘘か本当か見抜けない馬鹿に
「助けて」と縋り付く
少し声を上げれば 驕り高ぶる
散々吐き出した子供を抱いて
また神の元へ返す
この街では愛情はお金で手に入る...「アングラ」
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夏の暑い日 空を見上げる
綿菓子の様な雲が広がる
遠い遠い空に思わず手を伸ばす
夏は正直嫌いです
暑いのが駄目なんです
でもそんな夏にも良いとこあるよ
食わず嫌いになってませんか?
1日蝉の合唱が聞こえ
夜には大きな火の花が咲き
冷たい水の掛け合いは白熱する...「夏の日」
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触れた指先 淡い恋心
雪のように降り積もる恋文
ただ愛しくて ただ逢いたくて
今日も1人貴方を想う
貴方への想い 花開く
夕焼けに染まる横顔に
見惚れていた私だけの秘密
寝たきりの頭に響く声
ヒラリヒラヒラ舞い落ちる
貴方の言葉は花吹雪...「桜色」
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私に熱は無いけれど
私に身体はないけれど
それでも 貴方が好きなの
貴方じゃなきゃ駄目なの
例え選ばれなくても嫌いになれないの
傍に居てくれるだけで良いの
こんなに恋焦がれているの
何千回、何万回でも言わせて
「大好き」
自分を持った貴方が大好き...「ふぉーゆー。」
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君との恋に火傷しそう(アチッ)
息を吹きかけないで 冷まさないで
もうこの恋は消火出来ないの
燃やし尽くそう私の心
細胞の一つ一つが
君を求めてやまないの
この薄い壁ですら煩わしいな
瞬きという名のシャッターを切るの
チャイムの響きが勝負の時間
君は人気者だから...「レッツ・ストーキング」
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もう言葉なんて必要無い
私達に残されたのは1つずつの弾丸
「×××」なんて名前呼ばないでよ
最期は笑って さよなら
微かな声のラジオが言う
「もう大半が他国に食われた」って
女子供も武器を持つ
眠ったのはいつだったか
虚ろな目で弾を装填した
キレイな水とか フカフカなベッドとか...「終止符を乞う」
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クソな奴らを打ち上げろ
こんな世界など愛せるか
痛みでふと我に返る
そこらに転がるは俺自身
くっだらねぇ世界が嫌になって
でも逃げる勇気も無くて
情けなくて涙も出ねぇや
ナイフの痛みもご愛嬌
ムカつく奴らを殴って蹴って飛ばしても
それは所詮下らぬ妄想...「bullshit」
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ふと気付けば 貴方へ送った恋文は
これで百通目 そっと箱にしまい込む
どうしてでしょう 紙が滲むのです
何故でしょう 胸が痛むのです
赤く黒ずんだ空は青く変わり
桜吹雪が雪の様にはらはらと落ちていく
失った物が多すぎて
愛しい貴方の顔も思い出せない
さようなら 愛しき蛹の貴方
今、逢いに逝きます...「サクラ、散ル」
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生まれは裕福な貴族の家庭で
両親は厳しい人達だった
いつもレッスンと言って机に縛り付けるの
だからこっそり抜け出した
ずっと自由を求めていた
つまらない日々を抜け出したかったの
石像の様に動かない日々はもううんざり
挑戦する楽しさを知ったわ
今まで諦めていた物をまた集めていく
裸足で走る事がどれ程幸...「羽を求める」
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(リン)
手を取って 君とみたいな
新しい世界を
(レン)
晴れの日の何気ない毎日
流れる時間と同じ声
窓辺に座る君を見る
今日は何を考えてるのかな
裏表のない素直な君に
恋をして想いを募らす...「綿菓子」
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お前は踏み荒らした雑草の数を覚えてるか?
殺した虫の数は?手を汚した回数は?
覚えてないだろうね
だってそれは無意識にしてきた事
でも被害者は忘れない
延々と呪いの言葉を吐いてやろう
お前が言った事 私は忘れない
お前がやった事 私は忘れない
お前が生きている 私は許さない
馬鹿な笑い顔 反吐が出る...「怨嗟」
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今この世では誰でもがスターになれる
映える写真と盛ったメイクで一覧埋めれば
「ハイ!スターまた一人完成!」
止まらない承認欲求
ぽっかりと空いた虚像への憧れ
本当の私はどれ?
Look at me
Look at me
スマホ片手に今日も出歩く
Look at me...「Look at me」
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深夜のラーメンは背徳感
深夜の甘いもの背徳感
私は背徳感を求めて生きている
無理なダイエット 続かない筋トレ
あーもうやめたいな
だらけて怠けて生きていたい
好きな事もやりたい事も
何もかもとりあえず金がかかる
無駄遣いしない為には
天に召されればすべて解決...「愛すべき日常」