鈴本キョウコの投稿作品一覧
-
A
ビロード色の宇宙(そら)模様
旅人は星を探す
荒野の隅で ひたすら美しさを追い続けてる
A
塗りつぶしたような宇宙(そら)
名も知らぬ星を探す
一等星かそれ以下かも知らずに 強い光を
B
それは映画(シネマ) 私と彼ふたりの...星追い人
-
遠くこだまするこの声はやがて 風に流されて 人の波に消えてく
声の届かないこの街の隅で 僕たちは何処へ向かえばいいのだろう
声をあげても 思考巡らせても 正解など見つからない 難しい世界で
行き場失くした 細い指先を 繋ぎあって 絡めあって 生きていく意味を見つけ出した
今 生まれ落ちた意味を 噛み...希望の種を探して
-
遠くで見てた世界に いつになれど届かないことは
とっくに私知ってる 馬鹿みたいね
イッてる過去も知らずに なんにもしない周りのガヤは
「頑張れ」「頑張れ」「頑張れ」「頑張れ」
ああ 煩いな
もう ほっといてくれないかな
優しいふりをしたいために 私のこと利用して
汚い心ひた隠しに また笑うのでしょ...ドリームレスガール
-
緑生い茂る夏 風鈴の音が胸を揺らす
生まれ落ち来た場所は 広く薄暗い畳の上でした
空の下に咲いている 野花の色に適わぬとしても
何よりも美しく 気高く在れるように
生きてく 生きてゆく
虚構の隙間に咲くの
虚構の隙間に咲くの
とある晴天の日に グラスの中に浮かべられて
この日 あなたは本当の意味で ...水中花
-
A
お待たせなんて強がって 平気なふりで腕を組むの
お土産を両手いっぱいに 出口のゲート出れば
B
もう お別れだね
もう 夢は終わる
S
最初で最後の遊園地 歌をうたい シャッター切って
誰がどこからどう見ても 私たちはカップルだよね?
とっても幸せだったよ...最初で最後の遊園地
-
最後に夢を見たのはいつだろう 煌びやかなその世界に
きっといつか 近づけること 信じてた 毎日のように祈ってた
主役になりたくて 声を荒らげても
星に願いかけても 届きはしない
ねえ まだ 報われないの?
こんなにも 愛してるのに
灰に塗れた少女は
いつまでも 灰被りのまま 魔女はいない
たとえば夢...灰被りは叶わぬ夢を見る
-
東に昇る朝日のよな 自信に満ちた明(さや)かな笑顔
彼のことが嫌いよ ナイフで刺してやりたいくらい
でもねそんな自分がもっと嫌いなの
私の心は 誰にも奪わせないから
それが私の たった一つの愚かな道
たとえ世界が滅んでも 私はきっと変わらない
夢の中で またひとつ嫌いになってゆく
私の心は リアルの...自分嫌いの彼女は曲がらない
-
明けてく空を見てた
ここにいる、と思う まだ息をしてる
あたらしい朝 なにもない朝
きれいな音を偽造(つく)る パレードが始まる
唐紅のドレスを纏い 明かに踊り 日はまた暮れる
息をしなくちゃ 生きられないの
生きてることに拍手はいらないの
ーー聞かせて。ここにいる意味を。
息をしなくちゃ 生きられ...偽りのパレード
-
空高き門が その身を拒めども
愛してあげる 世界で一つだけ
何処までも続く道 灯火を隠す闇
神様なんて要らないわ 悪魔だって要らないの
貴方の居場所さえも くれないなら
地に堕ちた門が その身を拒めども
愛してあげる 世界で一つだけ
旅人は闇の果てを行く宛もなく彷徨う
カブの実を灯りにして人波を掻き...ウィルオウィスプ
-
四月の風が吹く 街を越えて
またあの声を思い出す 白昼夢(ゆめ)の中で
遠く君が笑ってる
毎日歩いたバス停までの道
さりげない視線 横顔見つめてた
夕暮れに人知れず 寂しさおぼえてた
糸がぴっと切れるよに 離れてく気がした
今じゃ君は 過去の過去の記憶
人はそれを サヨナラと呼ぶけど
四月の風が吹く...サヨナラじゃない
-
出会うべくして生まれてきた
私たちには過去も未来も要らない
愛しているじゃ足りないほど
私たちには赤い絆があるのです
ハニー ハニー ハニー!
君を呼ぶたび
ハニー ハニー ハニー!
甘い蜜が
胸の内に広がって 溢れ出しそう
なんて素敵なフレーズ...ハニーハニーハニー!
-
出会いを求め 人は色めく 夜を彩るように
渋谷を歩く ボクらはまるで 秋の天の川
幾億の星の中で望む フォーマルハウト
誰よりも輝いてる 光へと手を伸ばした
振り返る Belladonna 魔女がボクにかけた魔法は
夜をものともしない笑み 誘われるままに落ちていく
一人より二人でしょ? 手と手をとっ...アモーレ・ナイト・ハロウィン
-
ビビッと熱いinvasion 爆ぜて心音が解けてしまう
その日 世界に風が吹いた 駆け抜ける稲妻ハート
ーーCrush on!
その細い指が癖毛の髪に伸びゆく様に目も離せずに
声は空回り 裏返ってる
知らなかった 待ちに待った 初恋だっていうのに
ハイになって 灰になって キミの瞳(め)から逃げ...Crush on!
-
波も光も届かない 暗い深い海の底で
息を潜めていた 泡の音も聞こえないように
戦うことは好きじゃない 貝のように閉じていたけれど
誰かがぼくを探してると知って 少し泣いた
晴れ渡る青い空 温もりを感じてる
今見つけた 生きている証を
忘れかけていたのは ぼくがぼくであること
鏡の中のぼくが笑えば ほ...azure
-
今宵はきっと君の為に夜を越えて会いに来るよ
孤独な日もこれからずっと独りになんてさせないから
寒いときは剥がしてきた人肌ぎゅっと温めるよ
そんなボクを流れる血はどんな色をしているカナ?
今宵はきっと君の為に夜を越えて愛贈るよ
「孤独な日」の言葉をすっとその辞書から消してあげる
これからずっと二人でず...Callow Vampire
-
もう泣けばいいよと
そう言われたのは何回目?
Ah ガラスの仮面を 顔から取り上げられた
戸惑うボクを見て
代わりに私が被ってあげるねと
最後に微笑んだ
光と日陰のコンチェルト
言葉のナイフじゃ傷つけられない
Ah 美しいキミの名を呼んでみたけれど
ガラスの仮面に隙はなくて...光と日陰のコンチェルト
-
気だるい顔を照らす 開いた窓の向こうに
終わりの見えない空 青すぎて痛い
二人の距離を隔てた 透明なガラスケースに
なぜだか安心してる 僕がいるよ
空に咲くオレンジの花 陽光(ひかり)を目指した
眩しすぎて 見えなくても
吹き抜けてく風の中
この冷たい手を握りしめて 街を見下ろした
守りたいものは...キミに触れたい
-
昔から変な子だと 言われ続けて るてる てる
知りたい 知りたい 私は 知りたい
この世の全てを ノ・コ・ラ・ズ
さあ いただきます 思考の遊戯にオチは無し
でも ごちそうさん 一人二人また 消えてゆく!
それでも私は知りたいや!
世間の壁 ジャマ なあんにも見えない
知ったかぶりなら要らないや!
...知リタイア!
-
波のない穏やかな 水面に人は心を休める
荒れ狂える渦の中を 覗き込むことは避けるの
誰もがそう 独りぼっちさ
静かに眠り 爆ぜる刻を待つ 海底の火山
「何時からそこに」誰もが言う 気付かぬ故の傷
夢から醒めれば明日もまた傷 生き場をなくした
荒れ狂う罪も罰も全て 深い藍に沈んでゆく
眠りから醒めるま...海底火山
-
A
K:今日は毎年恒例の 洒落たメッセは来るのかな?
M: 私の誕生日が終われば始まる
待ちわびたその日は 君が生まれた記念
B
K:またねすらも M:言えないまま
K&M:別の道を歩いた 僕だけど
S
K&M:今日だけなら 勇気を出して繋がれる
君の近況話も聞けちゃう...一日違いの恋心
-
闇に呑まれた不埒なディスコオド
花を隠した狐は初心な笑み
嘘を吐いておくれ 其れはまるで火薬
ーーRache!
敵が味方で味方も敵なら 誰の正義が裁きを下すの?
騙し騙されゲエムに終わり無し
シロかクロかも死人に口は無し
今も呼んでたのは 盗まれてた花の名で
許されないーークロ!
最低なキスをしたの...Rache-花盗人の不協和音-
-
眠りにつく貴女は とても美しく
頬伝う涙から 百合の花が咲いた
朝が来る 貴女を奪うため
こんな世界なら いつ滅びてもかまわない
此処は世界でただ一つ 安らかであれる場所
星の檻に囲われた 幸せな鳥籠
細い躰を起こす 不機嫌な貴女は
蛹から抜け出せる 蝶のように見えた
まだ 月が明るいうちならば
世...星降る草原
-
窓ガラスの向こうに 打ちつける雨
安い音色のラジオが響く
古いベッドに腰掛け 街を見下ろす
いつになれば止む それも知らずに
幸せの形なら とうに失くしていた
ただ夜をしのげればいいだけで
雨のせいにして 傷を舐め合うとしたら
行き着く場所は暗い 堕ちていくだけ
移り気な花が この狭い部屋に咲いたら...Melancholy Rain
-
与えられた衣装を着て 表情つくって
何かを求め 何かに触れて
点と線の中に交じって 言葉を繋いで
誰かを求め 誰かに触れた
いつの日にか幕が下りて 終わりを告げても
演じていたいの 演じていたいの
此処が私の全てなの 一人にしないで ねえ
ねえ聞いて 私を ねえ聞いて 私を
ねえ聞いて 私を ねえ聞...ROLE
-
私の目に映るものは 他人(ひと)と違うみたいで
だけど信じてほしくて
感情制御の意思が働き 本音の渦を飲み下した
同調圧力 見えない壁に押し潰されそうになる
言葉は押し殺して この身に留めてよう
妄想? 結構! 好きにしなよ
いっそ It's so 君の手元へ 届けばいいよ
私の目に映るものは 宝...有限の瞳
-
静かに時を待つ 君に触れられるのなら
窓辺に映り込む 夜を壊してく
紡ぎ出す音は檻を越えて 闇を照らし出す光に変わる
君とならどんな場所でも 響いてゆく熱に明かりが灯る
奇跡 奏でた指先で触れる 確かなリミッツ 越えて
世界を撃ち抜いて 求めてく自由
熱烈に恋してる 誰に赦されなくても唄う
もう何も...Breaking moon
-
心の長雨は降り止まずに 何時までもひとりきり
たとえボクの心だけが 晴れるコトバあるとしても
云わないから どうか
冷たい雨に打たれて 人知れず泣き濡れながら 笑った
誰かの流してる涙を 全て受け止める傘になれたら
願う
それでも長雨は降り止まずに 何時までもひとりきり 立ち尽くしていた
たとえボク...Lonely umbrella
-
右見ても左見ても同じ 幸せな恋を咲かせる
相槌を打つ係のわたし いつまでも置いてけぼりね
好きにさせなきゃいけないの? どこか変な感じ
「ココロ射止めて」まで 振り向かせたくはない
それは 春先に吹くそよ風のような
一瞬で過ぎてゆくときめき
恋をしたのは 二人がただ同じ場所にいたからで
春風
-
素っ気なくて 大人しくて
やる気もない これはなんて非モテ
取り柄もない 趣味……は言いたくない!
こんなボクも 掴め 掴め 白馬の王子様!
教室の隅の方 一人きり掃き掃除
自主残業 声かけられ 振り向けば
「あれ、まだやってんの?」
先生の言いつけ、と 泣き真似をしていると
「手伝うよ、ちりと...学舎シンデレラ計画
-
工場は好きじゃない だって私を愛する指が穢れる
瞼は腫れていて でもあなたは弱音も吐かずにいるの
籠の外 飛び回ってる私を見て
微笑むのは 愛だけが理由ですか?
ただいまと言って抱きしめて 孤独に寄り添いたいの
一人で泣く癖も知らないわけないから
強がりなんて意味はないの だってずっと側にいるの
涙...緋インコの憂鬱