タグ「作曲者募集中」のついた投稿作品一覧(16)
-
降り続ける初夏の雨は
執拗に僕を責め立てて
書き殴った想いの羽は
歪み滲んで濡れそぼった
それでも僕は君を求め
冷えた喧騒を掻き分けて
――その手を掴んだ
濡れた街を彩る無機質の花に
囲まれながらただ叫んだ
滲んだ羽を握ってただひたすらに...想いの羽
-
泣き言も言わずに馬鹿みたいね
辛いときは泣いていいのに
泣き言も言わずに馬鹿みたいね
悔しいときは泣いていいのに
もし笑えたのなら幸せになれるかな?
でも笑えたとしても辛いだけなのかな?
かき消された叫び
滲む空は何一つとして救わず
千切れた喉を伝う
赤い涙は誰にだって見えやしない...救いは忘却と消え
-
気付けば雨に濡れてた
僕の身体凄く冷たい
気付けば君は眠ってる
冷たい笑顔が辛かった
通り雨だと思っていた
明日も変わらないと思っていた
次の日も雨は降り続けた
君の姿だけが変わっていたんだ…...雨空
-
貴方を抱かせて
私にはそんな資格無いのかもしれないけど
貴方を抱きしめて
大切な貴方を殺めてしまったこんな私には
抱きしめる事出来ないかもしれないけれど…
悩み苦しみぬいて
生の痛みを知った私...墜として尚、悲しく
-
夢に幻をみて
現実と混ぜ合って
夢に幻をみて
どちらが本当か分からず
月明かりに照らされた
水面浮かぶ景色に
見とれてしまった蝶の結末
涙がポロリ水面に沈んで...胡蝶の夢
-
希望いつだって
この手から離れてくもの
いつだって深い底
抜け出せずに光見つめて
泣き出せばほらね
この命は灯火虚ろうから
私は掲げてみせる
一筋の光に照らすように
...パンドラ
-
宛先の無い手紙
私は未だ手にしたまま
誰に向けた手紙?
大切な人へ向けた恋文
これは恋文ではない
誰しも思うだろう
私達は既に恋仲同士
なら何故手紙なんて?...恋文―矛盾と苦悩―
-
壊れた人形は廃棄
その心さえ区別せず
枯れた心は雨に濡れ
塗装は剥げ哀れな姿
それが貴方達の望みならば
私は何も言えないのでしょう
決して後悔などしておりません
使い、捨てられ…それが運命(サダメ)ですから...廃棄人形
-
傍に居てなんていえない
自虐的な私なんかの
唇にあてたルージュの色
少し背伸びしてみた
……真っ赤な真っ赤な
街はいつの間にか桜色
彩りはとても鮮やかで...ルージュ
-
大切なものたった一つ
それさえ守れない
そんな自分に腹が立つ
繋いだ手は離れて…
桜咲く季節なのに
時期外れの雪...春に咲く雪花
-
別れが辛いんじゃない
貴女がいない事が悲しいだけ
あんなに遠い場所に逝った貴女へ
届く様にこの唄を捧げよう
いつからだろう?
貴女病室で空ばかり見上げてる
僕が話しかけても...貴女へ
-
覚えていますか?
二人過ごした今日までを
大切な大切な思い出達を
覚えていますか?
寄り添い過ごした日々を
小さな小さな出来事達を
懐かしみに彩られた
モノクロの私達...サヨナラ
-
(with the method
that is not tormented,
as a result)
否定した過去
望んだ世界
得たものはなんだろう?
歩んだ先
失ったのは...偽りの空~I do not be tormented~
-
桜舞い散る頃を思い出し
薄れゆく記憶を見つめてた
終わった愛は今も微かに見える
二人の約束を映し出して
もう雪が降り積もる頃なんだね…
雪のネオンが
空を綺麗に彩って...春雪に散る桜
-
流れる景色の中
あなたは何を思う?
流れる時代の中
わたしは何を願えばいい?
流れる景色の中
わたしはあなた思う
流れる時代の中
あなたは何を願っている?...一緒だね
-
咲いた咲いた
花びらの中
見えた見えた
光の奥に
…消えてく涙
明日には別れが待つ
小さな別れであり...最後の唄