ブックマークした作品
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揺れる 揺れる 桜は舞い踊る
出会い 出会う 季節は舞い戻る
未だ残る別れは道の影
陽の光が差す方へ
右か左 新たな曲がり角
揺れる 揺れる 心と余る袖
未だ残る冬の風を超えて
何れ笑う貴方まで
受け取ったものを全て 使(える)ほど器用じゃないけど
失ったものを数え 俯くだけじゃない...ここの桜が綺麗でさ
きばくざい
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外に出ていく鳥を見ながら
考えていたのかな
いつか外に出ることを
風の音すら忘れそうなうちに
記憶もなくなる
優しい言葉は
受けてきた愛情の鏡
罵詈雑言よりも痛くて
見えない空より悲しい
優しいねと言わなかったのは...空の憧憬
mikAijiyoshidayo
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夏 僕の夏
麦茶を飲み過ぎて鼻から出た夏
アイスは溶けても宿題解けない夏
夏 僕の夏
夏 僕の夏
流しそうめんうまくとれない夏
手をつなごうとしたら手に蝉がとまって夏
夏 僕の夏
「夏はやっぱりレゲエだねっ!」っていう奴に
限ってカラオケJPOP唄うんだね...僕の夏
君野てを
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溶けてゆく歌の葉に 在りし日の空咲いて
とめどなく過ぎてゆく 薫る今 その手まだ
歩いてゆく春の音 詩(うた)に君を忘れられたら
桜に 近づけたら
藍にはなりきれなくて 哀(あい)した春宿り
覚めてゆく花の色 眩しくて目を瞑る
夢の中舞い踊る 記憶今 淡く摘み
重なり合う街の声 風に声を託せられたら...春宿り
君野てを
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韓紅の花 夜に舞い散って
君の話がする 八月の記憶
浴衣の擦(す)れる音 下駄が弾む音
心ときめくから あまり見れなかった
『もうすぐ夜の花が咲くよ』
ぱっと開いたら散って夏の夜に手向けていく
『あの花弁(はなびら)はみんな夜の魚として死んでいく、きっと』
君の儚い声 僕の微かな声
お似合いなんて今...一片の魚
君野てを
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セリフを考えてて、
口から、もうすぐ出そうで
喉の奥に詰まっていて
肺の中が苦しくて
セリフが浮かばなくて
なんとか、もうすぐわかりそう
愛は奥に詰まっていて
恋の仲は苦しくて
きっと
きっと...台詞
たるた
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片付けを忘れて乾いた絵の具を
緩く溶いた白で解いた
夜明けはもうすぐそこに
ちょっと憂鬱な昨日の思い出に
上書きをする
机に広げたままの海辺の街の地図は
春が来たことも知らず時を閉じ込めてた
なんとなく
部屋の小さな窓を開けて
息を深く吸い込む...【♬】Petit Printemps
音采
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行方不明の歌をずっと一人きりで
溶かしていくんだと思ってたんだ
透明に刻まれたのは心かもしれない
だってそれしかできなかったから
なにかを取り戻したいだなんて
どこかへ飛び出したいだなんて
感じることはなかったんだけどね
もう忘れてしまったのかもしれない
急に眠くなった明けない夜を越えるため
小さく...アシアトネイロ
ろろあ製菓堂
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A
朝になったら 頭抱えて
響くアラーム ジっと睨んで
いつも見る夢 線路見下ろす
嫌な想像 出来もしないのに
B
どうにかこうにか 今日をこなして
夕焼けくぐって 僕を逃がすの
時計がまわって 夜になったら
どうせ 眠りにつくけど...灯りを消す前に
かぜよみるいと
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ずっと 僕の中にあった感情
きっと 出てくる日は無いはず
そんな日々に溺れて暮らしていた
僕は何もしないまま時は過ぎてった
君と僕と何をしようか
なにも出来ないことは無いはず
一緒に出掛けよう
だれも見たことのない世界へ
ずっと考えていた
君と逢う方法を もっと...終末、僕は君に逢いに行く。
Shino
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一片落ちて夕凪色に頬が染まった
此方を向いて琥珀色の瞳に映った
記憶に残る世界はいつも夕間暮れ
行かないで願う度に景色は遠退く
きらりひらり嗚呼またひとつ逝く
明日と今日の間で手を振るけれど
さらりふわり嗚呼またふたつ亡く
純白な僕らの心は丸で滑石のよう
一房枯れて闇夜照らす蛍みたいに
恐怖さえ消し...フローライト
ゆーや
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[Verse]
すな時計を ゆびさきで倒して
時をとめる 遊びを くり返した
[Bridge]
幻を追い続け 此処まで来たけど
何もかも諦めて 嗚呼 落ちて行く
[Chorus]
こんな筈じゃ 無かったんだと
耳を塞いで 見上げた空は
まるで 飾り気の無い...モノクロームの壁
グルテンフリオ_rinko1967
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くしゃくしゃになった診察券を持って簡単な想像に日々を使っている
単調な風景にふと眠くなって回送列車に揺られ動いている
看板の照明が後ろめたくなって目を落とした先で笑っていた
通りを抜けて路地裏の方で屈託もなく笑っていた
映画の上映はとうに終わっている 叱責の記憶がやけに響くから
できれば遠くに行かな...フラジール 歌詞
ぬゆり
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擦り切れたシャツ 特別な匂い
また新しい季節の風に泳がせて
使い古したペン 何か書いてみる
教科書をヒントにして
明かりが消えるころに
絡まったままのテープを嘆いてみても
無理矢理巻き戻した 声
慌てて支度する
飛び出して走って息もつけない
それに転び弱音吐く泣き虫...透明なのか白なのか
かたゆめデスク
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指に触れただけの儚くて微かな
光りを伴わないもの達を並べ
形あるように見せては風に消される
毎日が新しい「過去のなり損ない」
欲しいものを探さなくなって
視力が頼れなくなってどれくらい
動けなくなってから振り返っても
どこから来たかだって覚えてない
ひとつだけ手のひらにのせた君が
輝く事のない色を探...宝石じゃなくても
ろろあ製菓堂