ブックマークした作品
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通り抜けたんだ
すぐ左隣
横顔だけが
知り得たすべてだった
追いかけたくても
蜃気楼だから
真夏の暑さに
やられたみたいだった
聴こえた
焦がれた...おもかげ
legata
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A
野良猫集まり「にゃあ」とないてた
そこには何も違和感なく、なく
視線が集まり笑いの合唱が
そこには何も見覚えもなく、なく
B
踏み外すなよ
その線は
いったい誰の
いったい誰の...めぁお
湯島結代
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10月31日 晴れ
そちらの天気はどうですか?
こちらの空は晴れてません
呼吸 動悸 眩暈 四足歩行
過呼吸 過呼吸 枕を掴む
振動 迷妄 眼前 死顔捕捉
振動 片腕 前進 前進
幽霊の声は聞こえない
知ってるかい?
ハロウィンってのはそもそも死者を弔う祭りなんだ...あの日君は天使になった
湯島結代
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A
サンキュー神様 おかげ様様
この世に週末を作られてどうも
哀れな子羊 残業23時
30年成長しない沼の国 市場原理
くたばれクソ上司 常にこの調子
とはいえ週末の働かぬ権利
缶チューハイ?youtube? 脳内カンファレンス
まーいーや さっさとオープン エレベーター
B...DoDoDoDoorDooooooooor!
さく
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A
人生を懸けるに値するか
ボイラーが火を噴く月明り
石炭をくべろ
革命 革命 革命家なら
人生を懸けるに値するか
バンカーの奥底 命の名
判断はするな
革命 革命 革命家たれ
B...革命のDawn
さく
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A
パパとママはやさしい人で
わたしもやさしくなりたくて
だから人にやさしくします
肉屋の娘は微笑んだ
B
誰の言葉を受けとめては
誰かのねがいを真に受けて
ぶきっちょよろしく小さなお手ては
他人にばかり割いていて...神さまへの方程式
一色
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下卑たプラズマ発するあいつら
下駄を預けて胡座をかいてら
ゆるいお腹でお薬溶かして
溜まった毒を撒き散らす
「どうどう落ち着け」是々馬うま
「仕方ないだろあんたはクズだ」
そういうあんたは塵にもならない
右腕気取りが殴られた
Ah_...Aah_...
喚き討論染みてる罵声をかまして...人間不振の求愛法
一色
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リトルマムからおはよう聞いてる
ここが舞台よ四角い匣よ
私のすがた形を見たのよ
上を仰いだプリズムコール
La_la.la.
La_la.
薄目開いた(ひらいた)七日の芽の晩
剥いで重ねたベールを脱ぐの
翠に揺れる彼方のオアシス
まぶた打つたび私に零れた...不完全変態
一色
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アイ厭だ(やだ)燦々どこぞの菓子らの
娘コッコと歩きゃら食べられ
いくつむくつけ弱りめ目ばちこ
陸奥に眠れぬお馬のどん尻(ケツ)
馬鹿(バキャ)なあんよがぐらりて暗々(くらくら)
安価な薬の出番はありゃせん
泣きに哭いての身の上話さ
咄家も振る鼻紙ばなし
アイ厭だ(ヤダ)来来、福や来い請い
裸生まれ...女来万象(にょらいばんしょう)
一色
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「リセットしたい」それだけのこと
甘いミルクが浴室に満ちた
乳臭い肌がどうにかしつこく
固形物で洗い流した
いっそ丸めたいばかりの
でこぼこするオデコ
咥内に走る白い
噛み締めグセがひどいなぁ
割れたタイルはピンクだ
アラベスク見つめシャワーだ...コンディショナー
一色
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素晴らしく思いつく
やっぱりあたしは天才さ
三年経ったら死んじゃって
三年経ったら死んじゃおう
ニキビにレーザー当てちゃって
お高いネイルも買っちゃって
残り三年なんでもできる
やっぱりあたしは天才だ
三年経ったら死んじまおう
三年経ったら死んじまおう...せいぞんせんりゃく
一色
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黒板消しじゃあ消しきれない
なんとも言えないモヤモヤ感
隅に丸々、不条理無視観
ダンゴムシさんこんにちは♪
さっきと言うことちゃいますやん
なんでソコまで言っちゃうの?
言葉がペリペリ貼り付いちゃって
まるで恐恐(ごわごわ)バケモノだ
へーぃわーなぁせーかーいー
HEY, WANNA, Sayin...調停少女
一色
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一閃に塗り込めたくて
アクリルの絵の具を買った
白く、太く、温度が散った
夏が押した背中が乾く
誰にも見せないように
花をむしり 茎を食んだ
もみくちゃれてるヒマワリが
夏の暑さに眩んでた
多重背反 韻律と
腹を下す 音が混じる...八月のレミラ
一色
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心壊すマダム
ライム齧るスターマイン
快速急行火星に行かん
酩酊にてご免
マチルダ、マチルダ、聞いてって!
ダンディズム酔っちゃって
のり違えたの、ホントよ
あたしのライム、ケチがつく
ホンキー・トンク&リリック極め(きわめ)
ここどこだい?そりゃマーズ!...マーズ・マザーズ・マゾヒズム
一色
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左手首の文字盤が
赤銅(しゃくどう)擦れて剥げている
どうも体が突っ張って
目が冴えて仕方ない
恙無く(つつがなく)とおりゃんせ
真夜中だけど賑やかだ
ヘタにふかした自動二輪
誰も彼もは前を向く
暗いとこなど、無いんだよ
夜の帳は浅くてさ...まっくらを夢見てる
一色
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ショウケースの中身
見つける運命
見返る姿に
真実 うつくしい
振り向いて 通りすぎ
翻し(ひるがえし)立ち尽くす
見ないでおくれ、僕の顔
しょっぱいからさ
⏩(早送り) 毎日に
甘んじて過ごす日々...花ひとつ
一色
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夜を追い越していく
チュウ、鳴くネズミが歩いている
金は家(うち)に置いて
外れた音が気持ちいいんだ
薄いガム噛み込んだ
だれた口ひっぱるバカども
ラムネでシガレット
咥えて舐めている自分だ
ゆらりふらり、さまようまま
踊り場に立つと誰かが居る...スクール×アフター×ダンシング
一色
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有りもしない仕事ばかりする
そんなやつこそアタクシで
「一生懸命かわいいやつよ」
頭のトノサマ褒めちぎる
しょうもないこと空回り
どんな場面もそれ素通り
ウワサばなしは耳が腐るの
今日も今日とて便所の虫さ
子どもじみてるアタシが好きだ
憎たらしいほど好きなんだ...自虐的愛歌
一色
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「虹を砕いて食べてみたいな」
君が言うから旅に出た
しゃらしゃら鳴る海
花の白波
小さなあんよが轍を敷いた
「見てみてすごいよ」魚にまぶた
真珠のお目めが瞬いてんだ
朝日がなぞった僕の腕には
君の二の腕やわかった
「虹に飽きたのここは寒いな」...酔蝶
一色
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あなたと私 隔てている
絶対で唯一の壁
壊したら戻せないの
知ってるなら 迎えに来て
どんなものも あなたからのプレゼントなら 好きになるよ
イイところで 手を払って 見よう見真似 大人のフリ
恋と愛の違いなんて 案外簡単なものだよ
合わせた唇レモン味なら きっとそう 私は幸せ
made in h...*純潔 "purity"
ほずきち
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ちびたえんぴつで
なすりつける言葉
みみずの形の
真心なんだ
いちばん白いページ
取っておいたノート
切れ端に込めた
おっきなハート
〆じ方(とじかた)も知らない
不器用なこころ...ネバーエンディング
一色
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痛みがひどくてしんどくて
そんな夜こそこの言葉!
「ペイル、ペイル、灯をつけて!」
窓辺で三度唱えたら
「君の痛みはどこなんだい?」
魔法使いが歌いだす
不思議なライター引っかけて
真っ黒マントで空を飛ぶ
君の心が痛むなら
「黄色い灯りをつけましょう!」...ペイルライター
一色
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ねえねえ、ちょっと 聞いてください
ワニの眼が生えたんです。
いえいえ、ほんと まっとうな話
ワニの目玉が生えたんです。
回り目にゾロ目
鑑みてすがる目
しばたいた白目の
飛蚊したうがち目
上がり目で相打って
下がりジワを覆った...グリーンアイズ
一色
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ルリタテハが翔んだ
真夏が肌に馴染む
ぼくはガラス向こうめがけ
水を投げていた
あざやかな季節を
君は愛したね
フィルムには残らない
花のにおいは鮮烈だ
水晶宮に住んでいる
星の名前を知ってるか?...サマー・マザー・グース
一色
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右手が回すの
ゼンマイを、欠けてるけど
左手首に巻いた
古インクの腕時計
知りたがり屋が
父を真似たの
「あたしもやれるわ!」
くたびれたタイ、背広被り
思い起こせば
記憶の写真は...消失願望
一色
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思えばひとに好かれることなど
とんと縁がなく
なんせ正直なものですから
枯れた自身の
終の望みと
ひと真似でも
莫迦なことをしてみました
古々、ふるふる、揺る辺や降りた
いにしえ縁や咎が立つ
都忘れの萎む頃...とある末期(まつご)の古竜譚
一色
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燃え朽ちる西の地の青の上で人は輝く
ひとつ積まれた枯れ草の青の上で人は輝く
題名は私の中に
憧れたものは地の底へ
尊厳なき屍の青の上で人は輝く
動き出さない現実の青の上で人は輝く
翼は夢の中に
新しい詞は冬のあとで
輝き続ける それ自体で
答えはなくとも その道が光...青
漆烏
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あなたが済ました悪実
あなたが過ごした悪実
あなたが胎ます悪実
あなたが味わう悪実
あなたが教えた束縛
あなたが捕らえた束縛
あなたが始めた束縛
あなたが見せてた束縛
あなたが示した悪辣
あなたが孕んだ悪辣...リジェクトコール
一色
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きまぐれなかかと踊るよ
わがままな話したがり屋
路地裏もさわぐパレエド
紙ふぶきと話しをしよう
A2
とある国のあるお話
にぎやかに語り踊る子
野良猫もニヤつく劇は
いくつもの悲劇染みてる
...【歌詞】ごまかし師とアリア
一色
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黄金(こがね)の原に立つきみが
「どうだ!」とばかりに持ち上げた
空がいかにも青くって
まるで小さな巨人だな
わたしが語るお話に
きみは重ねて見てくれた
きみこそわたしのヒーローさ
きっと知らないだろうがね
Calling, Calling, to, to. Too...
カゴいっぱいの“ありがと...黄金(こがね)野原の巨人たち
一色