タグ：弱音ハク

　スクランブル待機室に待機してから半日が経とうとしている。
　正直、何もしないでこうして座っているだけなのは暇と言えば暇だ。
　警戒態勢など敷かれていなければ、今頃いつもの上空警戒任務で空に漂っているか、訓練用シミュレーターをやっているかどちらかだろう。
　しかしいざとなれば優先的にここに待機させら...

帯人が我が家を訪れてから、数日が経った。
毎朝、帯人の包帯を巻き直してあげるのが私の日課だ。
まだちょっと恥ずかしいけれど。
彼はボーカロイドなのだから、包帯なんて巻かなくていい。
本当はそうなんだけど、帯人は包帯をよっぽど気に入ったみたいで
決して解こうとはしなかった。
「なぜ？」って聞いても、答...

魔女と魔女の子分をやっつけたあの日、僕らは誓った。
ずっと、ずっと二人でいよう。
ずっと、ずっと眠り続けよう。
本当のおかあさん、おとうさんが起こしてくれるまで・・・
頬に当たる冷たい光に少年は目を開けた。
どこからか月の光が入ってきたのか、荒れた屋内を浮かび上がらせた。
（あの日もこんな月夜だった...

まったくあなたという人は
何をやっても中途半端だね
楽器は弾けない　絵も下手糞で
ツールもロクに使いこなせない
需要の無い曲　動画は低画質
再生も伸びない　コメントも付かない
そう言って凹むのは勝手だけれど
私の立場はどうなるのよ
私に奇跡は起こせない
科学の限界は超えられない...

世界で一番ダメな子かも
そういう愚痴まで聞いてくれるのね
その一
いつもと同じ泣き言も聞いてくれてる
その二
ちゃんと居酒屋朝まで　いいの？
その三
あなたの一言は三つ以上愚痴を聞いてから
気づいたらわたしは甘えきりね　ごめんなさい
自信　自分になんて抱いてないんだけど...

（静かな感じカラ)
動き出す時間ー
今歩きだすよ
止まった白の世界ー
色付いてゆく
野に咲く花びらー
凛と強く光へ
(Ａメロ）
闇に囚われ、私は失う
明日への時間...

命じられた買い物を済ませて戻ってくれば、居間の片隅で不幸属性撒き散らして再起不能のあいつが蹲っていた。
どうやらまた盛大に課題曲をとちって叱られたらしい。
マスターもいい加減あいつを無理に調教しようなんて考え改めたらいいのに
「…おい」
「……」
「今日俺が飯の当番なんだが、お前何か食いてーもんある...

凍えそうなの
わたし　いま
切ないよ　ねぇ
抱きしめて
曇りのおかげで空はGlayで
アスファルトの地面も焦げたGlayで
まだGlayがあるとしたら
排気ガスの色香glayのビル群か？
私はいるわその壁の間に
そこは好きじゃなかったけど...

どうしていつもやってしまうのだろう？
別に誰が悪いのでもない
別に私のせいではない
毎日練習してるのに失敗してしまう
やっぱり私には向いてないのかな……
「つまんない」「かわいくない」
そんなの私には関係ないはずなのに
なんだか悲しくなってくる
この業界(世界)に向いてないのかな……
誰にも勝とうと...

派生発現　早幾月か
番付埋めるは原型（オリジナル）ばかり
ここらで一泡吹かせませうと　成り上がります　下克上
一番槍俺がいただき、辛き赤さのＡＫＡＩＴＯだ
青には赤　変な立ち居地のせいでニコでの俺の扱いは付属
ちょっと待てゴルァ
アイスなんか捨てちまえ
なめた真似すっと誘うぞ虚空へ
ちょっと、青いの...

《 VocaL=000 》
*** お風呂 DE ナイト☆ ***
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カイト：Wa～♪WaWaWa忘れ物ぉ～♪♪♪
レン：たまには銭湯行こうとか、珍しいよなぁ
カイト：メイちゃん(MEIKO)も気まぐれだからなぁ。でも今回はいい思い付きかもね
《 女湯。》
きらめく水面。揺れる...

ダダダダダダダダ
勢いよく家の階段を駆け上がる。
プレスリーのポスターが貼ってある扉を乱暴に開ける。
「兄貴！！！」
「どうした。お前のプリンなら食ってねえぞ。」
「そんなんじゃない！」
異様なまでに真剣な妹の顔を見てデルはただ事ではないと思ったらしい。
「とりあえず、落ち着いてから話してみな。」
...

『コラッ！』
＊　マイクロ　マイクロ　大冒険　なんで言うことをきかないのっ
　　マイクロ　マイクロ　大逃走　今度はオシリをペンペンだよ　もうっ
伏せていたノート　滑って　転がり落ちている
消しゴムの上　のぼって　倒れて下敷きに
あのね　危ないことはやったら痛いでしょう
鼻血止めてあげている間もずっと...

弱い私　声には出せず
響かぬ音色　掻き消されていく
こんな自分　ダイキライだ
だから弱い人もダイキライです
憧れたあの人は　強かった
どんなに　酷い扱いをされても
歌うことを　諦めたりはしなかったから
守るべきプライドもなくて
歌うことすら　だれも許してはくれないの
皆言うの　つまんないって...

午前８時１８分
「遅刻だ遅刻だ遅刻だーーーーーー！！！！」
そう叫びながら道を走る美少女（自称）。朝の陽光が私の銀色の髪を照らす。
午前８時２１分　２年Ｏ組
「さー、授業始めるぞー。」
少し頭の薄い小太りの担任が朝のＨＲを始めようと出席をとる。
「浅井ー。井上ー。鵜飼ー。榎本ー。」
呼ばれて返事をす...

「あんた誰？」
俺はその冷たい声の主に質問する。
「私はハク。弱音ハクさ。」
振り返る。そこにはすごく綺麗な人が立っていた。
どことなくミクに似てなくもない。
「にしてもあんた達間抜けだね。そこで谷口博士が伸びてたよ。ダメじゃない。ちゃんと隠しておかなきゃ。
ＷＡＷＡＷＡ～とか言ってたのには吹いたけ...

気弱なあたし 駄目だろか
素敵に歌う 夢はあれども
できないものは できないの
空けた酒瓶 マイクの代わりで
酔いにまかせて唸るだけ
それが「あたし」になっちゃった
ああ 空しい 虚しい moon on a sea blues
明けていく空 眺めつつ
あたしの足の 寝ぼけ千鳥を
そろそろ覚まして や...

ちゃ～ちゃらちゃ～ちゃ～ちゃ～ちゃらちゃ～ちゃ～ちゃ～ちゃらちゃ～ちゃ～ちゃ～ちゃちゃ～
創るだけなら　きっと　誰でもできる
私は　きっと　そこらの　へちょい　うｐ主
編曲するの　ちょっと　へたくそだけど
あきらめ次第ね　めざせ　底辺マスター
へっぽこ風味の見た目も　いじり易いみたい
もしかしたらコ...

カヤックの限界を超えて
４人乗りしたんだよ
ライフジャケットと間違え
防弾チョッキ着てた
なぜか誰も　注意してくれない
どうして私のところだけ　オープンデッキ？？
突然の
激流に飲み込まれ
私　一人振り落とされ
ずっぶずっぶ沈んでく...

※弱音ハクの、弱音ハクによる、弱音ハクのための歌です。
今まで一緒に喜んでくれた事を
励ましてくれた事、怒ってくれた事を
忘れない
でも私はここで立ち止まるよ
後ろ髪をひかれる事はないよ　私を
忘れていいよ
silent my song
歌声はもう響かない
メロディはどこかに落してきた...

道化師になろう
誰にも言えない心を閉じ込めておくために
――さあ　もう時間がない
三文芝居の舞台の幕が開いてしまう
道化師を演じる準備はできてるかい？
流してはいけない涙は
先に目許に可愛らしく描いておこう
くちびるはほほえみのかたちになるように
真っ赤なルージュをひいておこう
瞳は笑顔で隠さなくっ...