komの投稿作品一覧
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ぼろぼろになって
笑った君がいた
守られた人間の
苦しみもわかった
涙をふけなくて
さらにはぬぐってもらって
なにもできない
愚かな自分を
憎んだ
enemy...enemy
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雨がやんで
空は笑った
だけど花火は
中止かな
君もきっともう
いないんだろな
憎い青空見上げ
ため息ついては
泣きそうになる
弱い私が嫌だよ(やだよ)...虹色花火
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困ってほしい
あなたの出来すぎた人生の
ほんの一秒を崩したい
かじった果実の成れの果て
それが私です。
飲み込んだものは いずれ 力になるけど
かけてしまった私 不良品
飲み込んだのはきっと あなたで
飲み込ませたのは 多分 私
自ら欠陥品になったから...完璧の隣の腐った品物
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一人言でさえ
怖くなって言えない
弱気な僕の
行き詰まった感情を
どこかに漏らしたくて
投げ込むりんごの
水中にはじく音が
僕だったら どんなに
でもその水面に広がる
輪は止まらないから...限界寸前の誰にも言えない少年が抱えた秘密のりんご
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違う これは僕の思い込みで
そう これはただの憧れの末路
もう 君の元へ行くのが
勝手に 許されない気がしているだけで
実際は共に横で歩いて
毎日を過ごしてる僕たちだけど
すでに心は近くないんだ
あと何歩で踏みとどまる距離
僕にとっては悲しい事だよ
本当はね...知らんぷり
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退屈でどうしようもない
机の上 白紙のノート
窮屈でどうしようもない
でもたったひとつの楽しみ
ここはどこからかの自由な笛の音が響く
わたしだけの特等席
もし会えるならばと
風船に手紙託し
そよ風に乗せ そっと手を離し
どうか と祈った...風が運んだおとぎ話
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くだらない小話(こばなし)を戯れる(たわむれる)小鳥が さえずっている頃
つまらない今日の日常 遠くの方で鳴る扉のベル
どうせいつもの事でしょう
そうつぶやく心の声で 夢の訪れにまだ
気づかず 珈琲を一口
あの日 あくびをしたあたしに
人形みたいな顔で笑う君が
ぽつり 落としていった魔法
はらりらり...夢提灯
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この長い長い
闇を越えてそして
明日(あす)には君の街へ着くのだろう ひっそり着くのだろう
ガタンゴトン
君へつながる線路の上
私運ばれていくんだ
地上のロケット
夜の街を走り行く
ロケットの窓の外 無数の灯(あかり)が
夜空の星と入り混じり...地上のロケット
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ひとまず深呼吸して
かけだす先は雨音揺らし
あてもなくってほんとに今の僕の事
けど別に困りゃしない
なにしにきたのって突然上から降ってきた
雨合羽に透明傘さして懐かしい君
七色テープ空中(そら)に現れて
誰が貼ったのこんな大きいの
カメラに収めてこぼれる笑顔
二人傘まわして遊んでみた...雨上がり
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走る車の中
僕らは海風を浴び
一人は鍵盤を奏で
もう一人は弦を弾くのさ
そして その旋律にのせて歌うのは 僕で
ある時は少女の恋心を
ある時は小さな勇者の心を
たまには誰かの日常を
そして次は隣で眠る君への気持ちを
しまいには今日の夕飯どうしよか だなんて...シャングリラ
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誰かの足音で 目を覚ました 日曜日
外の植木鉢が倒れてるよ
そう言われて起き上がる
そうですか
ご親切にどうも
軽い挨拶でやっと
着替え始めた
ドアを開ければ
風が強くて ひらり舞い上がる 花柄のダンス
倒れたサボテンは花を咲かして ...ニル・アドミラリィの日曜日
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例えば君はこういう時に
本を読み耽てるのでしょう
私と言えば いつだって
じっと電子機器を 見つめてるのです
こんな人だもの
きっと相手にされないどころか
私の存在自体も
朧げなのかな
どうしたら
君の瞳に...本と私を映す君
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くだらない小話(こばなし)を戯れる(たわむれる)小鳥が さえずっている頃
つまらない今日の日常 遠くの方で鳴る扉のベル
どうせいつもの事でしょう
そうつぶやく心の声で 夢の訪れにまだ
気づかず 珈琲を一口
あの日 あくびをしたあたしに
人形みたいな顔で笑う君が
ぽつり 落としていった魔法
はらりらり...夢提灯
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流行なんか のらないで
毎日なんとなく すぎてゆく
時々僕を思い出して
紙に書いて 踊るんだ
昔 作った歌
すてっぷは こうだっけ
ところどころ
ぬけおちた
ふりつけ
ああ...すてっぷ
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探して 探して
ここまできた
たたかい 傷つき
夜が来るよ
月のカンテラに
紺色のマント
魔法の杖 振って 堕ちる星屑たち
一粒 食べてみた
ながれぼしで
みるみる 輝いた...ぐっどないと
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この季節になると
いつも思い出す
無駄に早く漕いだ 自転車
だれかひとり 必ず落ちた
桜並木の下の川
あいつもわたしもあのこも
みんないました
みんなわらって
無邪気は罪ではないのです
今が罪なのです...ゆらめく髪に花びらが
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上手にクッキングなんて
できなくても あげたくて
作っちゃったよ
作れちゃったの
君への想い
今日なら
許される 気がして
ああ うまくいくかな
他の周りの子たちよりも
へたくそかもしれないけれどね...ポップ・ハート・バレンタイン
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幾千
流れた月日
夢駆け巡る孤独の鳥よ
誘う声
眩しい光
微睡み(まどろみ)の中 追い続けてた
「思い出したわ
暗闇の中で
導いてくれた
月の光は...Luna~祈り~(元:月光)
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まだまだお早いぜ
明日を望む その前に
今日の宴を
思う存分
お月様に乾杯だ
昼間のいざこざ 垂れ流してるぜ
この夜に輝くスパークリングとともに
飲み干してしまえば
ここから僕らの
Sharpshooting...Sharpshooting
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あとでね
君が言ったの
ああ 捨てられた
だなんて
僕 最低
赤い靴
履いてたの
脱がせて 僕が 履いてみた
似合わない
赤色だなあ...赤い靴
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荒波にのまれて
初めて気付いた
哀しみは
揺られる僕の
小さな感情でした
光に照らされて
海の月になってるの
ひとりぼっちの海で
誰かを 照らせたらな
ああ ろくに...海の月
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だれか いってた
なくしたものはね
わすれてたころ
ひょっこりでてくる
もう おそいか
もうおわりなのか
あしあとだけが
ひっそり
のこって
あめふるそらは...ろぼっとめもりー
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髪が伸びすぎた
絡まって絡まって ほどけない
どれくらい時間 経ってたんだろう
あは
あはは
神様が くれたリボン
大切すぎて 使えない
そんな臆病者には
使う価値ないから
回収です...えにしのはなし
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空っぽの
水槽 見つめ続けて
首が痛くなった
明日になれば
治るかな
それとも あと数分後のこと?
わからない
あくびをした
そして隠してた
ほんとは...だらつく夜のひとりごと
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溺れたくて
もがきもしなかった
海の中
口を開けてしまったら
全部 全部
泡ぶくとなって
溢れ出てしまいそうで
必死になって両手で抑えた
もう何も思う余地もない
私の 私の...ロストブルー
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もしも 一つだけ
わたしの願い
聞いてあげる だなんて
君が言ってくれるなら
言っちゃおうかな
君に 君に 君に!
私の
やる気スイッチ押してえええええ
なんだか今日は全然
やる気が出ないんだぁぁぁあ...やる気スイッチどこやねん
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冬は寒いからいやだ
夏は暑いからいやだ
春は花粉症でやだ
秋は寂しいからやだ
そんな毎日で
僕は少しも楽しくない
楽しくない
いつも通う 場所
一人電車乗って向かう
いつかは寂しくなる?...波がくるまで
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欲しいものは
なんでもある
私だけの惑星
でも 何もいらない
だけかも
熱風を発する
機械に
身を近づけて
燃えないように
燃えないように...finish
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機械化されてるような
いつでも開いてる店で
僕が 手に入れた飲料水
なんとなく 変な甘ったるさに
嫌気がさしつつ
今の自分と変わらないことに
気付かされた
昔よく飲んだ
あの果物の味 まんまの濃さ
あれが妙にすっきりしてたのは...清涼飲料水の僕
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もう寝た方がいいよ と
誰かが呟く
その声に ひとり頷く
明日も早いんだ
世間はお休みなのに
外は雪が降り積もるのに
勉強だなんて試験だなんて
ややこしい世界だなあ
ありふれた人生だなんて
君だって同じじゃないか...土曜日がくる