タグ「曲募集中」のついた投稿作品一覧(19)
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その瞳が わたしを見なくても
いつもあなたに笑っていたい
あなたが笑いかけてくれたとき
きっと わたしは始まったから
冷たい夜に見た夢は
陽だまりのように あたたかくて
目覚めたあとにも 手を伸ばしていた
もう届かないと知りながら
ただ祈る 今はただ、祈っている
あなたの笑顔が翳らぬように...夜の手を取って
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逆さまの月が見ている
背徳の罪を啜る私を
清冽な影は裁きの火のように
穢れた瞳に咎を烙きつける
君が思うより残酷で
私欲に眩んだ 私の魔性
この首繋ぐ銀の鎖で
哀れな翅を彩り立てて
君という蜘蛛の巣に絡まろう
この身吸い尽くされるまで...君が思うより残酷で
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さよならの合図を聞いた
花の陰から 君を見送る
真っ白に霞む面影
罪を犯した僕らの終焉
ただ幸せを祈っていたよ
今さらになって気がついたんだ
太陽と月のように
重なり合えばよかったのだろう
世界を翳に沈めても
悲しみの中で笑っていられた...真夜中と白昼夢
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後ろ姿ばかりを
見ていたような気がする
呼びかければ きみは振り向き
寂しげに笑うけど
きみの居場所だと
思っていた場所が
空っぽになって
どれくらい経ったのだろう
いつしか僕は大人になって
あのころとは違う風の音を聞いているのに...青ざめた鳥
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大切な日々 大切な夢
いつか消える、と 君がつぶやく
忘れないよ、と 僕が返せば
なんにも言わずに 君は微笑った
大切な君 大切な歌
かさねる言葉 大切な「今」
忘れないよ、と くりかえしたら
終わりが遠のく そんな気がした
今日は昨日の 明日は今日の
続きじゃないって わかっていても...星の時計
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雨に濡れて
乾いた指先で
なぞる愛のうた
もう二度と
会うことはない
残酷だけが、景色を染める。
僕が雨になっていたなら
君はここにいられたのかな
帰ることができたのかなあ?
僕には、還る夢もない。...雨あがり、乾いた僕と愛のうた。
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夏の光と闇のなか
ひらりと軽く手を振って
あなたは蒼へ消えました
何も知らずにひとりきり
わたしはそれを見送って
あなたの帰りを待ちました
むらさきの露ひとしずく
きらりと夕べを儚んで
星になれずに落ちました
しんしんしんしん...かえらずのもり
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世界はとても静かになって
絶えた大地に 空(から)の雨
どこにも誰も見当たらないから
きみとひとりで 神様ごっこ
薄れゆく記憶の最果てで
僕は なにを ねがっていたの?
思い出も 未来も 今はもう
崩れ落ちていくばかり
“これが僕の望んだ世界”
繰り返すのは 一つの言葉...神様ごっこ
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笑ってほしいと願わなければ
きみを泣かせることもなかった
そばにいたいと望まなければ
遠く隔たることもなかった
きみの心を引き裂くような
愛し方しかできなかったから
いつか こんな終わりが来ると
きっとどこかでわかっていたんだ
きみは静かに僕を見下ろし
夢見るように 微笑んだ...花の名前
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僕が生まれた日に
きみはきっと今年は
花を抱いて
来てくれるのでしょう
覚えていますか
「今日」は――
僕が、生まれた日です
きみが祝ってくれたら
「今」は変わっていたのかなあ?
僕が生まれた日は...Birthday Present
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流れるように
僕は日々を過ごす
誰かと 歩いたり
話したりしながら
流れるままに
同じ日々を過ごす
誰かに 答えたり
頷いたりしながら
大丈夫だなんて
繰り返して...雪の底
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七、
きみと同じ顔をした
誰かが僕に言ったんだ
いつかまた
帰ってくるから と
六度も嘘をついたんだ
七人目のきみが来て
この部屋にまた花が咲く
今度の春は穏やかで
静かにずっと続いてく...七
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目を覚ますことが
悲しくなるんです
生きていることが
怖くなるんです
欠け落ちた自分を
思い出せなくて
ここにいる意味さえ
乾いてゆくんです
笑わないで、怯えないで
認めないで、否まないで...夜鳴く鳥は朝に泣く
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最後に見上げた薄墨を
割いてこぼれる光のように
今日は 静かに崩れゆく
ただ穏やかに 沈みゆく
渚にて 君と別れ
故郷へ 船は霞む
君が旅立つ かたわらに
私の心を 道連れに
最後に交わした眼差しを
涸れた涙に閉じこめながら...渚にて君を想う
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壊れた世界の片隅に
託された 希望の欠片
閉ざされた小さな「楽園」に
残された 僅かな人類
長い長い時が過ぎ去れば 外の世界に
いつの日か帰ることができるかもしれない
ただそれだけに望みをかけて
僕らは 冷たく凍える眠りに就いた
未来への繭の中で 瞳閉じる前に
君と ささやかな約...コールドスリープ
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ひかりが落ちて
今日が終わってく
もうすぐ、
今日までの世界に
さよならしなくちゃね
明日がやってきたら
あいさつをしなくちゃ ね
明日はどんな
いちにちなのかなぁ
いつもの天気予報は...New World
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うたをうたおううたおううたを
ねえ、マスター?
あなたのつくる 歌が好きだよ
音と言葉を たいせつに
想いをこめて 織り上げてゆく
うたおううたをうたをうたおう
ねえ、マスター?
あなたのくれる 歌が大好き
大事にだいじに うたうから
あたらしい歌 どうか聞かせて...song for me 【ヤンデレ注意】
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きらめく風が走り抜けて
小さなみどりが顔を出す ほら
いつもの 通り慣れた道を
新しい 気持ちで歩く
深く息を吸いこめば
胸の奥 ひかりがくすぐる
無邪気な絵を描くように
世界を色づかせる季節が
凍てつく雪の こころ解かして
いま 目覚めるよ...ツバサ
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愛している あなたの骨を
愛している あなたの灰を
愛している あなたの名前を
愛している この手に残ったすべてを
悲しい なんて気持ち
さえも 通りすぎた場所で
寂しい なんて気持ち
さえも 通りすぎた場所で
わたしは ただ
あなたを ……...……